カテゴリー：6.地球環境
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2016年03月09日
暖冬異変
3月9日
暖冬異変
今年の冬は雪が極端に少ない。農業は自然の影響をもろに受ける。福井では今年の小麦は極度の不作。六条大麦もよくなかったようだ。日本が農業だけで成り立っていた徳川時代までは、神仏への信仰が厚かった。その理由は農作物の出来、不出来を決定する人の力を超える神仏の力に対する畏怖の念であろうか。最近では自然現象への人間の関与を心配しなければならない程である。一日も早く温暖化に対する対応を急がねばならない。今年4月からの日本の電力小売りの解禁はそのチャンスである。人が少しでも安い電力を求めようとすれば電力会社も企業努力に注力せざるを得なくなり、温暖化ストップのチャンスが到来するであろう。電力小売り事業へ新たに参入するのは超巨大企業が多いのに比較して私達は小さな零細企業ではあるが、全力をあげてエネルギーの節減に取り組んでいきたい。
2014年11月05日
天災大国日本
11月５日
天災大国日本
地理的に日本列島は、災害が起きやすい。火山列島であり、モンスーン地帯の東端に位置しており、地震、津波、台風、土砂崩れ、火山による災害と自然の脅威にいつもさらされる運命にある。それにしても２０１１年３月１１日の大地震以来、次々と災害が続いている。先人達は自然崇拝により災害を避けようとしてきた。災害の予知の研究が進んでいるが、やはり手遅れになる。ブータン王国を訪問して帰国してみると御嶽山の噴火による多数の登山者受難の報に接した。亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。死の無常さに言葉がない。すべての人間に必ず死は訪れるけれど、天災で亡くなられた人々の無念さに思いをいたす。事故は宿命なのか。それとも必然なのであろうか。
2013年10月15日
地球温暖化
10月15日
地球温暖化
１０００年に一度の大震災、大津波に日本は揺れ動いたが、今年の暑い夏はまた異常としかいいようがない。アメリカ南部のサイクロンが年々大きくなっているといわれているが、日本の台風や竜巻も強くなっている。集中豪雨に至っては、度々各地で頻発している。福井県は初の特別警報（すぐ避難せよ、命の危険あり）が発令された。テレビはつけっぱなしで、情報が刻々発表された。丁度ブータン王国からの研修生１１名を預かっていたので特に心配をし、全員ホテルで待機させた。幸い無事に終わったが異常事態が日常化しているのを感ずる。温暖化の原因はメタンガスや二酸化炭素を人間が地球上にまき散らしているからだ。原発全面停止という、思考停止を敢えてした民主党にも責任がある。福井県は原発と仲良く付き合って４０年以上にもなる。原発反対運動とのお付き合いも古くからだ。新エネルギーの研究開発も早かった。私は１９年前に福井県ではじめて「太陽光発電研究会」を立ち上げた。その後ハイブリッド発電機を全国各地に設置して「太陽光発電と風力発電」をＰＲして歩いた。今やっと世間がその重要性、必要性に気付いてくれたようだ。
2013年09月05日
省エネ企業をめざして
9月5日
省エネ企業をめざして
二酸化炭素が増えて、地球環境はますます悪くなっている。海水面の上昇をもたらす北極・南極・ヒマラヤなどの氷が融け出し、気候変動が激しい。車の排気ガス対策のため、電気自動車を普及させようとの動きがあるが、日本市場での普及はまだあまり進んでいない。全国の充電可能なスタンドの数は、普通充電で３，０００ヶ所、急速充電で１，７００ヶ所と少ない。自動車メーカーはこれを普通８，０００、急速４，０００に増やす計画である。私の会社でも、普通充電システムの自製とトヨタ織機製のものと合せて、現在３％のマーケットシェアを占めているが、これを今期中に５％に引き上げる予定である。地球環境保全に対する中小企業の熱い思いであり、省エネに対する大きな流れを作り出せればと考えている。賛同いただける方の相談にも取り組んでいるので、気軽に声をかけてほしい。環境問題とエネルギー問題は２１世紀最大のテーマとなろう。
2013年08月27日
異常気象
8月27日
異常気象
暑い夏だ。猛暑が続いた。極端に雨が少ない地方がある反面、集中豪雨で被害がふくらんだ地方も多い。幼い頃の「夕立」の思い出とよく似ていると思うが、気温の高さにしても、雨量の多さにしても、観測史上最高と発表される。猛暑日がまた多く、そして何日も何日も続く。日本だけかと思っていたが、この異常気象は世界的規模でおきている。何が原因しているのだろうか。南極北極ヒマラヤの氷がとけ出している。自動車生産は年々増えている。石炭、石油、ガスの発掘は際限ないほど増え続けている。地球が数十億年かけてつくった地下資源を、今、私達はむさぼるように浪費しているのである。私はブータン王国のＧＮＨ思想、また滋賀県の森建司さんのＭＯＨ思想に感動し、この哲学を私達の生活にとりいれ、そしてこの哲学を世界中に広めるお手伝いをしようと考えた。それを残された生涯の仕事と考えた。異常気象は一過性のものではない。増幅しながら繰返し発生するであろう。それを止めるのは私達の知恵であり、勇気である。
2013年08月24日
水の惑星
8月24日
水の惑星
異常気象により、日本各地で水不足がおきている。その反対に集中豪雨による洪水がおきる所もある。日本は古来より治山治水が政ごとの最大の課題であった。人口爆発といわれる地球規模の人口増加により、水不足が問題になりつつある。アジア全体の灌漑率は３８％。そして１４％を利用している。水不足に悩むアフリカ大陸、特にサハラ以南では、灌漑率は４％そして３％を利用しているに過ぎない。先進国からの支援が必要である。水の惑星といわれる地球で、「水不足」による食料不足や疫病発生を防ぐことが出来ない筈はない。暗黒大陸といわれたアフリカを、２１世紀中に緑の大陸にすることは決して夢ではない。
2013年07月15日
美しい水
7月15日
美しい水
全ての生命の源は水といわれている。美しい水おいしい水から始まるのが、おいしい米、おいしい酒、おいしい野菜、そしておいしい料理となる。魚介類も水に影響を受けている。福井県は大野盆地の東北にそびえる白山連峰が母なる山である。白山連峰に降り積もる雪解け水が伏流水となって越前平野をうるおしている。嶺南は滋賀県境の野坂山地、比良山地から比叡山につづく山々からの水脈が全体をうるおしている。石灰岩系の地質は軟水となり私達の命を育んでくれている。福井の長寿の秘密の一つが水にある。長寿はピンピンコロリでこそ有難い。寝たきりや植物人間で120才まで生きても何の喜びがあろうか。健康長寿こそ私達の願いである。美しい水と共に生きる福井県民の幸せを喜び、感謝しなければならない。
2013年06月25日
森林カバー率
6月25日
森林カバー率
地球全体の森林カバー率は約29％である。年々乱伐採がすすみ、森林保護が叫ばれるようになった。今年は里山イニシアチブが国連大学主導で日本で開催される。福井県が総会の主会場となる。森林カバー率の高い国とはどこだろうか。調べてみた。1位はアフリカのガボンで国土の81％が森林だ。2位はオセアニアのソロモン諸島75％、3位は南米のガイアナ70％、4位南アジアのラオス68％、5位南アジアのブータン68％、6位北欧のフィンランド66％、7位日本の66％とつづいている。地下資源の乱獲にあけくれた20世紀を過ぎて、21世紀は、人類生存を左右する食料と水の確保が重要性を増してくる。カバー率の最少はリビア0.1％、レソト0.3％、ニジェール1％、アルジェリア1％とすべてアフリカ大陸の新興国ばかりである。先進国からの支援が望まれることがよくわかる。森林カバー率の多い国々は幸福感が大きい。人は森に住む。人は里山に住む。里山を大切にする生活に感謝し、里山を守る子孫を育てよう。ブータン王国が5位、日本が7位に入っているのは心強い。しかも森林育成に真剣に取組んでいるのは、世界の模範とすべきことである。
2012年07月03日
もし富士山が噴火すれば
7月3日
もし富士山が噴火すれば
日本経済は太平洋ベルト地帯に大きく依存している。しかしそれを築き上げた先人達の努力を忘れ果てている。太平洋ベルト地帯はひとりでに出来上ったものではない。敗戦後の国土復興の象徴として東京・新大阪間の新幹線が着工され、更に名古屋・神戸間を結ぶ名神高速道路が着工された。これは当時の政治家の決断によるもので、外資を導入して完工した。世界に誇れる太平洋ベルト地帯の完成の裏には、大きな決断とそれを断行した政治力が存在した。今富士山噴火が現実味をおびてきた。東京直下型、東海、東南海地震による大津波がおしよせる心配もある。その為の対策は検討されているのか。残念乍ら避難訓練とか防波堤の建設とか非常電源確保とか、対症療法的な小手先対策だけである。根本的な対策即ち国土軸再検討が等閑に付されている。日本海ベルト地帯建設が最も有効である。中長期的な経済効果も大きい。もし富士山が噴火すれば太平洋側は壊滅的な打撃を蒙る。その時新幹線も高速道路も1号線もすべてアウトである。その為の日本海側のインフラ整備を云うのである。後の祭り、後悔先に立たずにならないよう政治の決断をうながしたい。
2011年11月18日
廃炉ビジネス
11月18日
廃炉ビジネス
日本の原子力発電所をはじめ、現在世界で稼働中のものは逐次廃炉の時を迎えようとしている。この廃炉が正しく安全に行われることで、初めて、原発の安全性に対する信頼が高まってくる。廃炉ビジネスの可能性は需要の上限があるので限定的ではあるが、資源の再利用の点では大いに意味があり、大きい。
この廃炉ビジネス研究会があると聞いて加入の申し込みをした。
中身は除染、解体、廃棄物再利用、遠隔操作、ロボット活用技術など広範囲に亘っている。21世紀型のビジネスモデルが出来るのではないかと愚考して加入を依頼したのである。
2011年11月16日
水力発電
11月16日
水力発電
私が小学校や中学校にいた頃は、水力発電が発電量の殆どを占めていた。石油による火力発電が急増したのは大分後になってからであった。
日本列島をよく見てみると、水力発電に最もふさわしい国であることがすぐわかる。背骨のように中心部に山脈が走っている。そして太平洋側と日本海側へ流れ下る河川は延長距離が短い。流れは速い。適当な落差がある。これを利用し、段々畑や棚田のように、ダムと貯水池を組み合わせ乍ら海まで下っていくと、電力需要のピークカットにも十分活用できる発電システムが完成する。
信州大学の遠藤守信教授はブラジルのアマゾンに1千万ｋＷ時の水力発電を作る許可が出たとの事。何とコストは1円／ｋＷ時と安い。私の提案の日本の河川での連続発電計画を実行すると、そのコストはやはり1〜3円程度である。送電コストを考えれば私の提案の方がより現実的だと思うのだが、、、、。規制緩和や規制排除を行わなければ、日本の将来は暗い。
2011年11月15日
オゾン層の破壊
11月15日
オゾン層の破壊
オゾン層とは私達の住む対流圏の上方にある。地上より約２０〜５０ｋｍ高の成層圏のうち約２０〜３０ｋｍにオゾン層がある。その上は中間層が約５０〜８０ｋｍであり、その上を熱圏という。
太陽光線は私達の目に見える可視光線の外側に赤外線という長い波長のもの、更にその外側に波長領域がつづく。内側には紫外線があり、更に短波のＸ線等がある。紫外線やＸ線は人間にとって危険な電磁波である。
Ｘ線は殆ど地表に到達しない。大気に吸収されるからである。今までは南極大陸（人間の住めない大陸）の上にオゾンホールが出来て、その穴を通過した紫外線が危険だといわれていた。それが今や北極の上空に穴が開いた。北極の付近では南極と比較にならない程多くの人間が生活している。紫外線対策が早急に求められる理由がここにある。地球の磁場と大気によって、地上のあらゆる生物が守られてきた。しかしオゾンホールの出現は対紫外線グッズが求められる時代になったのを意味する。オーストラリア南部やチリ、アルゼンチン南部の人々は、濃い色のサングラスをかけたり、紫外線よけの工夫をしている。この状態を早急に改善する必要がある。エネルギー消費の無秩序な拡大は人類の未来を奪う。今こそ「勿体ない思想」を普及させ。世界中のみんなが省エネに取り組まなければならない。
2011年11月11日
揚水ダムの研究
11月11日
揚水ダムの研究
日本列島は全国どこでも雨量が多い。そして山は急峻である。河川の延長は短い。ということは、日本は水力発電に最も適した国である。私達の子供の頃にはそう教わった。そう信じた。ところが中東から安い石油がどんどん輸入され火力発電所が海岸線に作られていった。次に来たのは原発である。福島原発の事故で（私は天災だと思う）海岸線の原発が危険視されているが、火力発電所も石油基地（備蓄基地も含めて）殆ど海岸線に位置している。大津波が来たら火力発電所も大半が失われてしまう。
その点、水力発電は強い。特に夜間電力や余剰電力を活用する揚水発電の可能性は極めて大きい。この研究開発を更に進め、発電所の下流での貯水池の新設、揚水ポンプの改良などによりまだまだ高効率、低コスト、非炭素系のクリーンエネルギーを生み出すことが出来る。また小規模水力発電所の可能性も高い。モデルケース（大、中、小）を作って普及を進めていけば、これは予想以上の効果が出るであろう。日本は日本独自の知恵を発揮し、天から与えられた国土の活用をめざすことを考えようではないか。
2011年09月26日
ケニアのマータイさん
23年9月26日（月）
ケニアのマータイさん
ノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリー・マータイさんが9月25日に死去したとの報道があった。毎日新聞社と共に「MOTTAINAI」キャンペーンを推進してきた女性である。2004年のノーベル賞受賞は、環境分野で初のものであると共に、アフリカ女性としての初受賞でもあった。彼女の活動は環境保護から、女性地位向上、貧困対策など広範囲に亘っていた。特に受賞後に来日した折に、日本の「勿体ない」という言葉に接し、「もったいないキャンペーン」をアフリカをはじめ世界中へ発信していった。アフリカ女性初の獣医学博士である。
私達の会社の基本方針の根幹をなす考え方は彼女の同意した「勿体ないという思想」と全く同じものである。1996年の会社創立以来、遊休不動産の有効活用を声高らかに主張し続けてきた。その根本精神は資源や資産そして時間や人間の有効活用を促す為の「勿体ない、勿体ない」の考え方である。
今、アフリカの女性をも魅了した私達日本人の古くから持っている「勿体ない思想」が21世紀の地球を救う何よりの精神であることを再認識し、勇気凛々一歩前へ出ていこうと考えている。
2011年09月22日
人口爆発
23年9月22日（木）
人口爆発
2050年には地球上の人類の数は91億人（現在68億人、FAO国連食料農業機構発表）となる。これは過去の人類の人口増加の歴史を考えてみても、全く異常な増え方である。このままでは地球は確実に破滅する。種の破滅は、その種の異常な増加によって起きる。その状態が今、私達の人類に起きていると思うのは私だけであろうか。私達は地下資源を堀つくし、空気を汚し、海洋を汚染し、オゾン層を破壊し、成層圏の外側にも浮遊物を撒き散らしている。2050年の91億人が水や食料を与えられるかどうかが議論されているが、そんな事よりも人口爆発を止める方法を即実行しなければ人類の明日はない。
米ソの冷戦が終り、東西を隔てていた鉄のカーテンが消滅したが、あれからまた僅かの間にソビエトに代って今度は中国が軍備拡張に走り、いたずらに緊張を作り出している。このままでは日本国内に再軍備を言い出す愚者が出てこないとも限らない。私達の年代（戦災の経験者）は「戦争は絶対にしない」と固く誓っている。次の戦争を知らない世代、そのまた次の世代が中国や北朝鮮の軍拡傾向をどう思うかとても心配である。
