個化する日本人

5月16日
個化する日本人
日本の家族が変わったのは1990年代と言われている。1989年シリコンバレーのアップルコンピューターの本社を訪ねたころから日本人の家族についての考え方が変わりつつあるのを感じた。パソコンやゲームソフトが急激に普及をはじめた頃である。家族の崩壊のきざしを知らせる動きである。家族は個人の集まりとなり、主婦は家族のために奉仕する仕事を放棄せんばかりの勢いで「自分」をより重要視する傾向が出てきた。そして「個」は「孤」を生んだ。即ち人間の本性である集団としての家族がその中心の母を失いバラバラになり、孤独の中で心を病む人々を増やしていった。3世代同居をしている地方でも都会へ出たがる大学受験生が多く、一度都会へ出ると卒業後も帰る人が少ない。特に女性は3分の2が都会にとどまる。その為地方の高齢化はどんどん進みつつある。最悪の場合、すべての子も孫も都会へ去り、残った老夫婦は泣く泣く先祖伝来の家を捨てて子供の住む近くへ引越しをする。都会での同居は不可能で、息子家族、娘家族そして自分たちが別々に暮らさざるを得ない。家族主義の全くの崩壊が起きている。宗教を失った日本人は家族をも失いその為基本的な人間としての躾を身に付ける機会を失い、個化しつつある。誠になげかわしい。もう一度家族の絆をとり戻し孤独に泣く人々に暖かい愛情を注ぐすばらしい社会を作り上げたいものである。

投稿者: jsb 日時: 2017年05月16日 09:21

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://119.245.185.34/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/3715

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)