ヤクと牛の出あい

4月8日
ヤクと牛の出あい
ブータン王国は世界有数の生物多様性の国である。北方は7,000mをこえるブータンヒマラヤの連峰が連なり、南は海抜200m前後の低地の亜熱帯ジャングルにおおわれている。動植物、鳥昆虫からバクテリアにいたるまで珍種、奇種が共存している。ヤクはウシ科の動物で牛より大きく、オスのヤクは肩高は2m近くもある。長い毛が蹄にまで達するので寒さに強く、暑さに弱い。草食で3,000mから6,000mまでの草原やツンドラや岩場などで過ごす。極寒期には3,000mあたりの低地に下り、夏期には集団で高地へ移動。放牧したヤクが多いが、野生のものも散見される。先日MOH通信を長年に亘り発刊され、Mの勿体ない、Oのおかげさま、Hのほどほどにという持続可能社会実現のため活動されている森建司氏と、ブータンに通算16年間滞在されブータン国の発展に寄与されている津川智明氏が私達の主催する講演会に講師として参加された。そこでヤクと牛が出あったのである。MOHを主張する森さんの牛に対して、津川さんはYAKを主張された。YAK即ちYをゆるす(恕)、Aを与える(愛、利他の心)、Kを感謝、ヤクである。私達は長年MOH精神に強い共感をいだいてきたが、牛とヤクの出あいという思いがけないプレゼントをいただいて大いに盛り上がった。ブータンミュージアムでも、これからはYAK精神を大々的に発信していきたい。念のためYAKを使うことは津川さんのご了解をいただいている。彼はまた今秋3年間の予定でブータンへ奉仕の旅に出られる。活躍を切に祈っている。

投稿者: jsb 日時: 2015年04月08日 10:30

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