かつては世界各地で戦争があり、多くの人命が失われたが、現代の戦争も災害も死者の数は激減している。かつては疫病で数多くの死者が出て、人口は激減したが、現代では医療化学の発達と先進諸国による食料、医療等の救援活動が即座に実行されるので人口が激減することはなくなった。
先進国の人口はすべてピークアウトした。移民によって現状維持と見える国もないことはないが、実質長期減少傾向にある。しかし新興国といわれる国々の人口増加は恐ろしい程である。これを止める方策はあるのか、妙案はあるのかいくら考えてみても難しい公案である。正しい解答のない問題である。新興国にすばらしいリーダーが表われてこの難問を解いてくれるのを待つしかないのであろうか。はっきりしているのは人類に22世紀はないと言っても過言ではない。
2011年09月15日
二酸化炭素削減？
23年9月15日（木）
二酸化炭素削減？
福島原発の事故は人災だという人がいる。1000年に1度の大津波を想定していなかった国も電力会社も無責任ではないが、これ程の被害が出るとは誰も夢想だにしなかったのは事実である。しかし「原発は恐い、危険だ」だからやめようというのは、あまりに短絡的すぎると私は思う。2050年までに、先進国の二酸化炭素輩出量を5分の1にしようということは人類にとっては必要条件である。そしてその他の国々も秩序あるエネルギー政策をとり、地球温暖化をストップする努力を義務付けられることも必要条件である。その為の原発の活用は人類にとってどうしても避けて通ることの出来ない道である。今、原発が次々と定期点検に入っている。この何事も起きておらない原発を再稼動させずにエネルギーの健全な供給が可能であろうか。今原発を停止している為に旧式の休止中の火力発電所を再稼動させたり、各企業の所有する臨時用の火力発電装置を動かして急場を凌いでいる。その為、二酸化炭素の排出量は急増しているはずである。史上稀な集中豪雨、或いは気温上昇、海水温の上昇が起きていることを私達は忘れてはならない。福島原発事故での直接の死亡者はいない。大津波による死者は2万人を超えている。この現実をしっかり見据えて、復旧、復興の実を早急に上げることが強く求められている。
2011年09月13日
ゲリラ豪雨
23年9月13日（火）
ゲリラ豪雨
台風12号が日本列島上に長く停滞し、各地に集中豪雨をもたらし甚大な被害を与えたとのこと。まさに日本列島の宿命ともいうべき自然災害の脅威を再び実感させられることとなった。また死者行方不明者が100人以上とのこと。近頃のゲリラ豪雨や集中豪雨のものすごさは一体どうしたことなのだろう。地球温暖化の影響で、天候異変が相次いでいるのだろうか。
私は集中豪雨の体験をしたことがある。岐阜から下呂温泉に向かう国道41号線を車で1人で走っていた時のことである。ものすごい豪雨で前を走る車が見えない。スピードも危うくて出せない。真昼なのにみんな点灯して走っている。前の車に近付くと、かすかに尾灯が見える。それを頼りにのろのろ運転を続けた。舗装した国道の上を、今ふった雨が川のように流れている。側溝は役に立たない。対向車が突然雨の中からあらわれ、ゆっくり過ぎ去っていく。国道41号線は曲りくねった道ではあるが、ゆっくり走れば危険はないが、その日はとても不安であった。ところどころ落石があり、それを避けながらあけてのろのろ運転を続けた。落石のため停車しても外へ出られない。ドアをあけて頭を出しただけでビショヌレになる。仕方なく車に閉じ込められた形で一方通行が解除されるのを待った。雨が車を叩きつける音で孤独感が増す。停っていると不安は一層募ってくる。やっと動き出すとまた前の車の尾灯に追いつくまで不安で仕方がない。いつもは
2時間かからない道を6時間以上かけて、やっとの思いで下呂温泉についた。工場の中では社長以下殆ど全員がテレビの前でワイワイやっている。挨拶して入っていくとみんなビックリして私を見る。岐阜から車で来たのが信じられないという。テレビではバス2台、乗用車数台が流されて大変だとのこと。私も僅かの差で助かったのであろう。その後41号線の遭難箇所に石碑が建った。遭難碑である。流されて大破したバスは、長い間川岸でその死骸をさらしていた。
集中豪雨で生死を分けたものは一体なんだったのかを常に自問自答している。
2011年07月08日
生活スタイルを変える
23年7月8日（金）
生活スタイルを変える
「がんばろう日本」というコピーをあちこちで見るようになった。東日本の震災への支援と同時に福島原発事故がもたらした電力危機を契機として、今迄と違った生活への転換が求められている。生活のスタイルを変える必要が出てきたのである。今迄はより豊かな生活を、より快適な生活を、より便利な生活を求めてきた。その為に多量の電気を使ったのだ。これからの生活スタイルは今迄の反省の上に立って、よりシンプルで、より自然で、よりゆっくりとしたものにしていく必要があろう。
省エネの最たるものはクーラーを使わないことだそうである。私のマンションは高層階にあるので30℃以下の場合はクーラーなしで生活できる。夜間電力の契約をしているので、洗濯機や乾燥機の使用は午後10時以後になる。ベランダの植木鉢への撒水は毎日欠かさないようにしている。出来るだけ家族が集まって生活すると照明が少なくてすむ。わが家でも扇風機を出してきて真夏に備えている。うちわや扇子もしっかり準備して、真夏の到来を今か今かと待ち受けている。今年の夏の暑さは格別だと予測されるだけに、出来ることはすべてやろうと考えている。
2011年05月16日
黄砂
23年5月16日（月）
黄砂
私のマンションは15階建の上層階にある。洗濯物をベランダに出すと黄砂がついて洗濯した甲斐がなくなる。仕方がないので浴室の乾燥システムで乾かすことにしている。ところがベランダの植木鉢の花木がすぐ黄変する。葉が黄色く枯れるので、調べてみると黄砂の影響である。
永平寺の山間に建てた西洋風の輸入住宅の屋根は面積が大きく角度も急斜面で、いつも雨樋の掃除が大変だった。雨樋の中にヘドロがすぐ溜まるのだ。
黄砂の成分分析をする必要があるように思う。それ程最近の黄砂は異常である。今回の3.11大災害により、空気中や土中或いは植物の表面に付着する放射能に対する異常な心配でマスコミは大騒ぎしているが、黄砂の分析をしたことはあるのだろうか。おそらくSOXやNOXで激しい汚染されているように思う。杞憂であればよいのだが。鹿児島の櫻島の噴火の時、灰が降り注いだ事がある。その時ワイシャツを干していたら、シミがあちこちについてとれなくなった。その後そのシミは穴となってしまった経験がある。これはSOXが原因であった。一度雨樋から採取したヘドロと、ベランダの植木鉢の花木の葉についた黄砂の成分分析をしてみようと思う。
2011年01月28日
私達の環境対策
23年1月28日
私達の環境対策
地球環境の悪化を心配する声は日々高まっているが、実際の私達の仕事や生活の上での実践となると、まだまだの段階だ。
そこで私達がいま実践していることや今後実践しようとしている事について説明したい。
�妓什濘聞埣罅⊆汰�中のこと
1．私の家庭ではすべての窓ガラスをペアガラスにした。
2．私の家庭では生ゴミ処理器を利用し、生ゴミは一切出していない。また処理したものはガーデンニング用の肥料として使っている。
3．段ボール、新聞紙はすべて再利用している。梱包用。
4．会社でも同様に再利用している。
5．乾電池は再利用できるものに切換えて、充電して使っている。
6．自動車は順次エコカーに切換えていっている。
7．充電システム（自動車用）を開発し全国の都道府県やコインパーキング業者に販売をはじめた。
�兇海譴�らやろうとしていること
1．夏のクールビレッジを創る運動（町全体で取り組む打ち水作戦）を推進しようとしている。
2．コンパクトシティ推進のため、駅前居住推進運動をすすめている。
3．コンパクトシティ推進のため、空きビルや空地を活用する運動をすすめている。
4．安価で大型の生ゴミ処理機の開発をしたいと準備中。
5．コンパクトシティ推進のため、ボランティアを募集し、老人から若者まで男女参画の新しい企画を練り上げたいと考えている。
環境問題はもう明日のことではない。今日はすぐ実行に移していくことが求められている。私達が出来ることから、身近なことから、真剣にとり組んでいこう。
2010年10月08日
電気自動車
平成22年10月8日
電気自動車
私の予想通り、電気自動車の普及が加速度的になってきた。ガソリン車に比較すると、電気自動車の部品点数は約3分の1である。一番重いエンジンが不用になり、エンジンの出力を伝える部品も大幅に減り、ガソリンもガソリンタンクもいらない。それに替わって電動モーターと電池が必要になる。
自動車は芸術品である。あらゆる部品は、その強度、耐用年数など、バランスのとれたものばかりが要求される。特にエンジンやトランスミッションまわりに要求される技術は高度なものである。その一番求められる一番難しいエンジンまわりが汎用モーターに置き換えられることになった。これは自動車の革命というより、新しい乗物の出現といった方がよい程の衝撃を与えそうである。
自動車関連業界に身を置く私にとっても、対応を誤るとピンチにつながり、うまく対策すると大きなチャンスとなる。今迄新規参入が難しかった自動車業界へ、中小企業がなだれを打って参入してくるだろうと思われる。この分野の可能性は途方もなく大きく、未来は明るい。未知の世界が多いので、不安を感ずる人が多いのは事実であるが、2050年までに温暖化ガス排出量マイナス80％にする最短の良策がこの電気自動車の普及である。そしてその重要部品、新電池の開発である。これ程明確な目標がある新技術開発は、当然なし遂げられることを疑う者はいないであろう。
原子力発電に使うウラン資源の確保、原油や希少貴金属の確保に血まなことになっている権力志向の国々を見ていると、私達の目指す新技術開発がもたらす人類への幸福の大きさを実感する。「イノベーション」といわれる新技術と、地球を愛する人間愛を両立していかねばなるまい。
2010年09月28日
３℃の海水温の差
平成22年9月28日
３℃の海水温の差
今年の夏は史上最高の暑さとなった。日本海の海水温が平年より3℃上昇したために、いろいろな変化が起きてきた。南方の魚介類の北上である。また通常は元気に泳ぎまわっている筈の魚が死に出した。海草も枯れ出した。僅か3℃の水温の差が、魚や海草の生命を奪ってしまうのである。
暑さ寒さも彼岸までというが、秋分のお彼岸を過ぎて、すっかり気温が下がり出した。室温も30℃から25℃と5℃も下がり、窓をあけると雨の日は肌寒いほどである。僅か5℃の室温の差で、暑い暑いの日々から、秋物の肌着が恋しくなる。
日本の気温の変化は四季を通じて決して小さくはない。福井の気温は真夏の35℃前後（今年は38.6℃）から、真冬はマイナス2℃前後まで大きな差がある。しかしマイナスになる日は殆どなく、35℃を超える日も殆どない。上下35℃の間で四季が移り変る。過酷な大陸や砂漠などと比較すると、適度にメリハリの効いた四季の変化は楽しいものであり、美しいものである。ただ瞬間的な大きな激変が、人間や他の生命に与える影響の大きさは、今回の以上気象によって気付かされた。心しなければならないことである。
2010年08月10日
38.6℃史上最高気温
成22年8月10日
38.6℃史上最高気温
8月5日の福井市の気温が38.6℃となり、全国でのこの日の気温の中で最も高くなった。そしてこの気温は福井市の最高気温を更新した。全国で、全世界で異常気象が続いている。それに気付いていながら、何も手を打とうとしないのは、私達の怠慢であり、先祖に対して不敬になり、子孫に対して不遜になる。全世界の気象学者を動員してより効率的な対応策を提言してもらいたいものである。
「2050マイナス80」という福井市のささやかな環境を守るプロジェクトチームに参加している。そして種々な講演会を企画したり、提案したり、小さな活動を続けている。メンバーは老若男女いろいろであり、経歴も違うが思いは同じである。
福井では「にがうりの緑のカーテンづくり」や「打ち水効果」により、涼を演出している。私は融雪装置を夏場に稼動させて、「打ち水効果」をより強力にすすめることを提案して歩いている。冬期料金制を利用しているので、夏場に水中ポンプを動かすことができないと電力会社から聞いた。エコ運動に最も積極的な北陸電力のはずである。解決方法があるはずである。トップセールスも辞さないと福井の支店長には申入れをした。早急に返答が来ることを期待している。
「にがうり」の緑のカーテンはえきまえの西武百貨店前に綺麗に完成した。今後の食糧難の時代に「にがうり」が大きな助けになるものと秘かに期待している。緑のカーテンも涼を呼び、たくさんのお客様がニコニコと観賞されている。集客効果も大きいのは予想外である。
2010年08月04日
協力者
平成22年８月４日
協力者
滋賀県は母なる湖の国、琵琶湖の国である。都に近いので、遠州ではなく、近江といわれたり、江州といわれたりしてきた。琵琶湖は不思議な湖で、日本最大でありながら、注ぎ込む川は無数にあるが、流れ出る川は一本だけである。その一本の川が近畿一円を潤している。
琵琶湖の汚染は県民の命に直接関わると同時に、近畿に住む人々全体の命にも関わっている。最近世界中の大湖が枯渇しつつあり、「水」が命に直接関わる資源として注目されだした。その為滋賀県は産・官・学・民・金のすべてが「環境問題」に熱心である。
環境を守る、地球を守る、ということで世界の視線が「環境」に向いてきた。２１世紀は正に環境の時代である。そこに新しいビジネスチャンスがあるはずである。先日京都大学名誉教授の内藤正明氏と話す機会があり、環境ビジネスのあり方について意見交換を行った。
石油文明の世紀はすでに終り、海底油田開発も中止になるであろう。このような背景の中で、私達は何をすればよいのか。アメリカや中国が動かなければ、一地方の努力で地球規模の問題を止められないのは当然である。しかし誰かが、何かを始めなければ動き出さない。内藤教授は琵琶湖環境科学センター長として滋賀県や各企業、各地域の人々と協力しながら環境を守る研究を続けてこられた。滋賀ビジョン「2030マイナス50」が滋賀県議会の承認を得て、県独自の目標として決定した。タテ割の県行政を壊し、徹底的に横の関係を作り上げてロードマップを作ったとのことで、その努力は誠に尊いと痛感。内容は滋賀県のホームページでみると一目瞭然である。まず50％の炭酸ガス排出をカットする為には、緑のまちづくりが必要となる。棚田型といわれる「東近江モデル」が参考になろう。その外、「勿体ない社会」を作り上げることで半分近いところまで達成できるであろうか。後は電力会社だよりとなる。夜間電力利用を促進する「電力特別立法」の成立を期待したい。
私の名刺には「2050マイナス80、この手で地球を守ろう」のスローガンと共に宇宙に浮かぶ美しい地球を表わしている。そして福井市の環境問題を勉強するチームに属して、毎月種々の活動を続けている。今年は内藤教授と「東近江モデル」の見学をしたいと約束をした。今秋に実行できればと考えている。環境問題の解決も、環境ビジネスの立上げも、1人ではできない。協力者を増やしその協力の輪と和を拡げていってこそ夢が実現する。
地産地消、地域通貨、夜間電力、電気自動車、自然との共生、などのキーワードは多いが、まず始める勇気と協力者が大切である。
2010年07月01日
パラダイムシフトがおきている
平成22年7月1日
パラダイムシフトがおきている
