デフレは悪か

11月1日
デフレは悪か
日銀のインフレ政策の成否が云々され、アベノミクスの成果を過小評価する傾向がある。果たしてそうか。日本経済の現状を肯定する声が小さいのはなぜであろうか。経済の現状を最もよく表すのは失業率である。これが低い。求人難の状態が東京や福井だけでなく全国に広がっている。給与水準もデフレ下で上昇に転じた。原油安、原材料安、資源安、そして過剰設備投資下にある中国から製品が安い価格で供給されてくる。この状態で物価を上げようとするのは至難の技である。そして物価を上げる必要が本当にあるのか。消費性向がマイナス圏にあるのは消費者にとっては不幸ではない。むしろ安い物価の中で収入が少しずつ上向いている状況は大歓迎であろう。実質的に世界一のお金持ちの国日本が、高い成長率を維持することは世界にとって逆に不幸である。現状のプラス0.5%から1%の成長率は日本人にとっても世界にとっても歓迎すべきことである。物事を否定的に考えたり、不安を煽るような考え方をしてはならない。現状を正しく判断し、明るく前向きに生きていきたいものである。英のEU離脱、中国の不動産バブルの崩壊も、日本への直接的な影響は軽微である。対応策は十二分に準備しておく必要はあるが…。私は危機回避に際していつも三重の陣を敷いて対処した。日本の強みは資金力、開発力、人間力そして危機に際しても失うことのない平常心である。何も恐れることはない。

投稿者: jsb 日時: 2016年11月01日 08:57

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