2017年01月のアーカイブ

おもてなし規格認証

1月31日
おもてなし規格認証
東京オリンピックの誘致のPRの「お・も・て・な・し」のセリフがもてはやされた。日本に住む外国人たちは、その意味の魅力について、賛否がわかれる。「おもてなし」が果たして日本の魅力の上位に来るのかどうかである。経済産業省は2017年1月下旬から、この「おもてなし」をテーマに日本サービス品質認証を始めるという。紅、金、紺、紫の認証をくれるという。その内容は明らかではないが、4段階に分けることによりサービスの質の向上を狙っているのであろうか。東京オリンピックを盛り上げることにもつながるのであろう。この認証を取得すると政府系金融機関から低利融資を受けられる。少し内容をチェックしてみたい。

AIを農林業に

1月29日
AIを農林業に
地球環境や自然環境の保護と改善のためにAIが活用できないかを真剣に考えている。その方面のプロを訪ねて意見を聞いて歩くことにした。高性能で360度視界を確保するドローンを使って広大な農場を管理するシステムを考えているのはJA越前の富田さん。また明日は若狭地方で先進農林業に携わっている鋸谷(オガヤ)さんを訪ねる。来週は福井県の北潟地区でコンサルとして活躍中の中嶋さん。そして東京農大から福井の白山地区へ教えに来ている富田さんに指導をお願いしている。AIの活用にはビッグデータが必須である。ビッグデータをどう活かすか自問自答の毎日である。

農は国の本なり

1月28日
農は国の本なり
「農林水産省」と、一次産業がひとくくりになった役所がある。各県、各市も右へならへで国全体が統一されている。ところがGDPに占めるこの一次産業のウェイトが年々減少をつづけ今や5%を割るところまで来ている。なぜこんなに小さくなってしまったのか。金額だけでなく、就労者数も激減しているのだ。農政の失敗と言わざるを得ない。その対策を国を挙げて取組む必要がある。安倍政権のすばらしいところはこれを忘れていない。インフラ投資には毎年数兆円がかかる。国の根幹に関わる農林水産業への投資があまりに乏しいのは誠に寂しい限りである。神代から日本は瑞穂の国と言われてきた。この山岳地帯の日本列島に世界有数の緑の国を建設してきた。1億2千万人もの人々が平和に安穏に暮らしている。まさに世界の奇跡である。この美しい国を永久に残していくには農への投資が必要である。声を大にして農へ投資を呼びかけたい。

対外債権債務

1月27日
対外債権債務
日本は対外債権が対外債務を上回っており、世界トップクラスの債権国である。中国やロシアは大国と自称しているが対外債務が多い。特に中国は最近までODA等、日本等から長期に亘って支援を受けていた。対外債務の多さは中国が第1位、ロシアが第2位であった(2011年実績)。昨今の中国、ロシアは武力による侵略をはじめており、遅れてきた帝国主義といわねばならない。国連は常任理事国としての特権をその両国に与えており、国際与論を喚起して事に当たらなければ事態の打開は難しい。3月20日は世界ハッピーデーである。3年前に制定された。私たちブータンミュージアムは毎年この日を重要な日と定めてイベントを行っている。今年もまた、世界がハッピーになる為のユニークなアイデアを考えたい。

日本の国富(純資産)は3929兆円

1月25日
日本の国富(純資産)は3929兆円
内閣府が2015年12月末日現在の日本の純資産は3,929兆円と発表した。ちなみに総資産1京220兆円、負債6,930兆円とのこと。この数字を正式に新聞テレビで国民に毎年報告すべきだと私は主張してきたが、やっと日経に掲載された。この数字を見ると日本の資産内容が抜群によいことがよくわかる。自己資本比率32%強であり、企業会計でいうと全く問題のない数字である。中国がGDPで日本を抜いたとの発表もあるが中国は負債が多く、冷静な正確な数字で比較すればアメリカ、日本が二大強国であることは間違いない。いたずらに卑下する必要は全くない。日本人はもっと自分の国に誇りを持ち、他国の理不尽ないいがかりなど一蹴すればよい。国連の分担金、ODA寄付金などいずれも世界第2位の負担を行っており、しかも長い間これを続けている。中国やロシアそしてまた韓国、北朝鮮などから理不尽な干渉を受けることが多いが、主張すべきことを堂々と主張し自主自立をしっかり意識していきたいものである。国の一般会計の赤字は増税で消すよりは資産売却により消却すべきものであることは自明の理である。