APEC21ヶ国のエネルギー担当相の会議が福井市で開かれた。COP（気候変動枠組条約、締約国会議）が開かれる度に化石エネルギーの過剰消費による温暖化ガスの排出により、地球環境が悪化の一途をたどっていることが指摘されている。
APECエネ相会議でも、18項目のエネルギー協力が提案され、更に18項目の指示がエネルギーワーキンググループに対してなされた。これ等すべては、エネルギー危機に対する警鐘である。
エネルギーの世界一の消費国のアメリカでは2008年から2009年にかけておきた石油をはじめとする資源関連価格の暴騰そして暴落は、人々の危機感を喚起し、パラダイムシフトがおきた。人々の思考や行動の規範が、劇的な変化を遂げたのである。かつてアメリカンドリームといわれた大型のリムジンカーや高性能のスポーツカーに乗る生活、大きな住宅で電気もガスも使い放題の生活が見直されてきたのである。ビッグスリーに代表される大型車を生産する自動車メーカーは、破産法の適用を受けるところにまで追い込まれてしまった。そこでアメリカンドリームの中身が今大きく変ったのである。
何が今、アメリカでおきているのか。それは自動車の走行距離が減り、ガソリンの消費量が減っている。人々は公共交通機関を使うようになり、カーシェアリングが増えている。新車はエコカーばかりがよく売れている。家庭での電力消費も減り続けている。無駄な電気は使わないようになってきた。アメリカ人の意識が変わった。パラダイムシフトがおきたのである。
私達の会社の主要業務は駐車システムの製造販売管理の業務である。車が増えなければ需要が心配になるという人がいる。しかし今都市化現象は世界中で顕著におきており、途上国の車需要は天文学的に伸びると思われる。現在地球上の車は約5億台、それが10億台を超えてくるのはそんなに遠い先のことではない。需要の心配をする必要はない。ただ駐車場の中身が変わっていくだろう。駐車場の未来像を描き切っていることが必要である。それは充電システム導入とスマートメーターの導入、そしてキャッシュレス化、遠隔監視管理システム化、省エネ照明と太陽光風力発電機の設置、駐車場のグリーン化等が考えられる。私達の仕事の未来は、正にバラ色である。この仕事を共にしてくれる人達を見付けることが私の生涯の仕事と考えている。伝道士としての道である。
2010年06月22日
CHANGE
平成22年6月22日
CHANGE
オバマ大統領は、大統領選の最中から、「CHANGE」を連呼していた。アメリカ初の黒人大統領が誕生するか、或いはアメリカ初の女性大統領が誕生するか、どちらにしても「CHANGE」である事に間違いない。そしてオバマが勝利した。この瞬間アメリカは変わった。
歴史上、黒人奴隷の地位から抜け出せなかった黒人達がアメリカ市民に生まれ変わったのである。正に奇跡であった。
そのオバマ大統領がまたすばらしい。次々と斬新な政策を打ち出してきた。グリーンニューディールである。20世紀に、アメリカを、いや世界を支配したのは、アメリカの軍産マフィア、即ち軍需産業、石油産業に代表されるグループであった。そしてまたビッグスリーに象徴される自動車産業、金融工学という怪物を作り出した金融産業であった。それ等の20世紀型産業から、全く新しく生まれ変ろうとするのが、このグリーンニューディールである。
地球環境に優しい低炭素社会をめざして、新産業、新分野を創造しようとするものである。キーワードは「環境と新エネルギーと新技術」である。温暖化ガス排出を減らす為に、太陽光、風力、地熱、バイオエネルギーへの巨大な投資をはじめた。スリーマイル島事故以来建設を中断していた原子力発電所の建設の再開。新型原子力発電システム開発への投資。電気自動車への転換。どれをとっても想像以上の投資を、矢つぎばやに打ち出してきた。
21世紀に入り、凋落のアメリカを予想していた私にとって、このグリーンニューディールにかけるオバマ大統領の姿は勇ましく見える。ひょっとするとアメリカは再び世界のリーダーにカムバックするという期待を抱かせてくれだした。まさに「CHANGE」の一言そのまんまである。アメリカ社会の柔軟性、バイタリティ、多様性が生み出した奇跡である。これはオバマを大統領に選んだアメリカの勝利なのかもしれない。
私は毎日知恵を絞り、環境ビジネスへの進出を、必死に模索しつづけている。21世紀の危機を乗り越えて、人類が、私達の孫の孫が存在し続けられる為の、「環境ビジネスは何か」ということである。
2010年02月22日
LED照明について
平成22年2月22日日
LED照明について
自動車の後尾灯や街角の信号機、踏切の信号機などが、最近になって、次々とLED照明に変わってきた。LEDとは何の略かと調べてみたところLight Emitting Diode とわかった。電気を通すことで光を発するダイオードである。素材は安全な高級アクリル樹脂を採用している。まず1960年代に赤と緑が発明され、続いて黄、青が、そして最近白が発明され、普及に拍車がかかった。
LED電球の価格は１ヶ3,800円で白熱電球の約40倍も高い。しかし寿命が約40倍と長い。そして消費電力が1/8〜1/20と少ない。日本の家電メーカーは次々と白熱電球の製造中止を表明しだした。いずれ白熱電球は私達の生活から姿を消すことになる。白熱球の欠点は光だけでなく、熱を出すことである。冷房の負荷を高めてしまっていた。そして破れやすいという危険もあった。LED電球はこれ等の欠点をすべてクリアーして誕生した。LED電球に変えるだけで、経済的にも、省エネ効果も、取替えの手間も大幅に節約できるのである。器具の交換もいらない。
「2050年マイナス80％という省エネの目標数値」が先進国の責任といわれているが、照明については、白熱電球をLED電球に変えることで達成できる。また蛍光灯との比較でも、電気代は1/3となり、直ちに点灯し、紫外線を出さないという特長があるので、これまた大いに有利である。LED照明は、いますぐ全面的に採用する必要がある。
デメリットは価格だけである。1ヶ3,800円という高価な価格は、大量生産、大量消費によって短期間で解決できる問題である。日本では蛍光灯が照明の主流であるが、アメリカもヨーロッパも未だに白熱電球を多用している。省エネ意識が日本に比べて低いのである。世界的に、ＬＥＤ照明のよさをアピールしていけばよい。私達はコインパーキングシステムに、早くからこのＬＥＤ照明を採用し、電気代の節約に取り組んできた。これからも新技術や新製品を積極的に採用し、省エネの先導者としての勤めを果たしていけるよう努力をしていく覚悟である。「省エネはＬＥＤから」を忘れないでほしい。家庭でのエネルギー消費の1/10、オフィスでの1/5が照明である。まずここから省エネ生活をスタートさせようではないか。
2009年10月13日
黄砂被害
平成21年10月13日
黄砂被害
中国大陸から飛来する黄砂の被害は、日本海側では年々顕著になってきている。偏西風に乗ってくる春の黄砂だけでなく、最近ではほぼ一年を通して目に見えない被害をもたらしている。自宅の駐車場に停めている車のフロントガラスに、風の強い日の朝には、黄色い膜が出来てしまう。SOXやNOXを含んだ黄砂のため、土壌汚染に繋がりかねないと心配している。
CO2排出規制がいわれているが、中国よりの黄砂の場合は、SOXやNOXの被害にも留意しなければならない。私の住んでいるマンションのリビングルームの窓ガラスは、高さが2.3ｍ、幅は二方向でトータル約8ｍの大きな面積である。ところがこのガラス面が黄砂の影響で、拭いても、拭いてもすぐ黄ばんでしまう。まことに困った現象である。
北陸自動車道は、日本海の絶景を楽しみながらドライブが出来る。いつ走っても気分がいい。ところが年々海岸に並んでいる松が立ち枯れていく。松くい虫の被害だというが、黄砂に含まれるSOXの影響が大きいと思われる。太い松が立ち枯れたのを切り倒し、その後に若木を植えていくが、すぐまた若木が枯れてしまう。北陸自動車道から能登半島へと車を進めていっても状況は同じだ。能登の自然の美しさを満喫しながらも黄砂の被害についてしみじみ考えさせられることとなる。
中国へ行って植林のボランティア活動をしている友人がいる。「黄砂被害を嘆いても始まらない」と彼はいう。その解決策は行動しかないとの信念で、毎年自費でボランティアの植林を行っている。その勇気と実行力に拍手を送りたい。
中国の地球環境汚染は日本だけでなく、地球全体に大きな悪影響を与えている。そのことに中国も、世界も認識を深め、早急に対策を立てる必要がある。やるべきことは植林だけではない。すべての省エネ技術を輸出し、汚染源を一つ一つなくしていかなければならない。残された時間はあまりない。急がねばならない。
2009年07月28日
成長の限界
平成21年7月28日
成長の限界
ローマクラブの科学者達が「成長の限界」を発表し、このままでは人類は100年以内に破滅の時を迎えると予言したのは1972年、昭和47年のことであった。その1年後第1次オイルショックが世界を揺るがせた。その当時の世界の人口は36億人（1970年）であった。人口爆発、工業生産や資源消費の暴走、食料や水資源不足を想定し、地球環境の破壊がすすみ、人類の滅亡を予言したのである。
2009年現在、世界の人口は予測の通り69億人に近づき、資源の奪い合いが表面化し、地球温暖化に対する関心は日に日に高まっている。ローマクラブが予言した地球破滅の日は「2070年」である。その予言は今のところ見事にあたっているとしか言いようがない。その日まであと61年間しか残されていない。今年5月に生まれた私の内孫の宗司と歩美は、生涯を全うすることが出来るのであろうか。誠に心配な「人類の未来」である。
人生の終盤にさしかかって、やり残した仕事を考える時、私は私のテーマを「2050マイナス80」とすることにした。
「先進国は2050年までに、2000年の温暖化ガス排出をマイナス80％とすること」を推進する仕事をしようと考えたのである。わかり易い目標に言い換えると、「エネルギー消費を5分の1にする運動」に命を捧げようと思っているのだ。
「エネルギー消費80％カット」の第1段ロケットは、コンパクトシティの建設である。現在福井県の県都、福井市の中心部に、私達は3棟のマンションを建設中である。1棟は今春完成、入居が始まっている。200年住宅構想を先取りした免震構造マンションである。北陸3県では初のケースである。後2棟は、年末から来春にかけて完成する。3棟あわせると180所帯以上の都心居住実現を目指している。都心居住が進めば、エネルギー消費は大幅にカットされるのである。
地下資源を乱掘しだしてから、まだ100年程度であるが、地上にある製品化された資源と、地下に残っている資源を比較すると、地上の資源（都市鉱山と呼んでいる）の方が多くなりつつある。このリサイクルに注力し、再利用を行うべくリサイクル事業（車、木材、その他）を行っている。この事業の社会的価値は今後飛躍的に増えると信じている。今はまだ利益を生まない分野であるが、後10年で採算的にもあうようになるであろう。リサイクルが第2段ロケットである。
第3段ロケットは、電器メーカーの開発した各種省エネ機器の積極的な採用である。LED照明、太陽光発電パネル、小型風力発電機、省エネ蛍光灯などを率先して社内外で使用している。その採用の目安は、省エネの可能性80％カットの成否である。夜間電力使用のエコキュートも採用している。
第4段目のロケットは省エネカーである。車である。究極は軽い柔かい電動モーターで走る自動車を想定している。現在は自動車の駐車場におけるプラグインの充電施設の研究に着手している。電動自動車は電池の重量が重過ぎるので、可能性が低いという意見があるが、車を運転して100ｋｍ走り、そこで急速充電をしてまた走るシステムが一般化すれば悪くはない。要は電池の重量をいかに軽くし、性能を上げるか、急速充電機の性能をいかに上げるにかかっている。電気自動車の動力装置は軽量である。成功の可能性は決して低くはない。車体は鉄板でなく、ハニカム構造の新素材がよいと考えている。軽くて、柔かいものがよい。新しいタイプの電動車はここ3年程で市場を席捲すると信じている。トヨタのハイブリッドカーが、今世界中で注目され、大ヒットしているが、3年前にこの状態を予想した人は少い。電動車もまた然りである。全く新しいメーカーが誕生するかもしれない。電動車のエネルギー効率は、夜間電力を中心に使用すると10分の1くらいまで節約できそうである。
第5段目のロケットは「節約」である。今迄のエネルギー多消費型の経済体制を脱却し、新しい価値観や倫理観に基づいた省資源省エネルギー型の社会体制を築いていく必要がある。私達は付加価値の最大化を求めつつ「節約」を旨とし、近江商人道の「算用と始末」を忘れない経営を指向している。前期の期首の経費を期末のそれと比較すると、3分の2に縮小することが出来た。付加価値は逆に増加しているので、「節約」「始末」とも、徹底して実行できたと考えている。これは終りでなく、始まりである。「節約と始末」の効用を侮ってはならない。
2009年07月13日
2050マイナス80について
平成21年7月13日
2050マイナス80について
ポスト京都議定書についての議論が活発になってきた。2050年までに先進国は現在のエネルギー消費量を思い切り下げる必要がある。温暖化ガス削減、CO2換算で、80％カットを私は主張してきたが、MEF（地球温暖化対策の主要経済国17ヶ国のフォーラム）が開催され、長期的な目標が決定されることになりそうである。17ヶ国とは、G７とロシア、中国、インド、ブラジル等、将来の地球環境に大きな影響を与える国々、大きな責任を持つ国々が含まれている。
まず2015年までに、太陽光、バイオ燃料などの研究開発を推進するために、各国とも公的予算を積極的に増加させ、現状の2倍とすることを決定。
そして2050年までに、先進国はCO2発生を、現状より80％カットし、世界全体でCO2派生を、現状より50％カットするという目標を確認。
この大きな目標を達成するためには、先進国も含めて、世界の各国がお互いの持てる力と知識と技術をフルに活用し、共同歩調を取っていかなければならない。環境汚染を防止する為の、種々な協定が必要となってくるであろう。緑化運動やCO2排出権市場の育成が進んでいる。中国やオーストラリアへ、植林のため、ボランティアとして出かけている知人がいる。
日本の森林面積は約2500万haである。国土の66％が森林である。これはアフリカのガボン81％、南アフリカのガイアナの70％、アジアのラオス68％、ブータンの68％、北欧のフィンランドの66％に次ぐ森林面積比率である。正に世界トップクラスである。そして中国は21％、オーストラリアも21％、インドも21％である。参考までにアメリカは32％、ロシアは47％、ブラジルは57％である。植林活動が求められている国はどこなのかが容易に理解出来る。大きな森林比率の差が存在する。ただ注意すべきことがある。樹木の選定である。その土地の気候、風土に合った樹木を選んで植林を行っていくことが大切である。地球環境を保護する運動が、逆に地球環境の破壊につながっては大変である。世界一森林が少ない国はエジプト0.1％、リビア0.1％、レソト0.3％、モーリタニア0.3％、ニジェール1.0％、アルジェリア1.0％すべてアフリカ諸国である。アフリカ大陸を何とかしなければというのが、私の偽らざる気持である。南米の熱帯雨林が伐採されていっているのも問題であるが、森林を地球上に育てる活動にもっと世界中が着目すべきである。その先はアフリカ大陸である。中国もインドもオーストラリアも十分な自力を持っている。自力が不足しているのは暗黒大陸アフリカなのである。
2009年07月01日
キッズグローブ（デジタル地球大学）
平成21年7月1日
