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2016年08月のアーカイブ
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2016年08月31日
土建王国
8月31日
土建王国
1959年就職したころの福井県は土建王国といわれていた。戦後財閥解体の憂き目を見た飛島組の傘下にいた熊谷組、前田建設、酒井建設、山形組等が、独立して活発な活動を行っていた。そして飛島組も一族が旗揚げし、その一端を担っていた。その後紆余曲折はあったものの土建王国としての地位は揺るがず今日もなお主力産業として有力企業を数多く排出している。日本は世界一交通インフラの進んだ国である。東京だけでなく、主要都市には地下鉄が走り、高速道路が縦横に走り、鉄道網も国土全体をカバーしている。こんなに進んだ国は世界のどこにもない。そこへまた東京・名古屋間のリニアモーターカー路線が着工され、大阪へも延伸となるとの事。その前に北陸新幹線や中部縦貫道の完成を望みたいが、いずれにしても建設業界と政治行政との蜜月は戦後一貫して続いてきた。戦後復興の牽引車として重要な役割を果たし、日本を世界トップクラスの繁栄へと導いてくれた。その功績は多としなければなるまい。今後の重い課題はその交通インフラのメンテナンスである。さらにこの世界一の交通インフラを活用する新しいビジネスモデルの誕生を期待したい。
2016年08月30日
盆梅
8月30日
盆梅
長浜のJR駅や長浜港のすぐそばにある慶雲館（明治天皇、昭憲皇太后の京都御幸啓に際し休憩所として建てられた）は、65年もの間つづけられている盆梅展の会場である。建てたのは豪商浅見又蔵。庭園は明治45年に七代目小川治兵衛が作り、名勝に指定されている。最初の盆梅展は前年に湖北在住の高山七蔵氏が盆梅約40鉢を長浜市へ寄贈し、翌昭和27年から毎年展示されている。
私は当時中学生で高校入試の準備中であったが、珍しいので見に行った。梅の花を長持ちさせるため会場の慶雲館は冷え冷えとしていた。寒さに震えながら、ひっそりと咲く盆梅の花を見ていると、その香りの強さと共に、厳しい環境にもめげずに数十年数百年も咲きつづける花の命を思ったことを思い出す。あれから65年の歳月が過ぎた。展示される盆梅は約300鉢と増えている。そして圃所といわれる生育場所には地面に植えられているものを含めると約2000本が篤志家たちの手で保護されている。展示は1月9日~3月13日の約2ヶ月余り。期間中の水やり、温度・湿度の管理、鉢の入れ替え、咲き終わった後の剪定が行われる。それだけではない。丸々1年間の長い期間休むことのない手入れが欠かせないのだ、会期終了と同時に搬出がはじまる。重いものは750kgもある。30人程の人の力が必要。そして圃場での肥料・水やり・消毒がつづく。また紗かけという作業が4・5月と7・8・9月の2回つづく。最も神経を使い時間が必要なのは、日本中の梅の古木・老木を捜し歩く仕事だ。これを怠ると先細りになってしまう。盆梅を守るのは人づくりととても良く似ているように思う。先輩たちの努力に感謝すると同時に、若い世代に引き継いでいくことが重要である。
2016年08月28日
第三の人生
8月28日
第三の人生
美智子皇后のお言葉に、「これからは5年ずつを区切りに大切に生きるつもりです」とあった。私もいよいよ傘寿。第一の人生を商社時代までの59年間、第二の人生は起業して0から100億円のグループを創り上げるまでの20年間、そしてこれからいよいよ第三の人生を始めようとスタート地点に立っている。新しい組織を創った方がよいのか、既存の組織の中に入れてもらってそこで微力を盡した方がよいのか。日々思案に明けくれている。そこで「5年ずつを区切って生きる」といわれた皇后の言葉の重みを実感せざるを得ない。とりあえず白寿までの20年間を4つに区切り、第一ステージの5ヶ年計画を練ろうと考えている。進む方向は人々の幸福へのささやかな貢献、そして究極の世界平和である。
2016年08月27日
まちづくり福井
8月27日
まちづくり福井