トランプ大統領の就任演説

1月24日
トランプ大統領の就任演説
夜中の2時前に起床してトランプ大統領就任式典の実況放送を聞いた。実は私にとってこのようなNHKテレビの実況放送は初めての経験で四年毎にワシントンで繰りひろげられる祝典に感動を禁じ得なかった。私が数十年前、ミシガン大学に留学中に図書館で歴代大統領の肉声のレコード板の就任演説を聞いた。ジョンFケネディのあの有名な演説である。トランプ大統領の反対派や日本の識者の評価は決してよいものではないが、私は感動した。ワシントンやエスタブリッシュの手から国民の手に政治を取り戻すという堅い決意、そして世界のトップのアメリカの中にいる中間層や労働者の貧困解消の努力、そして同盟国と協力しながら世界の平和に貢献するとの意思表示があった。その為軍事力強化(特にミサイル防衛力)にも注力するとのこと。私はモンロー主義になることを心配していたが、少し胸をなでおろした。世界の人々が関心を持ち、そして世界の株式市場が見守っていた就任式であった。

ミスターラグビー

1月22日
ミスターラグビー
母校のOB会(福井県支部)の再興を企画したのは世界各地を歩いて大手商社、JAL、JETRO、エアーカーゴの支店長たちの中に母校出身者を数多く見かけたのがキッカケとなった。先輩諸氏や後輩たちを口説いて同志社大学と同志社女子大学の共同の場「同志社人の集い」をはじめた。1975年のことである。丁度私がトヨタビスタ福井(株)を立ち上げ代表取締役に就任した頃である。その後後輩たちに推されて県支部長となった。そして取組んだのが夢のカード同志社対明治の夢の対決。ラグビーの試合を福井で開くことであった。時のラグビー部監督岡仁詩先生のお宅に何度もうかがい、今迄実現したことのない「オール同志社オール明治」のラグビー試合を福井で開催することを決めた。その時平尾誠二氏をはじめ神戸製鋼やトヨタ自動車などに所属していた強豪たちがきてくれた。明治の北島監督は来なかったが、岡監督は参加。そして試合は熱戦が続き、最後は同志社が勝った。入場者数1万5000人はプロ野球の巨人阪神戦をこえる新記録となった。明治のOB会の努力も大きく、現役同志の試合を格上げし、オール同志社対オール明治の夢の試合の実現ができたのは記念すべきことであった。平尾誠二氏のミスターラグビーの称号は忘れられない。亡き彼にぜひ見せてやりたかったワールドカップが日本で再来年開かれる。彼は伏見工業高校で全国制覇。そして同志社時代に3連覇。神戸製鋼では日本選手権7連覇。11回の全国優勝は歴史に残る大記録であり彼の活躍した名試合であった。53才で逝った彼を惜しむラグビーファンは多い。

新時代の到来

1月21日
新時代の到来
「コインパーキング」事業を全国に普及してきたのは20年前からである。これは今流行の「シェアリングビジネス」の草分けである。私はわかり易くコインパーキングを「遊休不動産の有効活用」と称して全国を歩いたが、「シェアリングビジネス」そのものである。今世界はインターネットを活用して或いはモバイルを活用してシェアリングビジネスに参入してくるユニコーン企業が次々と出現してきた。この企業価値はウーバー(Uber)が500億ドル、Airbnbが300億ドルと急成長している。この原因は新しいアイデアでイノベーションすることがネット社会の成熟化で容易になったことだ。事業に必要とされるものは人、物、金そして情報といわれるが、ネット社会、クラウドの発達により、この4要素が容易に手に入る時代になった。若者だけでなく、中高年にとっても急成長企業を誕生させる絶好のチャンスが到来した。身近なところのニーズやシーズを掘りおこし、急成長企業を誕生させることができる。すばらしい時代、新しい時代の到来である。

残っているギリシア問題

1月20日
残っているギリシア問題
2013年にギリシア問題が表面化した。ギリシア国債が10分の1に暴落。これに投資していた金融機関は破綻の淵に立たされている。EUの諸銀行、そして場合によってはギリシア国債を直接、間接に投資している世界の銀行(日本をも含む)が苦しんでいる。その中で日本は最も影響が少ないと言われているようだ。最近の円安が急にすすみだしているがトランプ効果であろうかUSドルが強くなり、円が売られだした。アメリカのFRBのイエレン議長は7年間続いたゼロ金利の引き上げに着手している。アメリカは今後さらに次々と金利引き上げの手を打ってくるものと思われる。世界は徐々に金余りから、資金調達が難しい「リーマンショック時代」に逆戻りしそうである。現在日本は世界一資金に余裕のある国であるが、ギリシア問題や中国問題そしてロシア問題を抱える世界の状況を見ると油断は禁物である。

