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ネオルーラリズム(neo ruralism)
11月11日
ネオルーラリズム(neo ruralism)
都市から農村をめざす若者達の動きがアメリカではじまっている。かつてイギリスで流行したガーデンシティの動きに似ている。ガーデンシティは産業革命により都市が過密になり、そこからの脱出をはかろうとE・ハワードがロンドン郊外に作ったのを嚆矢とする。東京の田園調布がまさにそのコピーである。福井県の人口は80万人を割ってきた。ネオルーラリズムの流れに乗れば100万人を突破することが可能になる。その方法は、「緑」との共存である。「農」を生活へ取りこむことであり、かつて数多くつくった「小公園」の再生を図ることである。私は福井市の郊外、開発町の空き地約1200坪に15階建て(75戸、2店舗付)のマンションを8年前企画し、建設した。約100台余りの駐車場と、滝やガーデンを含む広い庭を配した。四季の花々を愛でられるように花壇には特に留意した。しかし最も留意したのは立地である。東側に農振地域の指定を受けた田園が広がり、西側には公園と野球場が望める。そして全戸に広いバルコニーを設け、花壇やコンテナ菜園を楽しむことができるように配慮した。グリーンライフは人間の原風景につながる。緑は心を癒し、農業は生命維持の源である。ネオルーラリズムが日本でも流行し、地方創生の新しい風となることを期待している。
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