ブータンの魅力

1月21日
ブータンの魅力
来館した方々の質問は二つある。ブータンの魅力は何ですか。なぜ福井に造ったのですか、である。簡単なようでこれ程答えにくい質問はない。アフリカ、アジア、南北アメリカ、太洋州の殆どの国々が植民地化された中で数百年もの間独立を守ってきたヒマラヤの小国、そこには幾多の困難を乗り越えてきた歴史がある。一言でいえば信仰心。それを固く守り育てた地域と家族の結束があった。一部の放牧民と多数の農耕民との堅固な関係も見えてくる。それ故に自然との濃密な関係が生まれ、育てられ、継承されてきた。外界との断絶も一つの条件だったかもしれない。訪れてみると自然界の生物多様性に驚く。未知の鳥、草花、昆虫等の発見が相次いでいる。北のヒマラヤ連峰の7,000m以上の山々から、南の標高200m以下の亜熱帯ジャングルまで、国土はタテジマをなす河川が、何億年もかけて作り出した山岳国家である。この魅力は自分で探すのが一番だ。自然の美しさも最高、私は人々の暮らしぶりに何ともいえないノスタルジィを感じる。癒されるのである。日本への帰国の日が近づくに従ってなお帰りたくない思いが膨らんでくる。不思議な国である。福井との関係は次の機会に譲ろう。これまたご縁があるのである。

投稿者: jsb 日時: 2014年01月21日 14:15

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