幸福度日本一の福井県

1月18日
幸福度日本一の福井県
2011年11月に法政大学大学院坂本光司教授と「幸福度指数研究会」が発表した全国の幸福度ランキングに福井県が1位になった。その後日本総研の調査でも2度に亘り連続1位となった。福井県民はまさか福井がといぶかる声が多いのが現実で、あまり実感がわかないという。しかし1992年から旧経済企画庁が「豊かさ指標」を発表していたのを忘れてはならない。この調査は住む、働く、癒す、遊ぶ、費やす、育てる、学ぶ、交わるの8分野で、159項目の指標で評価した。富山県が94年が総合1位。そして、95年から99年まで福井県が5年連続幸福ランキング総合1位を獲得していた。即ち20年も以前から福井県は幸福度トップクラスと評価されていたのである。謙遜する必要はない。自信を持つべきである。私はこの「幸福度日本一」を内外にもっともっとPRし、若者から中高年そして裕福なシニア層までの幅広い人々に知らせたいと念願している。来て、見て、体験すれば、福井の本当のよさに気付き、何度も訪ねてきたり、住んで働いてみたくなり、終の住処にしたいと思うようになるであろう。人口はいま80万人を割り込んで、中山間地だけでなく、都市の人口も減りつつある。これに歯止めをかけるにはこの「幸福日本一」のブランドを活用し、福井のよさを内外にPRするのが一番である。

トランプ大統領

1月17日
トランプ大統領
昨年の大ニュースはイギリスのEU離脱(ブレグジットBrexit)とアメリカのトランプ大統領(Donald Trump)の誕生だ。毎週のタイム誌上でとりあげられるのはトランプでパーソンオブザイヤーにも選ばれた。メディアの予想を完全に裏切る結果の当選だった。経済界や株式市場は大歓迎の空気が強く、来年早々の就任を待ち望んでいる。日本の株価も連騰が続き、2万円台を狙いそうな勢いである。レーガン大統領の時も前評判は悪かったが、結果は歴史に残る好評価を受けた。トランプさんの活躍に期待したい。ビジネスマンとしての手腕を信じているからだ。

東京ディズニーリゾート

1月15日
東京ディズニーリゾート
インバウンドの行先として多いのが東京ディズニーリゾートだ。日本一の観光地として超有名になった。ところが地方創生のかけ声のおかげで、全国のど田舎といわれる地にも観光客が押しよせるようになった。東京ディズニーリゾートと同じようにいろんな工夫をこらしたり、新しいアイデアを盛りこんで努力しているからである。ダメだダメだと悩んでいても何も変わらない。とに角行動をおこすことが重要だ。小さな第一歩から変革の嵐ははじまる。自信をもって行動しよう。

観光立国

1月14日
観光立国
観光業が脚光を浴びる年。今年のとり年を私はそう思っている。日本は世界でも指折りの美しい国である。観光地としての要素は自然、文化、歴史、食などであるが、いずれもトップクラスの評価が得られる。特に安全、安心については大丈夫。ところが観光客のインバウンドの低迷が長く続いていた。安倍政権になってから急激に増加しており「観光立国」を看板にしても恥ずかしくない様相となった。2020年にインバウンド4000万人をめざすという。2016年の2000万人の2倍である。この大きな目標を達成するには、交通インフラ整備、宿泊施設の充実、サービス人員の増強、観光ルートの構築など直ちに着手しなければならない課題が山積している。自然豊かな福井県への観光客を誘致する手段を考えたい。地域の魅力を磨き上げ、福井らしさをアピールしていきたいものである。

聖なるものへ

1月13日
聖なるものへ
写真家の松田宗一さんが4年ぶりに写真集を発刊された。21世紀はアジアの時代といわれている。そのアジア諸国を遍歴され、撮った写真数万枚その中から厳選された59葉が収録されている。第2次世界大戦の終戦から70年、その間欧米諸国の植民地であったアジア諸国(タイとブータン等の少数国を除く)はすべて独立を果した。長い間、欧米諸国に搾取されていた人々は晴れて自由の身となった。そこには信仰があり、祈りがある。その人々の表情を見つめる松田宗一さんの目は確かだ。ブータンミュージアムの理事として活躍していただいており、ミュージアムの写真の過半は氏の撮影による。写真集はミュージアムで販売中。