キッズグローブ（デジタル地球大学）
先日のキッズグローブは、約20名の子供達や、つきそいの大人もまじって賑やかな勉強会となった。例月の通り、実際の地球の約1,200万分の１の大きさの地球儀（直径約1.0ｍ）を教材として、「雨」や「水」についての話となった。エジプトのサハラ砂漠では殆ど雨が降っていない。反対に日本列島は、ヒマラヤ山脈より発するモンスーン地帯の東端に位置しており、雨が多い。水の惑星といわれる地球でも、「水」はすべての国々に平等に与えられるものではない。石油や鉱物資源の乏しい日本ではあるが、生存するために最も必要な「水」は世界一豊富である。この大切で貴重な「水」の活用をもっと考えなければならない。
この地球儀上でみると、ヒマラヤ山脈の高さは１ｍｍもない。海の深さも、海溝でさ、１ｍｍ程度の深さである。空気の層も、薄い膜のようなものである。そう考えると、地球環境の脆さに気付かざるを得ない。大切にしなければとつくづく思う。
子供達は、アテンダントの話に夢中で、どんどん積極的に参加して意見を言っていた。ハイハイと元気に手を上げていたのが印象に残った。省エネについての勉強の機会が増えつつある。子供達に、このような勉強会を通して、省エネルギーの必要性を更に知ってもらうよう努力していきたい。参加したすべての子供達は、親や家族と一緒であった。親子の省エネ教室である。和気藹々の勉強会となった。この教室を始めた約3年前の、初台アテンダント奥村女史が、壽退社し、今回から二代目アテンダント岩本女史の初舞台であった。堂々とした態度、上手に準備された小道具、そして巧みな構成、すべてに満足した一時間であった。
2009年03月02日
おいしいご飯
平成２１年３月２日
おいしいご飯
「あとさきチョロチョロなかぱっぱ」という言葉の意味を知っている人は少ないと思う。 これはおいしいご飯を炊く秘訣である。薪のもやし方の秘訣である。私の子供の頃はよく家事の手伝いをさせられた。ふき掃除、掃き掃除、火の番などである。特においしいご飯をたく為の「火の番」は注意が求められる。それがこの言葉である。7人家族の釜は２升釜といわれる大きな釜でご飯を炊く。台所の中心に井戸とその隣に黒レンガで積んだ釜用と大鍋用の火床がある。釜も鍋も鉄製でふたは木製であった。フタがまた重い。最初はチョロチョロと薪を燃やしていく。しばらくすると「なかぱっぱ」であるからどんどん薪をくべて、空気を送りこむ穴を全開にする。重い木製のフタを押し上げるように、中から炊飯の汁が漏れ出してくると、おいしそうな香りがする。直ちに火勢をおとして「チョロチョロ」に戻す。そして吹き上がる。この大釜で炊いたご飯は本当においしい。
永平寺の台所へ、昭和３４年頃石炭を貨車で納入させてもらっていた。ボイラーを使って圧力釜でご飯を炊いておられた。このご飯がおいしいと評判であった。
私の幼少の頃の大釜でのご飯、永平寺の圧力釜でのご飯がおいしい理由は何であろうか。ご飯は釜の内部の圧力を高めて「高温」で「短時間」で炊き上げるとおいしいのである。そして省エネになる。大釜のフタが異常にぶ厚く、重いのは釜の内部の圧力を高める為の工夫である。大鍋のフタも大きく重かったのを記憶している。
調理器具や調理方法を高圧、高温、短時間で処理することにより家庭でのエネルギーを５分の１に出来ると考えている。そして種々の食品を微粉末に加工することにより、新鮮で栄養価の高い食生活を送ることが出来、これまたエネルギーの節約になると考えている。高圧炊飯器、高圧ずん胴鍋、高圧フライパンの三種の神器が揃えば、家庭用の調理エネルギーは間違いなく「５分の１」に低下する。激減する。
私の名刺は「この手で地球を守ろう」というスローガンと「美しい地球の絵」をかいている。地球環境を守るささやかな第一歩である。
2009年02月16日
2050 マイナス80
平成21年2月16日
2050 マイナス80
安倍元総理が「美しい星50」をアジアの環境問題サミットの席上、世界で初めて主張したことを昨日のことのように思い出す。「2050までに温室効果ガスを50％セーブしよう」との呼びかけである。世界全体で50％カットというのは、先進国が80％カットしなければ達成できないはずである。そんな途轍もない目標が達成できるのかと考えるのは当然である。20％カットするのも大変なのに80％もカットなど不可能だとみんなが思った。しかしやらなければ私達の子孫の明日はない。スケジュールを立て、目標を個々に設定し、それに向って世界中が足並みを揃えて努力すれば、不可能ではあるまい。いやその道程で「戦争」や「核戦力」の放棄による省エネにより、目標達成の可能性が近づき、私達の究極の目的である世界平和の実現が目に見えてくるのは間違いない。現在世界のGDPの5〜10％が軍事費で消えていっている。世界中の海を目的のはっきりしない、誤った目的を持った船や航空機が行動中である。「無駄」としかいいようのない行動である。そこでは大量のエネルギーが毎日消費され続けている。
エネルギー効率を高める研究開発の成功の可能性は高い。そこに大きなビジネスチャンスがある。生活が一変すると同時に産業の主役が変るほどの影響力がある。
オバマ大統領のグリーンエネルギーへの莫大な投資の発表があった。新産業の育成により、新しい雇用を生み出そうとの英断である。グリーンエネルギーの可能性を否定する意見がある。風力にしろ、太陽光熱にしろ、変動の振幅が大きく使いづらいというのである。しかし地球規模で対応すればこの解決は簡単にできる。新型電池の開発やエネルギープールの開発の可能性は高い。エネルギー蓄積の研究開発もビジネスチャンスである。成功事例を日本で１つずつ作り上げ、これを各国が見習っていけば、日本の将来は明るくなる。地球の未来も見えてくる。
リサイクルの常態化を生活の中に完全に取り入れることが出来ればこれまた大きな効果をもたらす。リサイクル技術の研究開発もビジネスチャンスである。日本人の知恵が最も発揮できるのはこの分野かもしれない。質素な暮らしの中にも生活の喜びがあるのを知っているのは日本人のはずである。江戸の町はリサイクルの理想の都市という歴史家もいる。日々の変化に右往左往するのでなく、先を見すえた目標を持ちそれに向って行動を起こしていこう。「2050マイナス80」は日本にとっても、世界にとっても、私達にとっても大きなチャンスである。
2009年02月09日
変化
平成21年2月9日
変化
温暖化の影響で積雪の量が年々減っているように思う。立春を過ぎて昨今は、最も寒いはずである。ところが気温は零度を下回ることは殆どない。目に見えないところで大きな変化がおきているのを感じる。
東京に住んでいた時は季節の変化をあまり意識しなかったし、意識するよすががなかった。ところが福井は雪が降る。雪は一夜にして世界を変える。昨日までの景色が一変する。白銀の世界が広がるのだ。その瞬間「美しい」と深い感動が湧き上がってくる。福井に住む喜び、幸せをかみ締めることができる。「変化」が一夜にして起きる身近な事例がこの雪である。
今回の不況で日本経済はどう変るのであろうか。不況はその後の世界を大きく変える力を持っている。まず輸出依存から内需主導型経済への移行が進むであろうといわれている。そして環境や省エネルギー型産業が成長するであろう。オバマ大統領もこの新しい産業の分野で雇用の受け皿にしたいといっているが、日本こそこの環境・省エネが得意分野である。更に三つ目は究極の目的である高付加価値化への道を歩まねばならない。これ等の三つの変化が起きようとしている。その渦中にあって私達はどう対処していくのかを決定しなければならない。オバマ大統領が熱狂的な歓迎の中、就任したが、「変化」をどのように政策の上で生かしていくのか、大いに期待したい。そして日本も、この不況克服に向けて、全力で立ち向かわねばならない。
2009年01月19日
植樹祭
21年1月19日
植樹祭
今年6月7日に福井県下各地で全国植樹祭が挙行される。天皇・皇后両陛下を迎えての一大プロジェクトである。全国持ち回りのまさに国家の大事業である。日本は国土の3分の2が森林地帯であり、これは世界で見ても、かなり高い比率である。ただ木材の自給率は20％にとどまっており、食料の自給率40％と共に大きな問題をかかえている。
輸入してくるのは、１位カナダ11％、2位オーストラリア10％、3位旧ソビエト9％、4位アメリカ8％。その後はマレーシア、ヨーロッパ、チリ、インドネシア、中国、ニュージーランドと続く。殆ど世界中から輸入しているのである。
日本の森林率67％に対し、中国は17％である。そして中国から毎年約300万立方米の木材を輸入している。この非常識も地球環境を考えれば直ちに是正しなければならない。日本海側の黄砂被害は年々激しくなってきており、この遠因になっている。
旧ソビエト（シベリア、沿海州）からの輸入が多いことも、ツンドラ地帯の破壊につながり、凍土の溶解による温暖化がすすみつつある。日本は工業製品の生産能力が高かったことで、木材や食料の輸入により収支バランスをとってきた。しかし輸送コストの高騰やエネルギーのムダを排除する必要が高まってきた昨今、木材の自給率を早急に引上げることが求められている。
「日本一多くの木を植えた男」という宮脇昭さん（植物社会学者）についての本を読んだ。私より9歳年長で日本中、世界中で木を植え歩いている。そして日本に残っている「鎮守の森」を世界に広めようとの運動をすすめている。面白いのは「モッタイナイ」と同様に「チンジュノモリ」が世界語になっているのだという。森の精をおそれ、森の神を敬う心が数百年、数千年の森を残してきた。鎮守の森は自然林であると同時に、その土地に最もふさわしい木が生き残っているという。「鎮守の森」は日本人の宝物である。
私達福井市民の宝物「足羽山公園」が今年は完成100周年にあたる。これを機に足羽山の眺望のよい所3ヶ所に眺望台が作られている。足羽山公園は、越前三川のうち、中心を流れる川、足羽川と一体となって福井市の中心部の景観を形づくっている。100年前に公園として手を入れられて以来、数多くの人々が植林・植樹に努力してきた。自然林の宝庫である。足羽山にも今回植樹が予定されている。
メイン会場は朝倉氏の旧跡である「一乗谷朝倉氏遺跡」に設けられる。戦国時代、幕府や朝廷の貴紳たちが、都を逃れて朝倉氏を頼ってここをおとずれたといわれた中世の遺構が奇跡的に残っている。当時は小京都といわれていた。このメイン会場を中心に、県下各会場を結んで植樹祭が挙行される。
「日本一多くの木を植えた男」といわれる宮脇昭さんの世界中の実績を聞いて驚いた。まず万里の長城沿いで、イオングループの後援で、日本人のボランティア1,400人と、中国人1,200人が彼の号令で僅か1時間で4万5千本の木を植えたという。１人約20本である。これを3年続けた。同様のプロジェクトを上海でもスタートしている。植えられた木は、中国の土地に昔からあった木、「モウコナラ」である。
同様の巨大プロジェクトをアマゾン、ボルネオ、南アフリカ等々世界中で実行し続けている。まさに偉人である。彼のような人こそ「ノーベル賞」がふさわしいと思うのは私だけであろうか。
2008年12月15日
80マイナスバイ2050---- 税制改革
平成20年12月15日
80マイナスバイ2050--税制改革
今までの税制は労働や貯蓄に対するものである。このような税制は改革しなければならない。新しい税を作るのである。これは二酸化炭素の排出を対象とする炭素税や有害廃棄物の生成のような有害で環境破壊をするものに対する税をいう。即ち労働によって得られる所得やその結果の貯蓄は人類にとって、持続可能な人間社会の存在にとって有益であり、推奨されるべきものである。それに税金をかけているのが今までの税の姿である。これでは勤労意欲を減らしてしまいかねない。これからはこれ等には税金をかけない。
税の負担の対象を、地球環境の敵であるものを使ったり、生産したりする個人、法人、財団等にするのだ。21世紀の半ばまでに、現在の温暖化ガス排出量を5分の1（マイナス80％）にするには、各国の税制を根本から変える必要がある。環境税の導入が最も進んでいるのはヨーロッパである。1991年にスウェーデンが初めて環境税を導入した。「炭素及び硫黄の排出」に対してである。その時全税収の約1.9％に達したという。続いてデンマークは1994年に導入、全税収の約2.5％に達した。オランダは1996年に導入、0.8％に達した。増税分はすべて個人所得の減税に引当し人気を博している。今日ではオランダ、デンマーク、スウェーデンの環境税の比率は10％近くになっているようである。
日本の消費税の増税が議論されているが、環境税を導入すると同時に、所得税のカットを実現させれば一石二鳥も三鳥も可能である。人々は賢明である。企業も個人もコストには人一倍に敏感に反応する。インセンティブの大きさに応じて人々は直ちに行動に移す。私は今が日本の税制を根本から変えるチャンスであると信じている。財政赤字は僅か数年でなくなり、黒字転換の年を迎えること疑いない。そしてマイナス80％の温暖化ガスの目標も同時に解決できるのである。
2008年12月03日
80マイナスバイ2050 -- 税制改革
平成20年12月3日
80マイナスバイ2050
税制改革
今までの税制は労働や貯蓄に対するものである。このような税制は改革しなければならない。新しい税を作るのである。これは二酸化炭素の排出を対象とする炭素税や有害廃棄物の生成のような有害で環境破壊をするものに対する税をいう。即ち労働によって得られる所得やその結果の貯蓄は人類にとって、持続可能な人間社会の存在にとって有益であり、推奨されるべきものである。それに税金をかけているのが今までの税の姿である。これでは勤労意欲を減らしてしまいかねない。これからはこれ等には税金をかけない。
税の負担の対象を、地球環境の敵であるものを使ったり、生産したりする個人、法人、財団等によるものだ。21世紀の半ばまでに、現在の温暖化ガス排出量を5分の1（マイナス80％）にするには、各国の税制を根本から変える必要がある。1991年スウェーデンがはじめて環境税を導入した。「炭素及び硫黄の排出」に対してである。その時全税収の約1.9％に達した。オランダは1996年に導入、0.8％に達した。増税分はすべて個人所得の減税に引当し、人気を博している。今日ではオランダ、デンマーク、スウェーデンの環境税の比率は10近くになっているようである。
日本の消費税の増税が議論されているが、環境税を導入すると同時に、所得税のカットを実現させれば一石二鳥も三鳥も可能である。人々は賢明である。企業も個人もコストには人一倍敏感に反応する。インセンティブの大きさに応じて人々直ちに行動に移す。私は今が日本の税制を根本から変えるチャンスであると信じている。財政赤字は僅か数年でなくなり、黒字転換の年を迎えること疑いない。そしてマイナス80％の温暖化ガスの目標も同時に解決できるのである。
2008年12月02日
水不足の時代
平成20年11月28日
水不足の時代
21世紀の一番の問題は何であろうか。現在の世界の水の状態を見ると、水不足が各地で起きつつある。今後の人口の増加、食料の増産、工業生産の増加、生活様式の変化を考えると、水不足は更に深刻化することは疑いない。
水は工業用に約20％、住宅用に約10％、一番多いのが農業用水で、約70％が使われている。水は約70％が食料の生産の為に使われているのである。その水が今、危い。
20世紀後半の50年間に、世界の水の利用量は3倍になった（ワールドウォッチ研究所）とのことである。過剰な汲み上げにより、地下水の水位はすべての大陸で下っているという。帯水層の枯渇も深刻である。高山の氷河はどんどん縮小している。森林の伐採はすすみ、砂漠化は止めようがない。