福井のJR駅前にハピリンが完成して4カ月が経過。駅前通りがどう変わったか毎週チェックしている。まちづくり会社の社長と約1時間に亘り、分析を行った。土日祝日はイベント効果により人出は多いが、商店街はうるおっていない。イベントに連動して何かをしようという空気が薄いようだ。再開発に対する意識は少しずつもり上がっており、各地域での会合がふえている。具体的に話が進んでいるゾーンは、諸問題が山積みしており、前途多難を思わせる。欲の深い人が多いと再開発はすすまない。福井の100年、200年先の為に努力する姿勢が大切である。
2016年08月26日
夏の色
8月26日
夏の色
あっという間に夏が過ぎようとしている。今年も暑い。NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」を見る。戦前、戦後そして高度成長期の日本の縮図を見るようで懐かしい。この懐かしさはブータン王国で感じたものとよく似ている。貧しい生活、いや貧しそうに見える生活のなかで、お互い助け合い、乏しきを分かち合い明るく、朗らかに、そして前向きに生きる姿が美しい。暮しの手帖83号（通巻462号）の中に、気になる記事が二つあった。一つは生活の中での「色」、もう一つは「香」である。暑い夏を気持よく過ごす生活の知恵として、現代の暮らしの中で、誰でもすぐに実行できるもの。それが「青い色」と「爽やかな香」だという。気がつけば我が家の中は「青の氾濫」「ハーブの香」で一杯。消夏の知恵は知らず知らずのうちに実行していたようだ。ちなみにハーブはローズマリー。ブルーの品はブックカバー、ボールペン、花瓶、ふきん、コップ、アイスボックスなどなど。特にブックカバーの色が鮮やか。夏は暖色系は片づけておいた方がよさそうだ。
2016年08月24日
大通寺
8月24日
大通寺
長浜のまちを特徴づけているのは湖岸に建っている長浜城（昭和に市民の寄付により再建）と八幡宮（秀吉が現地へ移設）と大通寺と妙法寺である。それぞれ大きな土地を占めている。特に大通寺は23,000�屬了�域を有し、東本願寺（真宗大谷派）の別格別院として、彦根藩の援助を受けていた。妙法寺（法華宗）は秀吉が小谷城下から移設したとの伝えがある。6,000�屬發了�域を有し、大通寺と正面から相対する位置にある。大通寺は湖北の真宗のカナメとして重要な地位を占め、本山から第13世宣如上人の三男霊瑞院宣澄が1639年に住職として入り、伏見城の遺構と言われる本堂・広間を譲り受けたと伝えられている。毎年の夏中法要（7月2日〜10日）は、春の八幡宮の曳山祭（4月13日〜16日）と共に湖北の三大行事として有名。また10月23日〜26日の報恩講は、市中に点在する末寺の数々をも含めて、一大仏事として連綿と続けられている。滋賀県は京都・奈良と並ぶ国宝・重要文化財の宝庫であるが、大通寺には重文が数々あり、含山軒庭園は名勝の指定を受けている。市民にとって大通寺は、八幡宮と共に日々の生活に密着した信仰の対象である。私にとっても八幡宮の森は遊び場であり、大通寺も祖父母に連れられてゆく遊びの空間であった。全国の寺社、仏閣と比較してみると、町民の生活がこの神社と寺院と濃密な関係を保持しており、長浜のまちを特徴づける大きな要素になっている。
2016年08月23日
誇りを持て
8月23日
誇りを持て
全国の都道府県の幸福度の調査を行っている日本総研(寺島実郎代表)の発表によれば、福井県が前回の調査に続いてまたまた「幸福度日本一」に選ばれた。私達の人生は「幸福の追求」が最も重要な目的とされている。その「幸福」が福井県には常時存在しているというのである。これほど誇らしいことがあろうか。わたしたち福井県民はこの「幸福日本一」についてもっともっと認識を持つべきである。日本唯一のブータンミュージアムはこの「幸福」について考える企画展を開設以来続けている。来館者は県内と県外がほぼ半分ずつであり、県外客の方々の在館時間が長い。それだけ熱心に見ていかれるのである。県内の来館者に「幸福日本一の福井県」について感想を求めると殆どの人は「実感が乏しい」という。その為にも、この福井県の本当のすばらしさを実感として知ってもらうための地道な努力をつづけたい。
