12月24日

福井県の敦賀市に気比神宮がある。越前一ノ宮である。立派な木造の大鳥居がある。江戸時代初期に作られた国の重要文化財。30年に一度、一年をかけてお化粧直しが行われる。塗ってある漆をきれいにはぎとり、新しい漆で塗り直す大工事である。1645年に創建されたこの木造の大鳥居が30年毎に修復される。漆の保存能力のおかげで370年の年月を経過してビクともせず立っている姿に感動を禁じ得ない。「漆の力」である。敦賀は気象条件が厳しい。潮風も吹き、雪も降る。積雪もある。風も強い。その中で370年前とあまり違わない勇姿でスックと立っている姿かたちはまさに神わざである。気比の神は天皇と名を交換したといい伝えられる程の有名な神である。神功皇后がここ敦賀港より征韓の船出をした所と伝えられている。神話のまちである。その敦賀を象徴する気比神宮の大鳥居が「漆の力」で370年の歳月を生き伸びてきた。「漆の力」をみせつけられるニュースといえよう。

投稿者: jsb 日時: 2016年12月24日 10:38

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