世界の水不足は食料の価格の高騰につながる。もうトウモロコシや小麦等穀物価格は急騰しつつある。水不足が食料不足になり、すでに食料価格の高騰につながってしまうのだ。
水不足の解決方法はあるのか。すべての答は過去50年余りの間の行き過ぎた人類全体の行動の中にある。「やり過ぎた」ことの反省に立ち、その一つ一つを元に戻す努力をすることである。まず最大のものが人口爆発である。「教育」を伴った人口抑制が急務となろう。そして緩やかな水循環の中心となる森林の復活である。木を植えるスピードを上げ、砂漠化や土壌劣化を防ぐ緑化対策が必要である。これは国家や国土を超えた地球規模での協力態勢をとる必要がある。土壌を侵食から守ることが、人類生存の為になる。木材を利用する紙や薪の需要、住宅への使用も押えなければならない。逆に機材の使用を減少させる努力をしなければならない。
天水の利用、海水の淡水化などの研究も重要である。そして水は現在の石油と同じように資源としての価値を持つ日が近いはずである。日本はモンスーン地帯の最東端に位置している。高湿多雨の国である。発電所用のダムから灌漑用のダムまで数多くのダムがある。水田は人口の巨大なダムである。治水治山の技術を更に高め、保水力を上げ、森林を増やしていくことにより年々水を生産する資源国の位置を保つことが可能である。
水不足は目前にある。この事実は日本人すべてがほぼ理解している。しかしその為の行動を起こす人がいない。まず実行することで世界がかわる。
2008年11月14日
耐震セミナー
平成20年11月14日
耐震セミナー
今年は福井地震60年が経過する年にあたる。あの時、日本中から、世界中から救援の手がさしのべられた。63年前の焼夷弾による大空襲、60年前の大地震による大火、その後の九頭竜川の堤防決壊による大洪水と、福井を襲った大災害により福井のまちは完全に廃墟と化した。その時みんなにいわれたこと、みんなが思ったことは、これからは「地震に強い」「火災に強い」「水害に強い」防災のまちを作らなければならないということであった。
果して現在の福井のまちはそうなっているのであろうか。原子力発電所は理想的な免震構造である。官公庁の建物も次々と耐震免震で建てられてきた。小中学校の校舎も耐震工事が進んでいる。しかし一番数が多い民間建築、特に住宅は殆ど進んでいない。
神戸の地震でも、福井地震と同じように各地に火災が発生し被害を大きくした。福井も焼死、圧死で数多くの人々が犠牲となっている。地震に強い「防災都市」を作らねばならない。そんな強い決意で、いま福井市の開発地籍で75戸の分譲マンションを建設中である。地下に免震装置を設置した。北陸三県の分譲マンションでは珍しい大型免震装置である。
病院は今後これ等の耐震構造が義務づけられてくるが、一般の住宅も災害に強いものにしなければならない。まちの中で一棟や二棟が残っても多くの人々を救うわけにはいかないからだ。まち全体を、少なくともまちの数分の一は耐震耐火構造にしなければならない。その啓蒙活動の一環として、手弁当のボランティア活動で耐震セミナーを開催した。関係者約200名余りの方々が集い、有意義なセミナーとなった。ボランティアとして支援いただいた方々に心から感謝している。完成間近のマンションの屋上から沈みゆく夕陽を眺めながら、福井のまちの再生を祈った。西の空は高く、夕陽に映る雲がたなびき、日本海がキラキラと輝いているように思えた感動の一瞬であった。私はあまりの美しさに茫然と立ち尽くしていた。
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2008年11月10日
「マイナス80バイ50」――分散型エネルギ―――
平成20年11月10日
「マイナス80バイ50」
――分散型エネルギー――
分散型エネルギーとは、大規模発電所で発電した電力を、遠方の消費地へ送電するのでなく、消費する所で発電しようという考え方である。太陽光発電が最初に普及していったのは、離島や僻地である。小規模、完結型である。エネルギーの地産地消である。
太陽光発電がモンゴルの大平原で暮らす遊牧民のパオで始まった話は感動的でさえある。それはNEDOのモンゴルプロジェクトである。1992年にスタートし、携帯型太陽光発電システム（京セラ製）を200戸設置し、データの収集分析を行うというもの。モンゴルには約20万世帯が遊牧生活を営んでおり、ニーズは高いものと思われる。電気のない所でテレビや電灯がついた時のモンゴルの人達の感動は、想像を絶するものがある。
フィリピンで戦死した日本兵は数多いが、遺骨捜しに出かけた遺族の方々が、現地の山奥の人々の求めに応じて、小川の流れを利用した小型発電機を寄付されたと聞いた。
アフリカでも小型水力発電、小型風力発電、太陽光パネル発電、バイオマス発電などを国連工業開発機構が援助している。エナジーキオスと呼んでいる（日経コラムより）。そこでは携帯やパソコンへの充電を1回20円で行っているという。村はずれの赤い屋根の小屋周辺に設置しているそうである。
エネルギーの移動ロス、即ち電力の場合の送電ロスは大きい。そして発電した電力が使われない場合は、その電力は全くのムダになってしまう。食料の食べ残しの廃棄が問題になっている。日本では食べ残しが多すぎるというのである。「勿体無い」という考えが高まり、食べ残しの全廃に動きはじめたようだ。
電力の食べ残し、使い残しにはあまり触れられていない。しかしこのロスは予想以上に大きい。夏場の午後の電力消費量はピークに達する。このピークカットが電力業界の悩みの種である。電力会社同士で融通しあっているが、時差のない日本列島ではこの方法では効果は薄い。分散型エネルギー供給方式を取り入れることにより、送電ロスを防ぎ、発電ロスをカットすることが可能になる。これを世界中で実施していくと、現在のエネルギーロスのかなりの部分を節約することが可能となる。エネルギーは地産地消するものとするのである。そして不必要なエネルギーは作らないということになる。蓄電技術、発電技術の改良改善と相まって進めていく必要がある。
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2008年11月07日
21世紀は何の時代か
平成20年11月7日
21世紀は何の時代か
20世紀を終わって、その100年間を振り返ってみると「石油」というキーワードが浮かび上ってくる。私が学校を出て最初に手がけた仕事は「石炭」であった。1959年春のことである。その時代既に石炭は斜陽であった。三井鉱山、三菱鉱山、住友石炭鉱業、高島炭鉱、杵島炭鉱、日本炭鉱、北海道炭鉱などの超一流企業が先行きに不安をかかえていた。20世紀初頭から活躍しだ出した蒸気機関車は石炭、そして自動車は石油を使い、それが20世紀の花型となりつつあった。燃料転換というかけ声と共に、あっという間にエネルギーの主力の座は、石炭から石油に変わっていった。石油を制したアメリカ資本が、世界を制覇していったのである。アメリカの生活様式が世界中に伝播し、それがまた石油消費を増大させる要因になっていった。
21世紀は「環境の時代」だという。なぜなら20世紀に汚染された地球環境を放置することは許されない。人類の人口爆発は続いている。エネルギーの消費はもちろん、食料や水の消費も急増しつつある。その需要に追いつく供給は可能であろうか。
20世紀初頭（1900年）の地球全体の人口は17億人、それが現在は67億人になった。人口爆発といわれる人口の急増がおきたのである。100年間で世界の人口は4倍になった。GDPは数十倍と激増した。過去何万年もこれ程までに単一種が地上や海中に増殖した例は他に考えられない。まさに地球の持つ能力、持続力が、今限界を超えようとしている。
エネルギーも、食料も、水もすべて限界を超えつつある。21世紀が「環境の時代」だという意味がこれで理解できる。民族自決や人種問題、東西問題、南北問題すべて枝葉末梢のことになりつつある。人類の生存に欠くことの出来ないのが「環境」なのである。
「21世紀は環境の時代」であるという明確な位置付けを行なった上で、これからの100年の設計を作り上げていかなければならない。その前半の目標を、私は「2050マイナス80」においている。そしてその実現に2050年までの年月をかけることは許されない。ここ2、3年の間にこの「マイナス80」にはっきりとした到達への自信をか勝ちとらなければならないと考えている。そしてそれは十分可能だと信じている。
このプロセスにおいて数多くのビジネスチャンスが生まれる。そして日本の活躍の場が用意されている。まず勇気を出して第一歩を踏み出そうではないか。それをアジアが待っている。世界が待っているのだ。
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2008年11月06日
できるできるできる
平成20年11月6日
できるできるできる
「2050マイナス80」とは、あと40年ほどの間に、先進国といわれるエネルギー過消費国は、現在のエネルギー消費の80％をカットせよという目標である。 即ち現在の5分の1のエネルギーで生活せよということになる。果してそれが「できる」であろうか。
私は目標を設定するとき、常に少し高目の目標を設定することにしている。そしてその少し高い目標に向って努力を続ける。悪戦苦闘の連続であることが多い。その時私の口をついて出る言葉が「できる、できる、できる」である。可能性を信じ、目標達成のために、自らを鼓舞する言葉である。どんな困難に直面しても決してたじろがないで粛々と進めていく時の言葉である。
人類生存のための最低条件が「2050マイナス80」とすれば、その方向付けだけはしっかりやっておく必要がある。そう考えてこのテーマ「2050マイナス80」を選んだ。そしてそれが「できる、できる、できる」ことをある程度証明する必要がある。
テーマ別にその具体的な方法と手段を大まかに示し、誰でも理解し、実現に向って協力してもらえるよう工夫を凝らした。テーマの数は少しずつ増えていくことと思われるが、その理由は毎日考えているうちに天からの啓示を受けたり、友人からの情報を得たり、書籍から教示をいただいたおかげである。
今世界は基軸通貨であるドルの信認が問われている。100年続いたアメリカのグローバルゼーションの危機を迎えている。世界一のエネルギー過消費国アメリカの苦悩である。世界の景気をひっぱってきたアメリカの大量消費が今止まりつつある。その後に来るのは「2050マイナス80」を標榜する新世界、新生活であることを忘れてはならない。
ここに大きなビジネスチャンスがある。挑戦の機会がある。
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2008年10月27日
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20年10月2７日
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――節約 economize――
（2050年までに現在の二酸化炭素排出量をマイナス80％にすることがこのテーマである。）
「節約」によるエネルギー消費の削減の可能性は、非常に大きい。「マイナス80」をすべて節約によって達成することすら可能かも知れない。勿論その為には生活の様式を根本的に考え直す必要がある。いわゆる「スローライフ」の実行である。スローライフは自然との共生である。100年前の生活に戻ると考えてもよい。私達が20世紀に得た数々の果実が地球環境を害しているのではないかと検証してみる必要があるのである。
20世紀初頭には、車も飛行機も船も汽車も電車も殆ど存在していない。夜を明るくする電灯やイルミネーションも然りである。人々は太陽と共に生活し、月や星を眺めては、人間の小さな存在を確かめ合っていた。
2１世紀に入った今、私達は情報社会にいる。情報ビッグバンの真っ只中にいる。「地球が危い。人類が危い」ということもやっと認識しつつある。この危機を助うためには「生活のスピード」を緩めることが必要である。
私達の生活の中で、「やめること」が出来ることはないのだろうか。全廃できること、できるものは何だろうか。80％をカットすること、するものはないのか。また半減できるもの。できることは何だろうか。そのような検証を一つずつ丹念に捜していくことによって、新しい生活像が明らかになってこよう。
節約の可能性は個人差がある。その人の性格や生活態度によって大きく差がつく。また住んでいる国や地方によっても大差が出る。しかし可能性は大きい。私は「2050マイナス80」の可能性が最も大きいのは、この「節約＝ecomomize」にあると考えている。
何をどのように節約するのかここ数年の最大のテーマとなろう。私は人類がここ数年の間に炭素社会からの脱皮により、新しいスタートを切っていくことになると予想している。
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2008年10月10日
「2050マイナス80」は可能 その�� 大規模植林の実施
平成20年10月10日
「2050マイナス80」は可能 その��
大規模植林の実施
世界地図を見た時私はグリーンランドや北極、南極大陸が真っ白であるのを不思議に思った。小学校入学の頃であろうか。日本軍の南進と共に日本の領土（現在の日本と朝鮮半島、台湾、樺太）は徐々に広がっていった。前記の所は赤。満州はピンク、そのピンクが南方の各地を包含していったのである。第1次大戦までに世界の列強といわれたイギリス、スペイン、フランス、アメリカなどは各地に植民地として占領地を広げていた。第2次大戦後も私が不思議に思ったグリーンランド、北極、南極大陸の領有権は確立していない。しかし既に各国が領有権を主張しだしている。かつての植民地は、第2次大戦後、かなり自主独立の道を歩みはじめていた。それもまた覇権の道を歩む国によっておびやかされつつある。新しい国連の登場が待たれる由縁である。
「グリーンランド」という名前にも幼少の私は違和感を覚えた。全島が氷に覆われているのに「グリーン」とは、と思ったのである。数万年、数十万年前の縄文時代に縄文海進という海水面の上昇した時期があったと想像されている。その頃グリーンランドはその名の通りグリーンだったのであろうか。
温暖化ガスの最たるものは二酸化炭素と思われているが、実際はCO2ではなく、H2Oなのである。即ち水蒸気、空気中に含まれる水分である。この水分をコントロールする力、そしてCO2を吸収する力は植物である。木であり、林であり、森である。シベリアやアマゾン、南洋の海岸林の伐採が進んでいる。この伐採に代わる植林がなされていない。植林、それも大規模な植林運動を新しい国連の下で力強く推し進めていく必要がある。20世紀中に失った森林面積を上回る植林を、先進国の責任において実行していくことが求められている。無償の行為であり、領有権の主張ではない。あくまでも現在の危機を招いた原因は、先進国の側にある。エネルギーの過剰消費がもたらした地球の危機である。砂漠をはじめ失われた大森林にかわる「緑」を生産することによって「マイナス80」はたちどころに可能になる。
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2008年10月09日
「2050マイナス80」は可能 その�古典ぜ�動車の開発
平成20年10月9日
「2050マイナス80」は可能 その��
電気自動車の開発
