桜の名所

8月25日
桜の名所
世に桜の名所は多い。ロータリークラブの第2650地区の奈良、京都、滋賀、福井の4県は有名な桜の名所が各地にある。桜百選に選ばれた福井の足羽川の両岸にある桜のトンネルは、外国人に特に喜ばれる。晴れた日には桜の咲き誇る白い花のヴェールを通して紺青の空が輝く。雨の日にはしとどに濡れる花の下に水滴が光り、魔法のトンネルを歩くようだ。足羽川の向こう岸を見ると、そこにも川の流れに沿って上流から下流へうねるように桜並木が数キロにもわたって続く。目を上げれば足羽山も自然林のあちこちに桜の群生が広がり、春の訪れを謳歌している。福井は桜の名所が多い。私のいるブータンミュージアムは桜通りに面している。染井吉野の古木が桜通りの名の如く、通りの両側を彩っている。国道8号線のあたりから東方は八重桜の並木になる。また芦原街道の善林寺の大仏あたりから西方も紅白の八重桜の並木にかわる。全長十キロもの桜並木がまちを貫いている所は他にない。そのためか「桜」を冠に名付けたところが多い。桜橋をはじめ桜と名の付く会社、商店がとても多い。大変な人気ブランドである。桜は樹木の中で一番浄化作用があるという。調べてみると木も葉もそして花でさえ浄化する力を持っているという。葉緑素の還元力で二酸化炭素を酸素にすることはよく知られているが、樹の高さ、葉の還元力の源である葉の体積の和など考えあわせるとわかるような気がする。しかし、ひとり早朝や深夜に満開の桜の下にいると、あたかも最高の芸術品といるが如く、神韻縹渺たる気分になる。人は桜の精と話をしているのかという。不思議な夢を見ているような経験もある。福井の桜は面白い。隣の小さなプロテスタント教会から順化小学校の前を通り、NHKあたりを歩くのが花の季節の私の常である。

投稿者: jsb 日時: 2015年08月25日 08:57

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