2016年08月21日
ミレニアム世代
8月21日
ミレニアム世代
ミレニアム世代が流行を作っているという。いわゆるデジタル世代といわれる若者達で、２１世紀になって成人となったものを指す。ミレニアム世代をよくウォッチしていないと流行に遅れてしまう。彼等はテレビを見ず、新聞を読まない。ものを買わずにコトを買う。コミュニケーションの方法も消費行動も、仕事の選択も、私達とは大差がある。お金や時間の使い方が違うのである。テレビでなくUチューブを見る。パソコンなどのヨコ型画面でなく、携帯のタテ型画面を使う。そしてすばらしいのは、格差社会解消に対する意識をしっかり持っている。仕事を通しての社会貢献を当然の事として受け入れ、休日のボランティア活動や災害時の救援活動にも積極的に参加してくれている。頼もしい若者たちである。ミレニアム世代、万歳。
2016年08月20日
朝起きて
8月20日
朝起きて
毎朝4時起床と決めている。夜遊びの悪癖から身を守る必要にせまられて20年前から早朝の起床を続けている。朝の発想は爽やかである。前向きである。ドロドロとした私利私欲から解放されたものが生まれてくる。手帖を見る。今日一日会う予定の人の顔を一期一会として思い浮かべる。なにか良いことが起きそうな予感がする。さあ今日も誰に喜んでいただけることができるだろうか。
2016年08月19日
支店長会議
8月19日
支店長会議
年に2回、福井本社に全国の支店長を集めて会議を開く。毎日ネットによる朝礼を行ったり、顔の見えるネット電話での会話をしたりしているが、やはり一堂に会する会議は、意志の疎通だけでなく、心のふれあいのためにも必要である。44名の会議である。会議の後は福井の料亭で福井自慢の地酒と山海の珍味での宴会となった。例年通りであるが、違うのは少しずつ参加人員が増加していくことだ。会社の発展はその活動を社会が評価してくれていることの証左である。社長の挨拶の中で「20周年を迎えてすべてに感謝したい。創業20年の会社の内で、生き残る可能性のあるのは僅かに数パーセントしかない。その数パーセントになれたのは、今日の幹部のみんなのおかげであり、社会全体のおかげである」との挨拶があった。20周年記念の年がいよいよ始まる。創立記念日は7月10である。
2016年08月18日
夏期休暇
8月18日
夏期休暇
お盆休みがはじまって、どこの観光地も人で一杯である。サラリーマンは週休2日制と祝祭日の増加、そして有給休暇取得の奨励により、週休3日制が実現しつつある。日本の生産性の低さがよく問題になるが、先進国の中でも日本の休暇制度は決して遅れてはいない。むしろ西ヨーロッパ諸国と比較しても遜色ない。その反動として、私達中小企業の経営者や零細業者は休む暇がなくなる。お盆の前後5日間は私は毎日店番に駆り出される。創業以来続く年中行事の一環である。店頭に立っていると世の中の動きが手にとるようにわかる。面白い。一日一日が楽しい。今日も東京から来たお客様が浜ちりめんと輪奈ビロードの交織の超高級品に興味を持たれて種々説明を求められた。この道50年余りの武田泰稔さんの工房の製品である。需要は減っているが、お客様の声に真剣に耳を傾けてものづくりに生かしていけば可能性はまだまだ広がっていくものと信じている。
2016年08月17日
盆休
8月17日
盆休
今年から8月11日が「山の日」の祝日と決定され、11日〜15日まで5連休の会社が増えた。暦通りの銀行や役所を除けば、多くの会社が休日となった。酷暑の夏で、特に水辺での死亡事故が多かった。年々温暖化する気象は心配だ。私達も墓参りに一族が集まった。会食の後東京へ帰る次男一家と福井へ帰る長男一家を見送って、私たち夫婦はもう一泊故郷長浜で過ごすことにした。菩提寺の浄国寺は長浜駅前再開発の一画にあり、古い歴史を誇っている。数年後に本堂新築が予定されている。今年のお盆の家族の話題は、例年通り立山登山とキャンプの長男家族。次男の家族4人は全員免許持ちで東京へ帰る車の運転手選び。一番年少の孫娘が運転するというので心配。車にフタバマークがついている。東名の混雑ぶりを想像するとなおさらだ。無事を祈る日々である。