敗戦後自転車万能時代が始まった。道路は未舗装ばかりなのでよくパンクした。パンクは殆ど自分で直した。各町内に1軒ぐらいの割合で自転車屋さんがいた。パンク修理はその店先で見ていて覚えたものだ。懐中電灯は電池式だったが、すぐ自転車の車輪の回転を利用した発電機を使うものに変わった。そして小さなエンジンを付けた原動機付の自転車が誕生した。初めは自分の自転車にこの小型エンジンを取付けしてもらうのである。原付自転車の誕生である。これがオートバイに格上げされ、世界を制することになった。
自転車をとり上げたのは電動式自転車の発想がこれと同じだからである。電動アシスト自転車の誕生は、近い将来の電動オートバイの誕生を示唆しているのである。電動オートバイのエネルギー効率は、現在のものの約8分の1といわれる。即ちオートバイの駆動装置を電動式のモーターに切り替えるだけで「マイナス80」がたちどころに実現するのである。ホンダとヤマハは世界市場の3割を占める二輪メーカーである。おそらく2010年には電動バイクが市場を席捲することと予想している。二輪車は発展途上国で数多く使われており、その省エネ効果は世界全体に広がっていく。
電気自動車は、ガソリンエンジン車やハイブリッド自動車と比較すると、その省エネ効果は軽く「マイナス80」を達成してしまう。駆動方法をガソリンエンジンから電動モーターに切り替えるだけで実現可能である。ただし問題がある。それはガソリンタンクにかわる電気のタンク即ち電池の開発を平行して行っていく必要があるのである。リチウムイオン電池が今のところ最有力であるが、この電池の開発競争が電動車両の明日を担っているのだ。
それと充電方法、充電場所など解決すべき問題は多い。全国に点在する数万店のガソリンスタンド業界の明日を考えることも、重要な社会問題である。何はともあれ、電動車両の出現が2010年にせまっていることはしっかり認識しておく必要がある。それと同時にガソリンエンジンやディーゼルエンジンから、電動モーターへの大転換がおきることが自動車業界に大きなインパクトを与えることを忘れてはならない。ここにも新市場の誕生と、更なる研究開発の余地があるのである。
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2008年10月08日
「2050マイナス80」は可能 その�� 照明機器、照明方法の変換
平成20年10月8日
「2050マイナス80」は可能 その��
照明機器、照明方法の変換
現在世界中で使用されている照明器具は白熱電灯である。これが徐々に蛍光灯にかわっていくであろう。しかし今最も省エネルギーの照明は「LED」なのである。すべての照明を「LED」に切り替えれば、たちどころに「マイナス80」は達成できる。
蛍光灯も日々進歩している。当初はコンバーター付のものだけであったが、最近ではグローランプはない。電球式のものもドンドン市販されてきている。まだまだ進歩しそうである。
日本中の信号機が電球式からLED式に一気に切り替えられた。その変化に気付いた人は少ない。そして今、殆んど違和感なく生活できている。これによってエネルギー消費量は、見事に「マイナス80」をクリアーしたのである。華やかさを演出するシャンデリア球や、家庭の団らんを演出する暖色系のLED照明器具の開発がすすめば、あらゆる照明をLED化することも可能となる。
福井のえきまえで「デジタル地球儀」を展示し毎月大人向、子供向の環境セミナーを行っているが、世界中の夜景をこの地球儀に表わすことができる。夜景をよく見ると、殆んどの大都市は海岸線に位置するのがよくわかる。北半球は明るく、南半球は暗い。先進国は明るく、発展途上国は暗い。朝鮮半島は38度線を境に明暗がはっきりしている。
明るい所で使われている照明機器を変え、照明方法を変えることで、たちどころに「マイナス80」は達成できる。
暗い所で今後使われるはずの照明についても、最新鋭のものを安く提供できるよう研究開発にもっともっと力を入れていく義務と責任が私達先進国にあることを忘れてはならない。「LEDの次」や「次の次」の開発が求められるということである。
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2008年10月07日
「2050マイナス80」は可能 その�驚杷�材の活用による200年住宅
平成20年10月7日
「2050マイナス80」は可能 その��
断熱材の活用による200年住宅
フランス語の女先生が「日本の家は外といっしょよ、寒い寒い」といった。確かに日本家屋はガラス1枚、障子1枚で外というのが一般的である。これは避寒のための家でなく、蒸し暑い夏を気持よくすごす為に、家の各所を開放して風通しのよい家を作り上げてきたからである。しかし最近では殆んどの家で冬は暖房、夏は冷房の装置や機具を使っている。ところが断熱材についての配慮が誠に乏しい。信じられないぐらいに乏しい。建築基準法などで真っ先に規制すべき項目であるにかかわらず、全く放置されてしまっている。断熱材の使用を義務付け、その寸法を明確化することにより、民生用の冷暖房のためのエネルギーはたちどころに「マイナス80」になってしまう。例えば家屋を冷蔵庫や冷凍庫と思えばよくわかる。断熱材を適切に使えば僅かのエネルギーで冷房、暖房が可能なのである。
政府の200年住宅構想はすばらしいアイデアである。日本の古い家屋は100年、200年たってもビクともしない立派な家が多い。ところが敗戦後の住宅政策の貧困からか、住宅メーカーによるぺんぺらぺんの安普請のプレハブ住宅が一般的になってしまった。私は過去何回も家を建ててきたが、建てる度に「こんな家で大丈夫か」という思いがした。しかし、また建てる時にはついついプレハブメーカーの言うなりになってしまう。200年たっても大丈夫という家をプレハブメーカーが作るようになれば、30年しかもたない現状と比較すると、「マイナス80」はたちどころに実現できる。30年を200年にするには殆んど技術開発は不要である。政府主導ですぐ出来る。プレハブメーカーの体質改善とメンテナンス技術の向上、そして中古市場の整備を行う必要がある。新しい市場がまた誕生するのである。私はこれからの日本の最も可能性の高い事業分野に「リサイクル市場」を上げているが、その中でも急がなければならないのが「中古住宅市場」の育成である。産官学金民すべてが力をあわせて取り組むべき一大事業であり、直ちに着手すべき事業である。
200年住宅で忘れてはならないのは耐震、耐火、耐風、耐水害の住まいづくりである。アメリカで猛威をふるっているサイクロンやトルネードがいずれ日本をも襲うことも考え、その対策を考えた住まいづくりが望まれる。
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2008年10月06日
「2050マイナス80」は可能 その�議翰�機器の開発と調理方法の普及
平成20年10月6日
「2050マイナス80」は可能 その��
調理機器の開発と調理方法の普及
家庭用エネルギーの中では大きなウェイトを占めるのが、調理に要するエネルギーである。これを現在の通常の気圧下で行っているものから「圧力式」にすべて切り替えることにより、マイナス80がたちどころに可能になる。炊飯でもガスや電気を使うのは通常20〜30分であるが、圧力式を使うと約8分の１ですむ。味も色も悪くない。電子レンジが普及しだした1960年代を思い出してみると、電子レンジの使用にも賛否が分かれた。味がよくない、味が落ちるなどの意見があった。あれから50年、今では殆んどの家庭に電子レンジがある。圧力鍋での調理方法が世界に広がっていくのは、省エネ世界一を目指す日本の役目かもしれない。
圧力式と電子レンジの折衷型の開発も選択肢の一つである。世界に冠する家電王国日本から、新しい調理機器が生まれる可能性は高い。そして「おいしい料理」を作り出すための「攻略本」を添付して機器とセットで売り出すのである。
幼少の頃、生家の前に柿の大木があった。また畠にも何本かの柿の木があった。干し柿、つるし柿を沢山作って軒先につるした。風に吹かれ、太陽の光に照らされて冬の味覚の王者が生まれた。スイスにいた頃、ビュントナーフライシュ（エヤードライビーフ）をよく頂いた。これは軒先にビーフの塊をつるしておいて、これを薄くスライスして食べる。誠に美味でビールやワインのつまみに最高であった。「干物」といわれる食品は世界中にあるが、日本ほどこの技術の発達しているところはない。その最もたるものが「かつおぶし」である。太陽エネルギーの缶詰といわれるほどすばらしい。
縄文時代からの調理方法に「なれずし」がある。地中に魚を埋めてバクテリアの力を利用しておいしい保存食を作る方法である。「ぬかどこ」を使って「たくあんや野菜の漬物」を作る調理方法である。この方法は今でも琵琶湖の「ふなずし」を筆頭に各地に残っている。
前記の二つの方法「太陽エネルギー」「バクテリアエネルギー」などの熱エネルギー以外のエネルギーを活用した調理方法を日本料理と共に世界に広めていくことで、無駄なエネルギーを節約することができる。
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2008年08月28日
あなたにも出来る
平成20年8月28日
あなたにも出来る
省エネルギーは日本の常識になった。今から15年前に電気代節約と水道代節約のプロジェクトチームを組んだことがある。勿論いつものように私も先頭に立った。省エネの秘密はまず白色電球を蛍光灯にかえること。古い蛍光灯のコンバーターを新式にかえること。水量調整による節水（節水用の口金をつける）などを主として提案した。ホテルや大規模旅館、古いビルなどに提案し、大きな効果を上げた。調査を無料で行ったので、大きな利益にはつながらなかったが、施工したホテルでは大変喜んでいただいた。
あの頃から15年が経過した。今では白色電球を蛍光灯にかえるだけで電力は70％〜80％カットできる。最近ではアンティークの照明以外はすべて蛍光灯にかえてしまっている。
打ち水が夏の猛暑によく効くという。商店街でも一斉に実行しだした。このうち水を毎日やっているお店がある。私のビルの通路は、濡れ布巾で毎日ふいている。「歴史のみち」をビルの中に引き入れ、表通りから裏通りへ通り抜けが出来るようにしている。健康長寿を願うお年寄りのために途中に「生き生き地蔵」をおまつりしている。
自転車にのること、歩くこと。ガソリン高騰の影響を下げる為の工夫が必要である。毎日買物をする習慣の日本人が、週1回のアメリカ人のように回数を減らすのも一方法である。食料の量を減らすと驚くほど早く体重が減る。健康のためにも減食は効果が上る。
週末の旅行やドライブも減っているという。よく調べてみると遠方へ行かなくても魅力あふれるスポットは多い。歴史と伝統は中心市街地にある。これを週末ライフに活用しない手はない。私は足羽山や足羽川が好きだ。歩いていると、時にすばらしいアイデアが浮かんでくる。散歩はアイデアの泉である。古来より、天才や発明家が教えてくれている。
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2008年08月07日
環境大臣に斉藤鉄夫氏
平成20年8月７日
環境大臣に斉藤鉄夫氏
公明党の政調会長から今回内閣改造で初入閣したのは斉藤哲夫氏。洞爺湖サミットであれだけ騒がれた「環境」や「地球温暖化」の担当大臣であるが、殆んどニュースとして取り上げられていない。56歳。衆院当選5回。東工大院修の逸材である。
今回の内閣改造が衆議院の解散を準備するものではなかろうかとの疑念を持つ者もある。若しそれが正しければ、この非常時に解散ということでは無責任のそしりを免れない。ここは数多くの緊急の経済的な施策を直ちに打たなければならない重要な時期なのである。
案件が次々と控えている。石油価格の急激な高騰に対する対応策である。漁業従事者への支援だけですむことではない。電力、ガス等の生活基盤に直結するコストのアップは、国民全体に大きな影響を与えるものとなる。これにどう対処するのか。所得格差の拡大も速やかな対応が望まれる。
外交面では東インド洋での水、燃料補給の継続、北朝鮮との拉致家族、中国・韓国との国境問題、イランの原子爆弾開発等の問題をかかえている。
このように内外に多くの問題がある時に解散の時期をさぐるというのは、国民にとって理解に苦しむことである。政、官共に今やるべき事が山積みしている。それを真剣に解決する施策を粛々と実行していってもらいたい。国民は未曾有の不安の中にいることを忘れないでほしい。そして折角選んだ新しい環境大臣に活躍の場を十分に与えられんことを切に祈りたい。
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2008年07月25日
悲観、楽観
平成20年7月25日
悲観、楽観
地球温暖化についての議論がかまびすしい。悲観論が多い。地球や地殻、鉱物に対する生命体との関係を世界で最初に論じたのはイギリスのジェームス・ラブロック博士である。1971年8月の大気科学に関するゴードン会議においてである。「大気を通してみるガイア」である。これが「ガイアの復讐」である。生命体即ち主として人類が地球環境を支配しているという現在では常識となっていることをもう30年以上も前に学会で発表したのである。科学者の反応は冷やかの一語に尽きる。ところが一般の人々の反応は違ったのである。そして30年あまり、あっという間に世界中がCO2削減を云々しはじめた。悲観論、楽観論が交錯している。
世界経済の先行きについても、悲観論が増えてきている。サブプライムローンに端を発した金融不安が、アメリカ経済に暗雲をもたらしている。そして世界中に広がる気配がある。
私達は1973年10月第一次オイルショックを経験している。この時、石油は1バレル約30ドルにはね上った。僅かな間に3倍から4倍に上昇したのである。それから第2次オイルショックを経て1昨年まで50ドル程度に安定していた。それが昨年以来石油資源枯渇の噂が噂を呼び、投機資金が流入した。今では140ドルまで上ってしまった。
よく考えてみると、投機は実需を伴っていないのは明白である。即ち必ず暴騰のあとには暴落が来る。石油の消費の減少は予想を遥かに超える規模で起きている。
悲観することも時には必要であるが、地球が崩壊するわけではない。人類は賢明である。楽観してよい時期は案外早く来るものと確信している。願わくば誤った政策が次々と出てこないことを祈りたい。私達はバブル崩壊の時、住専問題で泣いた。すべての住専が手を上げ、金融機関への政策資金導入が行われた。今また日本で20年前に起きたことがアメリカで起きようとしている。アメリカの対応が正しく行われれば、世界は安泰である。私達は今、発展途上国の景気上昇に支えられている。この基盤を揺るがすことのないよう祈りたい。私は常に楽観論者である。朝の来ない夜は決してないからだ。
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2008年07月17日
温暖化による豪雨と干ばつ
平成20年7月17日
温暖化による豪雨と干ばつ
温暖化のメカニズムを考えてみた。気温が上昇すると、海や川、土壌から蒸発する水の量が増える。そして空中にとどまる水蒸気の量も増える。海水温の上昇も同じことをおこす。海から蒸発する水量は水温の上昇、気温の上昇と比例して多くなる。また土壌からの蒸発も全く同様である。
低気圧が発生すると、過度に水蒸気を含んだ大気は、一気に豪雨となって、大量の雨を降らせる。同時に他の地域では反対に豪雨の後の乾燥によって干ばつが広がっていく。
世界的に見るとこの100年の間、地球の降水量は約20％増加している。増えているのは西ヨーロッパ、インド、中国、カナダ、アメリカである。反対に大きく減っているのはアフリカ、東南アジア、チリ、ロシアである。特にサハラ砂漠周辺とチリの干ばつは深刻である。
