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平均寿命
11月9日
平均寿命
江戸時代から明治、大正、そして昭和の前期までは、日本人の平均寿命は50歳前後と低かった。戦争の影響も大きかったが、「結核」という不治の病のせいでもある。特効薬のペニシリンの発明までは、治療法は、綺麗な空気と栄養そして安静が第一。軽井沢や鎌倉そして箱根などの僻地にサナトリウムが林立していた。多くの才能に恵まれた若人がサナトリウムで死んだ。現在の百寿者は6万人を超えたという。平均寿命は男80才以上、女86才以上と大きく伸長している。平均寿命は一世紀足らずの間に5割以上も伸びたのである。私もその年齢に達する。忙しい日々を送りながら考えるのは、幼少の頃は虚弱体質をいわれたのが身内の長寿者の仲間入りができそうなことだ。「本来無一物」「駄目でもともと」「前向きの生き方」を志向してきたおかげであろうか。命ある限り働きつづけられることを願っている。
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