2016年08月16日
マスコミ
8月16日
マスコミ
世界の報道はEU問題、アメリカ大統領選、中国の太平洋への進出問題、そして各地でおきているテロ問題など殺伐としたものが多い。概して日本のマスコミは内向きの報道のウェイトが異常に高く、海外ニュースの比率が低い。英語版のタイムやニュートンやアメリカの新聞等のトップニュースは必ず国際ニュースではじまっている。日本の場合は国内ニュースではじまる。先日の「障碍者施設１９人殺傷」の記事は全国紙が一律に同じパターンでブチヌキの見出しで同じ記事を扱っていた。マスコミの知性を疑わざるを得ない。そんな気がする。マスコミの友人が多くいつも苦言を呈しているが一向に直らない。マスコミは国民に内外の情報を正しく伝える使命がある。ところがミスリードや内向き偏向のものが多いように思う。世界は日に日に大きく変化している。マスコミに託された崇高な使命をもう一度思い起こし、真のグローバル時代を、生き生きと伝えることを切に願いたい。
2016年08月11日
ピンチはチャンス
8月11日
ピンチはチャンス
世界の大財閥や大富豪が生まれたのは好景気のときではなく、大恐慌や戦争や、国家存亡の危機の時である。ピンチのときこそ正にチャンスなのである。私達凡人はピンチになると身動きが鈍くなり、立ちすくんでしまうことが多い。しかしそれでは勝利の女神をとらえることが出来ない。果敢に挑戦して勝たねばならない。ピンチのときこそ冷静に情勢を判断し、スピードある対応を直ちにとる事が重要だ。グローバル時代を迎えて世界は大きく変貌を遂げつつある。格差社会への危惧やダイバーシテイーへの対応など世界の潮流の行方を見極めて、グローバルな価値観を共有できるよう私達の心を開く必要がある。世界への道は決して狭くはない。広く奥深い道だ。大きな可能性を秘めている。
2016年08月10日
不可能はない
8月10日
不可能はない
「ああダメだ」と思うことが多い。そしてあきらめる。不可能だと判断するのだ。しかしもう一度考えてみると案外にも妙案が浮かんでくる。「不可能だ」とあきらめるのは簡単だが、どうしてもやり遂げたい仕事の場合は、対応策を原点に立ち戻って考えてみたい。やれないと考えた大きな壁だと思った障害が実は幻想だということがよくある。「壁」は多くの場合、自分で作ってしまっているケースが多い。可能性を信じて努力すれば殆どの物事は成功する。世の中に不可能なことなど無いのである。ナポレオンだけでなく私達にとっても不可能なことなどこの世に存在しない。
2016年08月09日
夜の電話
8月9日
夜の電話
創業のころ、今から20年前の頃である。ポケベルから携帯へ通信手段が変わりつつあった。寝る特に必ず枕元にケイタイを置いて寝た。クレーム対応のためであった。当時60才と私もまだ若かったが、毎日、毎晩、全国に開設した施設でのクレーム電話に対応していたのである。その後社員が増えるにしたがって、私の夜間の出動回数は少しずつ減っていったが、夜間電話のプレッシャーに順応できない社員もいた。「人の嫌がる仕事を喜んでやる」のが、私の基本方針なので、それに従えない社員は去っていった。クレーム対応は天が私達に与えてくれたリトマス試験紙のようなものであった。その後コールセンターの開設へとつながっていったが、自分たちですべてを作り上げるキッカケになった。まさにパイオニアの精神である。コールセンターの開設は当然業界初の快挙となった。先日私の携帯が鳴った。親しい友からだ。現在の事業の継続が否決されたとの相談である。すぐ会いたいという、日程調整をして10日後に会うことにした。しばらくしてまた電話が鳴る。「もっと早く会えないか」という。2日後の夜に会うことにした。よほど急いでいるようだ。「お金を貸すことは出来ないが知恵を貸すことは出来る」これが私の基本方針である。はたしてどんな妙案が出せるのか。友人のために考える2日間である。有効にこの48時間を使いたい。
2016年08月07日
ネット時代
8月7日
ネット時代