豪雨は洪水をもたらし、干ばつは砂漠化と飢饉をもたらす。2004年海水の温度が上昇し、対流エネルギーが生まれ、台風の日本上陸回数10となった。それまでの最高は7回である。アメリカのフロリダ半島では超大型のハリケーンが席捲した。4回である。2006年春オーストラリアを「カテゴリー5」というかつてない大型サイクロンが襲った。サイクロン「モニカ」である。観測史上最大のものである。
南大西洋にハリケーンが発生した例はなかった。2004年ブラジルを襲った。2004年はアメリカでのトルネードの発生も史上最多となった。ハリケーン、台風、サイクロンと呼び名は違うが、すべて同じ気象現象であり、発生する海洋によって、名称を変えている。そして風力や持続力はますます強力になり、今迄の1.5倍となってきた。
温暖化は海水面の上昇をもたらすだけでなく、海水にCO2が溶けて、海水のPHを高め、酸性が強くなり、魚貝類、藻類の命を奪う。異常気象は都市を破壊し、農地を荒廃させる。そして海流の流れをかえ地球環境を一挙に激変させてしまう。
私達のやるべき事はCO2の削減を急ぐことである。そして世界的な規模でこれを推進することである。京都議定書に反対したのはアメリカとオーストラリアであった。ノーベル賞科学者48人は連名でブッシュ大統領とその政権は科学をゆがめていると非難した。しかし、ブッシュ大統領をはじめG8の全員が洞爺湖サミットで「温暖化対策」に大筋合意した。ところがUSA環境保護局（EPA）は大気汚染法に基づいて、「温室効果ガス」排出を規制するのは「不適当」との見解を公表。昨年4月の連邦最高裁の判決を事実上拒否した。エネルギー省、運輸省、ホワイトハウスの反発にあい、方針を転換したという。アメリカは世界の孤児となるのであろうか。いやいやアメリカも変わらざるを得ない。ワシントンDCを含む数多くの都市（全国に亘る約210の都市）がブッシュ政権を見捨てて、既に京都議定書を批准しているのである。そして、数多くの大企業が独自の排出規制を公表しだしている。私はアメリカの良心を信じたい。
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2008年06月24日
水飢饉
平成20年6月24日
水飢饉
地球上の70％は海洋である。しかし海の深さは知れている。最深部で約10Km。平均するとその半分以下である。まして海水は塩分を多く含んでいる。真水は本当に少ない。
世界の有数な大河の源は高山の氷河である。ヒマラヤであったり、アルプスであったり、ロッキー山脈であったりすべて高山の永久氷雪の融けた水が地下にもぐり長い年月をかけて地上に現れて流れ出してくる。それが湖や川になるのである。
その河川や湖が涸れだしている。天候不順と気温上昇により、高山での降雪不足が原因という。また反対に豪雨による水害やハリケーン、台風、トルネードによる災害にも注目する必要がある。
水は太陽と共に光合成の重要なファクターである。水がなければ植物は育たない。人類の人口爆発により、食料難が目前にせまってくるが、その前に水不足が大問題になる。
「水飢饉」の到来である。
水の供給源は大気中の水蒸気である。これが最近の気候異常により、極地的な豪雨をもたらしたり、極端な旱魃を引き起こす。水道の栓が急に止まったり、出っ放しになってしまうのと同じである。この限りある水を活用するのは並大抵の努力では不可能である。
そこで安いコストでの真水の生産やタンカーによる真水の輸送システムの必要性が高まるであろう。地球の大きさと比較すると私達の生存の源である水や空気は微々たる量しか存在しない。無限にあると考えると、完全な間違いである。限りある貴重な資源を、大切に利用する方法を考えることにもっと時間と資金をかける必要がある。
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2008年06月16日
食糧危機は来るか
平成20年６月１６日
食糧危機は来るか
太平洋戦争の間は食料不足はそんなに深刻ではなかった。敗戦後の1945年から1950年までの約5年間が、飢餓列島といわれているほど食料は不足した。かつて日本の領土であった台湾、朝鮮、樺太、千島をはじめ満州や南方諸国、そして中国などからの引揚者が数百万人いた。農村の人手はなく、引揚者が各地へ入植していった。
子供心に印象に残っているのは、豆を植えたことだ。道路の両側に植えた。田のあぜにも植えた。琵琶湖周辺の砂地が各町内、各戸に1区画づつ割当てられ、さつまいもを植えた。夏のひでりをさけて早朝や夕刻バケツとひしゃくを自転車にくくりつけ、水やりにその畑へかよったものである。いもづるも葉もすべて食べた。
先生の指導で食べられる野草を捜しに野に出た。米を食べるイナゴをつかまえて、一、二日袋に入れておき、その次の日に学校へ持参し、ふっとうしている大釜の熱湯に袋から出したイナゴを放りこんだ。それをムシロに干して乾燥させ、カルシウム不足を補ったものだ。
江戸時代の飢饉の記録を調べておく必要があろう。果実や魚類、海草類は勿論、保存食の研究も大切だ。食料自給率４０パーセント以下（カロリーベース）の現状は速やかに計画的に改善していく必要がある。
保存食には、穀物や豆類が最も適する。発酵食も数年は大丈夫である。野菜や果実も長期間保存できるものの栽培をすすめる必要がある。昆布、若布、海苔ひじきなどの海草類も長期保存に十分耐える。昆布などは「十年昆布」として貴重品扱いされる。風味が増す。そうめんと同様に古い方がおいしいといわれる。海のものは海水の中で育つので、塩分を含むため長期保存型食品である。鰹節はその典型であるが、天日で乾燥した干物なども保存可能である。
国連食料農業機構（FAO） の発表によれば、世界の穀物在庫は過去20年間減りつづけているという。1987年には128日分であったものが、現在は53日分しかないという。「食料危機は来るか」ではなく、「現在は食糧危機だ」ということをしっかりと認識する必要がある。
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2008年06月09日
資源立国
平成20年6月9日
資源立国
第二次世界大戦は、持てる国と持たざる国との戦いであった。当然持てる国が、その国力の底力で完勝した。しかし、戦後持てる国は、殆どの植民地を独立させなければならなくなった。最大の国家といわれた大英帝国は凋落の一途をたどり、「イギリス病」という難病をわずらった。世界一の座はアメリカに移った。
戦後の復興で、東西に分離されていた西ドイツは奇跡の成長を成し遂げた。続いて日本。そしてイタリアも復興した。G７という列強の中に、敗戦国の3ヶ国すべてが入っている。しかし今また70年前の資源の奪い合いが始まってしまった。私達はこの「いつか来た道」を歩いてはならない。英知をしぼり、平和裡に資源の分配をはからねばならない。地下資源、埋蔵資源が云々されている。20世紀に人類はこの地下の資源を乱掘した。その結果が地球温暖化である。もう目をあけて現実を直視せねばならない。地下資源は枯渇しつつある。もうないのである。じゃどうするのか。リサイクルである。もう一度使うリユースである。
自動車を例にとろう。現在日本列島を走っている車は約7,000万台余りといわれている。1台当り平均して約1ｔの鉄の塊が車である。ということは7,000万ｔの鉄が走っていることになる。鉄鉱石から製鉄して鉄を取り出せるのは2分の1以下である。1.5億ｔの鉄鉱石の鉱脈を私達日本人は列島の中に持っていることになる。
ＪＦＥスチールが新型シャフト炉を建設中である。投資額は僅か100億円。鉄鉱石でなく、鉄スクラップから鋼をつくる。ＣＯ2発生率半分以下、製造コスト半分以下、資源争奪戦でも優位に立てる。
自動車からはアルミもとれる。銅もとれる。人造ゴムも。自動車メーカーはいまリサイクル可能な部品を組合せることに注力している。日本が、笑い話でなく、資源の豊富な国に生まれ変わるのは可能である。それは「リサイクル」にもっと知恵を絞ることである。
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2008年03月25日
究極のエネルギー「太陽電池」
平成２０年３月２５日
究極のエネルギー「太陽電池」
地下資源の枯渇を防ぐために、次世代エネルギーの開発を急ぐ必要がある。一番有望視されているのが「太陽電池」である。日本はいま、｢太陽電池｣の分野で世界のトップを走っている。
NEDO（新エネルギー・産業技術総合開発機構）から一冊の本が発行されている。太陽光発電に関する本だ。これを読むと日本や世界の「太陽光発電」の現状がよくわかる。そしてこれからの方向性を掴むことすら可能である。私はこの本「なぜ、日本が太陽光発電で世界一になれたのか」をJR福井駅前のエコライフプラザで毎月開催している「デジタル地球大学」でテキストとして使わせていただくこととした。
技術開発の面では「セルモジュール」の研究をすすめることが第一である。結晶系シリコン太陽電池から、薄膜化したアモルファスシリコンへの変換をはかることが求められよう。シリコンを使わない「CIGS薄膜太陽電池」や「色素増感太陽電池」等の開発が進みつつある。資源の乏しい日本にとって「技術」それも「最先端技術」の開発が求められている。
政治的な面では「太陽電池」で発電される家庭や企業等から買上げる電気代の価格である。日本では売電と買電の価格を同じとしているが、ドイツでは住宅で発電し余った電気は4倍の価格で買上げると決定。その決定後需要が爆発的に伸びたとのこと。需要がのびれば、セルモジュールの生産効率が上昇し、太陽電池の価格が大幅に下ることが予想できる。トップメーカーであるシャープの最新工場が本格稼動すれば発電コストは現在の電気代（23円/kwh）と同じになるとのこと。
周辺の機器、アルカリイオン電池をはじめ、システム周辺機器の開発とあいまって、「太陽光・熱発電」は、今、急成長急拡大の時を迎えつつある。
注：CIGSは、銅、インジュウム、ガリュウム、セレン化合物を使用した半導体をいう。
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2008年03月21日
鎌倉ハイキングコース
平成２０年３月２１日
鎌倉ハイキングコース
鎌倉は三方を山に囲まれている。そして、残る一方は相模湾。まさに景勝の地である。
北鎌倉に住んでいた頃、休日は必ずハイキングコースを歩いた。「谷戸（やと）」と呼ばれる行きどまりの道も、多少無理をすれば超えられる。人工林の少い原生林の中を歩いていると森の活力をいただける。
住いを新浦安に移して、鎌倉の緑の山や森に恋焦がれるようになった。新浦安は人工のまち、埋立地の上に建てられた町である。そこで、有志の人々と一緒に「鎌倉ハイキング倶楽部」を結成した。毎月一回浦安から鎌倉までJRを利用し、鎌倉をすべて味わい尽すという倶楽部である。
鎌倉の森は殆んどが原生林であるが、所々に杉林がある。杉林の手入れが悪く、そこを歩くと生気が乏しいのがよくわかる。樹木の寿命は私達人間とは比較にならない程長い。樹令千年、二千年の大木も日本列島には数多く残っている。鎌倉幕府の頃から生き続けている大木を仰ぐと、人間の小ささ、はかなさを感じると同時に、些細なことに一喜一憂している自分が恥かしくなる。
天園ハイキングコースの頂上付近から遥かな相模湾を眺めているとこれまた同じように自分の小ささを実感する。海からの風を受けていると両手をひろげて大空に舞い上がれるような高揚感をおぼえる。
世界自然遺産に登録されているのは知床半島、白神山地、屋久島の原生林である。しかし、全国各地に深い森林に覆われた美しい緑の国土があることを忘れてはならない。これを次世代に伝えていくことが大切である。
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2008年03月13日
恐竜の谷
平成20年3月13日
恐竜の谷
白山への登山道として古来より三道がある。その一つ福井県勝山市から白山に登る道を越前禅定道という。その山塊の中に存在するのが「恐竜の谷」である。山の傾斜面に露出した地層から恐竜の骨が次々と見つかっている。
福井県では勝山市に県立恐竜博物館を建設し、恐竜に関する研究にとり組んでいる。最近も次々と大型の骨格が発見されて、世間の耳目をあつめている。この恐竜博物館は、世界中の恐竜遺跡発掘調査に協力している。現在は中国で発見された恐竜の骨の調査に協力中である。勝山から石川県との県境をこえて白山スーパー林道に向って走っていくと民営の恐竜館がある。ここでも、近辺の山々から出土する恐竜の骨や遺跡からの出土品を展示している。この地球上で長い期間に亘って君臨した恐竜が、突然のように絶滅したのはどんんな理由からであろうか。私達人類も恐竜の謎の解明に挑戦し、そこから何事かを学びとらなければならない。
JR福井駅の前のエコライフプラザで地球環境を守る為の勉強会を毎月開いている。今月は恐竜博物館の学芸員地質学者の後藤道治氏を招いて恐竜の化石やその地層そして永年の地球創世記の物語を聞きたいと考えている。恐竜絶滅のテーマは地球環境の激変である。恐竜絶滅の期間は百年か千年かはわからないが、人類は今その危機に直面している。「恐竜研究のメッカ」といわれる勝山市。「恐竜の谷」を有する勝山市。世界中の恐竜の山、恐竜の谷、恐竜の原野とネットワークを結び、恐竜絶滅の謎に取り組んでみてはいかがなものであろうか。世界中から若い研究者が集まってくることであろう。「世界恐竜シンポジウム」の開催を提案したい。
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2008年02月22日
温暖化の原因は二酸化炭素
平成20年2月22日
温暖化の原因は二酸化炭素
この学説を最初に唱えたのが、スウェーデンの物理、化学者、ノーベル化学賞を受けたアレニウス（1859〜1927）である。1896年、今から112年前のことである。「人間活動による二酸化炭素の増大が、地球温暖化をもたらす」「大気中の二酸化炭素が倍増すると、地球全体の平均気温は5〜6℃上昇する」と明言している。
日本の童話作家宮沢賢治（1896〜1933）は「気層の中の炭酸ガスが増えてくれば暖かくなる。地球が出来てからの気温は、炭酸ガスの量で決まっているといわれている」と1932年作の童話の中で話している。
世界中の気象学者（WMO）や政治家、経済学者、物理、化学者（UNEP）が集まって、IPPC（気象変動に関する政府間パネル）を結成し、調査結果が発表されだしている。アレニウスや宮沢賢治が指摘していることが、学者が多数集まると意見がまとまらない。1990年の発表では「重大な影響を及ぼしかねない変化が生じるであろう」といっている。1995年には「変化する可能性がある」。2001年には「可能性が高い」。2007年には「可能性がかなり高い」と変わってきた。
112年前のアレニウスの指摘と比較してみると、衆愚としかいいようのないIPPCの判断の遅さに気付かざるを得ない。国際地球観測年（IGY、1957〜58）より、世界各地で観測中のCO2の大気中の濃度は二次曲線を描いて急上昇しているのだ。NHK特集で放映された（2007年6月7日）特別番組を見た人は多かったであろうか。私はこれを刻明にチェックし、その数字の異常さに慄然とした。参考までに記してみよう。この変化は1950年頃から急上昇している。そして40年ほどの短期間に、すべての指標が異常値を示している。
自然災害は 4倍／熱帯雨林の減少
台風ハリケーントルネード 5倍／砂漠の拡大
洪水 6倍／テレビの普及
山火事 10倍／パソコンの普及
氷河の後退／携帯電話の普及
漁獲量の増加／車の普及
／石油の消費
