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三しない
11月5日
三しない
松原泰道師(臨済宗龍源寺前住職)は長寿の秘訣として「三しない」の実践を挙げている。「無理をしない」「無精をしない」「無駄をしない」の「三しない」である。「無理をしない」というのは、いい気になって道理をはずれたことをする、それを戒めるとの意味。つい人間は高齢になると周囲の忠告に耳を傾けず、我を通すことが多くなる。それを戒める言葉だ。自戒の言葉としたい。また師は「死」についても述べられている。「死」は仏教では「無記」という。善とも悪とも有とも無とも何も記していない。死を考えず、生きている時は、精一杯生きよということだ。百寿をすぎてのこの言葉は重い。
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