任天堂の株価が急上昇中である。ポケモンゲームが世界中の若者に受けているという。なぜこの程度の単純な遊びが若者の心をつかむのか。本当によくわからない。私が就職したころ、任天堂はトランプや花札のメーカーであった。そして山内一族に友人がいた。彼は私と同業の建材商社の経営者一族の一員であった。その後任天堂がコンピューターゲーム機やゲームソフトに進出し急成長を始めた。友人と会えばその話でもり上がった。その後建材商社の淘汰が進み、友人の会社も不振となった。その事例から学んだことは多かった。建材商社として生き残りをかけ、全国有数の商社3社と別会社を設立し、新日鉄の排出するフライアッシュの国内販売権を獲得しようと画策した。その構想は、社内の同意が得られず中止したがその相手の2社は今でも健在である。任天堂の急成長はそのスピード、そしてその規模の大きさで、当時の私達の商社の歩みとよく似ていた。ただ今回のフィーバーはケタ違いに大きい。スマホゲームがこれほど世に受け入れられるということは予想外である。もう一度ネット社会の今後を深読みする必要がある。
2016年08月06日
ネットマガジン
8月6日
ネットマガジン
ブータンミュージアム通信（季刊）を発行して早や3年半。14号を8月初旬に発行する運びとなった。次号15号から紙ベースの小冊子の発行は中止し、ネットマガジンとして、ウェブ上での発行に切り替えることに決定した。紙代、印刷代、郵送費を考えると年間100万円を遥かに超える節約になる。年配の方で紙ベースのものを希望される方には、別途考える。時代の流れに乗って、私達も生まれ変わる道を選んだのである。
2016年08月05日
ネットビジネス
8月5日
ネットビジネス
ブータンミュージアム通信を発行しだして早や3年余りが過ぎた。今、季刊の第14号の発刊を待っている。ブータンミュージアムのウェブにその内容の一部をアップしているが、ネット時代に対応して、これを更に拡充していきたい。
シャープの功労者佐々木正さんは100才近い年齢にもかかわらず科学雑誌ニュートンの定期購読者だという。ニュートンには紙ベースの日本語版のほかに、アイパッド日本語版がある。佐々木さんはニュートンのインターナショナルエディションの原語版かどうか確認していないが、年齢を考えるとその鋭い好奇心に驚嘆する。佐々木正さんはあのアップル創業者スティーブジョブズが憧れた方である。世界で初めてテレビジョンの試験放送をされた。シャープ躍進の原動力であった。
ニュートンの定期購読者向けコンテンツを見ていると、新聞社や雑誌社、そしてテレビ局ですら、ネット社会の進展に苦慮していることがよくわかる。まさにネット社会に根源から揺さぶられているのを感ずる。私達のブータンミュージアム通信はわずか36ページの薄っぺらな小冊子ではあるが、毎号スタッフ一同、渾身の力をふりしぼって作り上げている。数多くの読者を獲得するためにはネットでの発信、ネットでの見せ方に工夫をこらす必要がある。今一度原点に立ちかえって再検討をしてみたい。
2016年08月03日
経営理念
8月3日
経営理念
中小企業にとってなくてはならないもの、それは経営理念である。時代の波に常に大きく翻弄される度に必死に踏みとどまり、暗黒のトンネルの中でも一点の明かりを信じてひたすら前進する。その為の明かりが経営理念である。それは空疎なものではダメだ。全社員が一心同体になる理念が必要だ。それは社員の家族や地域の人々あらゆるステークホルダーの同感を必要とする。時代の風潮にも配慮が必要であろう。しかし最も大切なのは経営者の心である。魂である。大きな夢を描き、高い志を持ったものでなければならない。先日井上商事の井上彪会長の講演を聞いた。70周年記念を来年迎えようとされている。売上も100億円をはるかに超え、自己資本も50億円を超える優良企業である。30年ほど前に井上会長が福井セメント組合の理事長を、私が福井生コン組合の理事会をしたという不思議なご縁があり、その頃からロータリークラブの会員同士として、おつきあいをいただいている。お互いに経営を長男に譲った者として話がよくあうようになってきた。心配もまた同じである。初心を忘れず新しい経営理念を築き上げていってもらいたい。