幸せはコントロールできる

1月11日
幸せはコントロールできる
坐禅は身を整え息を整え心を整えるという。すべてを忘却の彼方へおしやり、姿勢を良くし、呼吸に意識を集中していると、ひとりでに心は平安をとり戻している。空の世界か、無我の境地かそんな心の平安を得るのに苦労はいらない。「只管打坐」ただひたすら坐禅せよと永平寺の創建者道元禅師の言葉である。幸福は与えられるものではない。自らの心の中に自らが作り出すものである。

GNH国際会議

1月10日
GNH国際会議
年末には各地で助け合い運動がはじまっている。例年のことではあるが「ふるさと納税」が出来て以来、寄付文化が成熟してきたように思う。ブータンミュージアムの年間予算は会費収入が総支出の10分の1で9割近くを市民のご厚志にたよっている。その中に、年に数回匿名でコインの大袋をお持ちくださる方がいる。誠に有難い。昨年は年末に向けて、トランプ効果で株価が急上昇し、例年よりは数多くの方々のご芳志があった。GNH国際会議を福井へ召聘するについて、その機運をもりあげる為に今年は「GNH」に関する講演会を2回開催したい。その資金を工面するためにも知恵を絞りたい。

都市ガス

1月8日
都市ガス
都市ガスのマーケットは、電力業界(10社の寡占状態)と違って、大手4社(東京、大阪、東邦、西部)以外に2百社余の群小会社が存在する(公営30社、私営180社)ただ大手4社のシェアは72%と高く、その点では電力業界と体質が似ている。日本のエネルギー供給体制は、アメリカ等に比較して、自由化が遅れている。電力業界は、再編を含め、販売自由化が着々と進みつつある。都市ガスについても一考の余地がありそうだ。ブータン王国ではプロパンガスの普及がすすみ、トレッキングコースの炊事もプロパンガスが使われる。エネルギー自給率が先進国中最下位の日本では、電力、ガスの自由化、規制解除がまず急務。規制は参入規制でなく、Co2排出の規制であるべきだ。電力、ガス業界が自由化されると電気ガス料金が安くなり、世界標準に少しづつ近づくことと思われる。政治に求められているのは既得権にしがみつく護送船団方式を早急に排し、規制緩和をすすめることである。ちなみに日本の都市ガスは先進国中で一番高い。アメリカの倍近い価格を支払っている。

2016年最後のキラリ会

1月7日
2016年最後のキラリ会
毎年11月のキラリ会の次は12月と1月は休んで、翌年の2月に開くのを恒例とする。今回は第97回となったので、ほぼ10年間つづけてきたこととなる。満10年の第100回のキラリ会は2017年4月の開催となる。私の満80歳のまさにその時である。今回は作家の百田尚樹君やジャパネット高田明さんのモーニングカメラ屋の話、吉永小百合さんや黒柳徹子さんの話題も出て面白かった。毎回参加メンバーが大幅に入れかわり、県内の情報、景気の動向そして生きる指針をつかむよい機会となる。2017年がよい年であることを祈りつつ散会した。

※このブログは2016年12月に書かれたものです。

浮世の義理

1月6日
浮世の義理
年賀状やお中元、お歳暮のおつきあいをはじめ、経済団体や各種団体の役員など、浮世のおつきあいは欠かすことが難しい。いよいよ私も年令制限に近づいたようで、徐々に「遊行期」としての生活をと考えている。ただ仕事は続けたい。生涯現役を標榜してきたので新しい仕事をみつけたい。若者達と共に新しい産業を考えたい。がしかし浮世の義理を果すことも少しづつ減らせるものなら減らしていきたい。最たるものがNPO法人幸福の国ブータンミュージアム理事長職。これは昨年に退任済み。福井大学産学官支援団体の監事も近々。(一社)福井経済クラブ理事長は今期一杯で退任する。少しづつゆとりの出来る今年4月がいよいよ再スタートの時となる。それまで諸準備に忙しい。またいろんな方々の御指導を受けることになる。

養老孟司先生

1月4日
養老孟司先生
先生から、師走の半ばに、早々と年賀のごあいさつ状が届いた。ロンドンから船に乗り、正月は海上ですごすとのことである。ロンドンを私が訪れたのはもう十年以上も前になる。最近はもっぱらブータン王国ばかり熱心に訪れており、イギリス、フランス、イタリー、ドイツ、スイスなどのヨーロッパ諸国へは殆どご無沙汰である。今年はまたブータンを5月頃に訪れたいと思っているが、次回には養老先生をお誘いしようなどと勝手に話しあっている。