神遊び

11月4日
神遊び
毎日の散歩コースに小さな石碑が建っている。「遊ぶ者は神である」と記されて、「遊」という漢字の意味を説明する白川静博士の生誕地を示す碑である。今から10年前に96才で逝去された。漢字の成り立ちを甲骨文、金文に遡って研究され、中国や台湾の学者たちでさえ成し遂げられなかった深遠な研究を完成された。その研究の質の高さ、量の膨大さに驚かされる。石碑の「遊ぶ者は神である」という先生の言葉には、通るたびに考えさせられる。長浜に曳山祭という400年余りの歴史を持つ祭礼がある。曳山の舞台の上で歌舞伎が演ぜられる。小学生以下の男の子だけのものである。お旅所祭の舞台で行われるのを「神遊び」という。日本古来の舞楽や神楽、田楽、細男、猿楽など「神遊び」の流れが続いているが、遊びと神を結び付けてきたのは農本主義の日本の特長であろうか。

投稿者: jsb 日時: 2016年11月04日 08:58

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