創業者ブログ

11月25日
金融資本
20世紀後半に入り、金融資本が社会の中で肥大化をはじめてきた。金融革命という名のもとに、ヘッジファンドが全盛期を迎え、債権化というゲーム感覚の投資が常態化し、スーパーコンピューターによる高速公開転倒死という正に悪魔的な金融ゲームが考案されてきた。いつのまにか正義や謙譲の美徳は消え失せて、強欲主義の金融資本が暴れまわっている。トマピケティ博士の長期経済分析によると、資本の生産性と労働の生産性が常に資本側に軍配が上がるという。金持ちはますます金持ちになり、一般の労働者はますます生活が苦しくなるというのである。この原因は金融資本に対する規制の欠如である。「お金は暴走する」ことを十分認識し、それを抑制、制御しなければならない。これは資本主義を生み出した私達の義務である。金融資本家はその舵取りに正義の心を持つことが求められている。