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2007年11月22日
勿体ない
平成19年11月22日
勿体ない
「勿体ない」はケニアの環境保護活動家のワンガリ・マータイさんが、来日して初めて知った言葉である。この思想に感動してこの言葉を世界語にしようと提唱。早速「MOTTAINAI」と書いたTシャツを作り、環境保護活動に利用している。ノーベル平和賞を受賞した。環境分野でのノーベル賞は初めてであった。大統領になっていた筈のアメリカ元副大統領アル・ゴアも今回ノーベル平和賞を受賞した。彼も環境保護活動が評価されての受賞である。
日本人は外圧に弱い。外国人の発言だと有難がる傾向が強い。ケニアのワンガリ・マータイさんやアメリカ元副大統領のアル・ゴルさんに、日本に来てもらい「勿体ない」という言葉の価値を、もう一度本家本元の私達日本人に再認識させてもらったらいかがであろうか。CO2削減目標は、たちどころに達成することと思われる。
「もったいない」の語源は仏教にある。物体の存在の否定の言葉である。即ち「物が無駄に使われて、無くなるのを惜しみ、悲しむ」言葉なのである。「今ある物を大切に使う」ということである。
私達は6年前からこの「勿体ない」というスローガンを掲げて、自動車のリサイクル事業に進出した。リサイクル法制定の2年前のことである。それもセル方式の手ばらしによる100パーセントリサイクルを目指す画期的なものであった。更に京都議定書の京都会議の前に、デジタル地球儀を全国各都道府県に設置したいという竹村真一氏に賛同し、2年前の10月1日にこれを福井のえきまえに設置オープンさせた。毎月「勿体ない」思想の普及啓蒙のためのボランティア活動を続けている。
福井県は「ラブアースふくい」をスローガンに県民あげて温暖化防止に取り組んでいる。西川知事の卓見である。同時に福井県は世界一の原発県である。CO2排出は最も少なくまた緑豊かな山々や森林が多く、CO2吸収でもトップクラス（面積当り）である。
このCO2発生吸収最優良県の福井県で、「勿体ない世界大会」を毎年開催してはいかがでろうか。ゲストは環境分野のノーベル賞受賞者をはじめ、世界の環境学者を招へいしようではないか。福井県という特徴のある地域を世界にもう一度アピールし続ける為のベストアイデアだと思う。「MOTAINAI WORLD ＩＮ FUKUI」である。費用も殆んどかからない。多くの学者や研究者、学生達は手弁当でやってくる。
私はこの小規模なものを毎月福井でやっている。20人程度のごくごく内輪の小さな集いである。しかし石川県や富山県から協力要請が来るようになった。小さな運動ではあるが「はじめる」ことが大切である。「さあ、はじめよう、もったいない運動を」。
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2007年09月20日
コンプライアンス（法令遵守）Ｃｏｍｐｌｉａｎｃｅ
平成１９年９月２０日
コンプライアンス（法令遵守）Ｃｏｍｐｌｉａｎｃｅ
車のリサイクル法が施行され、家電リサイクル法（特定家庭用機器再商品化法）も施行されている。車の場合はナンバープレートや車台番号など車を特定する手段が確立している。その為補足率が高い。エアーバックやフロンガスの回収が義務付けられており、環境保全になくてはならない法律となってきた。法令違反は企業の代表者に及ぶので、メーカーはその指導に力を入れている。ディーラーはその意向に沿って、徐々に意識が高まってきた。フロンガスを回収せず空中に放出すると、オゾン層を長期間に亘って破壊する。誰も見ていないようで「天が見ている」のである。廃車を正規の業務を忠実に行っている処理業者に出さないと、法令違反の可能性が高くなる。
家電リサイクル法は２００１年に施行された。対象はブラウン管式テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫・冷凍庫の４品目である。車のリサイクルと同様に、メーカーにリサイクルを、ユーザーに処分費用負担を義務付けている。ところが車と違ってこれ等商品の補足率が低い。補足する方法が難しい。回収経路を外れて処分されたり、海外へ流出するものもある。大手量販店が法令違反で処分を受けることが多くなってきた。
リサイクルは再商品化、再資源化の第一歩である。第一歩を誤ると地球温暖化の直接の原因になる。今、温暖化はすべての専門家の予想を遥かに超えるスピードで進み出している。オゾンホールやエルニーニョ、極地や氷河の永久氷の融解、異常気象の数々を考えると手遅れにならないことを祈りたい。特に今年の残暑は暑かった。私達はもっとリサイクル産業への投資を、真剣に考えることが大切だ。
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2007年09月14日
デジタル地球儀
１９年９月１４日
デジタル地球儀
本当の地球の１，２８０万分の１の地球儀を使い、環境セミナーをはじめてもう２年が経過した。毎月１回、全国より有名大学教授をはじめこの界の専門家を招き。貴重なデータを駆使し、独特の切り口で、地球環境が危機に瀕している状況を講義していただいた。デジタル地球儀の設置、運営も、講師の謝礼もすべてボランティア活動によって多くの方々のご芳志によっている。ご寄付して下る方々は、「気象異常を身近に感じている」「地球温暖化防止の為に、何かをしたい」というご意見が多い。ただマスコミの協力が不足して、折角のすばらしい講義にもかかわらず、聴衆は僅か１０名あまりしか集まらないことが多い。
マスコミは事前予告に弱い。結果の報道に終始している。大衆は「何か面白いことはないか」と捜しているのに、それを提供できない。ニーズに適確に対応できていないということか。
９月１６日の午後１時から、そのデジタル地球儀を使った「デジタル地球大学」を例によって、福井駅前エコライフプラザ２階で開く。講師は日本の地質学者のホープ原田憲一氏（京都造型芸術大学教授）である。私は彼の講義を２年前東京で聞いて感銘を受けた。大いに触発された。それ以来福井へ招くよう交渉を重ねた。スケジュールの調整をした。今回来福が実現し、１人でも多くの方々に聴いていただきたい。
デジタル地球儀を福井へはじめて設置したのは、２年前であった。その時これと同じタイプは東京丸の内三菱地所本社前に１つ、あとは２、３のイベント会場（愛知万博会場など）だけであった。私が最初に見た東京お台場の科学未来館のものから年々進化していた。
福井で地道な活動を続けている内に、日本各地でこのデジタル地球儀の設置が進んでいる。環境問題への取組みが焦眉の急となってきた現われである。
毎月のセミナーにより多くの人々の参加を願って止まない。
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2007年09月06日
紫外線の功罪
平成１９年９月６日
紫外線の功罪
私の事務所があるＪＲ福井駅前のエコライフプラザの２階に「デジタル地球儀」を設置している。福井県下ロータリークラブ、ロータリアンの寄付をはじめ多くの県民そして企業のご芳志により、これを設置した。まだ立替金がかなり残っており、維持費を含め、私達の会社のＣＳＲ運動として、必死に維持している。この「デジタル地球儀」を福井へ招へいした理由は「この地球儀は実際の地球の約１，２８０万分の１。直径約１メートルです」という説明である。竹村真一氏（現京都造型芸術大学教授）の説明であった。
私は何事も簡明を尊ぶ。文章も話も、仮説も、実証も、すべて簡明でなければ人に理解されないし、感動を呼ばない。共感を得られない。この説明はよかった。簡明であった。このデジタル地球儀を使えば、地球がいかに壊れ易いか、その大切さが誰にでも理解できる。そして３年越の私の夢が叶い、この「デジタル地球儀」を招へいした。
海の深さは僅か１ミリ、大気圏もほぼ１ミリ、更にそれを取り巻く成層圏（オゾン層）も約１〜２ミリ。宇宙飛行士が地球を回っているのは３センチ〜５センチの高さである。私達がいかに地球にへばりついて生きているのかがよくわかる。
一番外側で地球を守っている成層圏（オゾン層）で今異変が起きている。オゾンホールである。特に南極の上が危ない。オゾン層はなぜ出来たのだろう。太陽光により植物が光合成（６ＣＯ₂＋６Ｈ₂Ｏ→Ｃ₆Ｈ₁₂Ｏ₆＋６Ｏ₆）によって、大気が形成された。そこで紫外線が登場する。紫外線は波長により三つに分類する。一番波長の短い１７５〜２４０ｎm(ナノメーターは１０億分の１メーター)をＡ。次に２４０〜３２０nmをＢ。そして地上に降り注いでいる３２０〜４００nmをＣと分類する。
Ａは酸素を分解しオゾンを作っている。非常に破壊力が強い。大気圏での酸素の量がＡより多いので反応の過程でＡはなくなる。Ｂは出来たオゾンと反応してオゾン分子から酸素を作っている。この反応の過程でＢもなくなる。即ち大気圏ではオゾンはなくなり、有害な紫外線ＡもＢも私達は浴びることがない。
ところがオゾン層に穴が空いた。原因はフロンガスだといわれている。フロンがオゾンを消滅させている。そしてＢが地上に届きはじめた。環境問題を引き起こし、紫外線情報が日々天気予報の中で報じられている。この予報の信憑性を疑う人は少ないようである。５ランク方式での表示である。私はより正確に、リアルタイムで、ありとあらゆる所で紫外線情報、それも正確な紫外線情報を入手できる手法の確立を行いたいと考えている。
北半球の北極近くでは、かつては、紫外線不足で健康障害が起きていた。紫外線Ｃは光合成にもかかわって、私達に恩恵を与えてくれている。紫外線は目には見えないが、それぞれＡ、Ｂ、Ｃともに「功」と「罪」の両面を持っている。最近では「生産」が中止されているが、かつて使用されて、封入されているフロンガスは抜取って処分する（法に則って適切に処理する）ことが義務付けられている。車やエアコン、冷蔵庫など古いコンプレッサーで働いていたガスは「フロンガス」である。不注意で地球を破壊することのないよう適切な処理をしていただきたい。地球を守る第一歩である。
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2007年08月21日
福井県に住む外国人
平成１９年８月２１日
福井県に住む外国人
福井県国際交流会館の栗田館長から外国人の最新情報を聞いた。昨年末現在、福井県に住む外国人の人数は１万４，１８３人。県内人口の１．７３%に達する。１００人に２人の割合で外国人が住んでいることになる。福井市の中心部を歩くと必ず外国人に会う。観光できた人を入れると更に多くなる。
中国大陸からの人が最も多く５，１３５人。次が朝鮮半島よりの人が３，５０３人。ブラジルが３，０４７人。フィリピン１，２６８人。タイ、ベトナムと続く。世界中の６８ヶ国から来日し、福井県民として私達と同じように生活しているのだ。グローバル化の時代を象徴する現実である。
私の所属する福井北ロータリークラブは３０年前から、カリフォルニアのフラトン市のフラトンサウスロータリークラブと姉妹クラブ締結をしている。双方からメンバーとその家族・子弟が毎年交流をしている。今年も私の小さな庵のような家で、二人の男の子を預かった。僅かに１週間程であるが、他人の大切な子供を預かるのは心労を伴う。特に妻は大変だ。いつもこの一週間は暑い夏になる。だが、送り出すとホッとする。責任を果した解放感と、ほんの少しの満足感を味わうことが出来る。帰国の前の晩に、妻が夜なべで、和服の帯をほどいてテーブルセンターに仕立て直していた。本当の手作りのおみやげである。
地球温暖化は待ったなしに進んでいる。私達は地球人としての自覚を持って、この困難な課題に立ち向っていかなければならない。地球人としての責任を果していく必要がある。ロータリークラブの活動を通して、世界平和の実現と共に、地球温暖化防止を目標に掲げ、小さな努力を積み上げていきたい。「平和」も「温暖化」も今危機的に状況に入りつつある。正念場を迎えようとしている。
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2007年06月20日
ＣＳＲ活動としての環境保全問題
平成１９年６月２０日
ＣＳＲ活動としての環境保全問題
Ｇ７でも国連でも環境保全に関する話題が毎回のように取り上げられるようになってきた。地球環境がそれ程危機的状態に近付きつつあることに、科学者だけでなく、政治家も行政官も気付き出したということだろう。私達もＣＳＲ 活動として、環境保全に取り組み出して既に数年が経過した。
地球環境の汚染の中で、今、注目を集めているのが炭酸ガスをはじめとする温暖化効果を有するガスである。この炭酸ガスは地球誕生の頃より、海洋に吸収されてきた。サンゴ礁などが炭酸ガスを石灰岩に変え、地殻の中に閉じ込めてきたのである。数億年単位の長期間に亘って蓄積してきたのである。化石燃料は数万年かかって、地球が作り上げてきたといわれているが、それを遥かに超える気の遠くなるような長期間を要して、炭酸ガスは海中に定着してきたのである。今、私達は、人類は、僅か１００年で炭酸ガスを大量に大気中へ排出し、地球を死に追いやろうとしている。
炭酸ガスの排出を抑制する為に、私達はクールビズを実行中である。冷房は出来るだけ使わない。車に乗らず歩いて用を足す。照明は殆んど蛍光灯にかえた。駐車場の電飾もＬＥＤにかえた。照明もかえた。
エネルギーの使用を半分にする為には、何を、どうすればよいか特別のプロジェクトチームを作って真剣に考えている。テーマは具体的な方がよい。例えば「ガソリン代を半分にするにはどうするか」とか「通信費の半分カット」「出張費の半分カット」などの目標を設定し、若い人達に知恵を出してもらうやり方がよい。待ったナシの厳しい時代に突入したという危機意識を持つことが大切だ。
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2007年06月11日
エコ花がまちにお目みえ
平成１９年６月１１日
エコ花がまちにお目みえ
地球温暖化がもう限界にまで近付いてきた。アメリカの大統領戦でブッシュ大統領と競い、得票数でブッシュを上回ったゴア大統領候補（元副大統領）は、ブッシュに勝を譲って、その後「環境保全」の運動に身を投じた。そしてその後その活動（出版、出演、講演など）に対して、アカデミー賞や国際賞など数々の表彰を受けた。あの時ゴア氏が、大統領になっていたらと思うアメリカ人は多い。アラブ系の人も多い。私もそう思う。平和を何より愛する日本人もきっとそう思っていることと思う。
地球温暖化はまず気象の変化に表われている。異常気象である。突然、局地的な豪雨や熱射、猛烈な突風が吹く。地球上で一番壊れ易いものは生命である。そしてそれを取り巻く環境も弱い。特に水や空気は最も弱い。今これが危機にさらされようとしている。
ゴア氏が映画の中で使ったのと同じシステムのデジタル地球儀（サイズは異なる）を福井のえきまえに設置している。小学生向けの環境教室（１組１０名程度で約１０〜２０分、交替で受けられる。無料、事前申込必要）と大人向けのデジタル地球大学（月1回第３日曜日1時〜。講師の都合で変ることもある）が、この地球儀を使って開催されている。映像はＮＡＳＡからの提供を受けている。
私達が今すぐ実行できることをやろうという事である。何が出来るかを考え、身近なことから始めよう。「エコ花」を店先に置くのも一つの方法である。これは車の廃タイヤのリサイクル、太陽光発電、緑や花を植える運動への啓蒙になる。１ヶ1万円で売っている。「エコシート」という、車の運転席を書斎や事務所の椅子にしている人も増えてきた。１脚5万円である。
問合せ先 〒９１０−０００６
福井中央１−９−２９ エコライフプラザ４Ｆ
日本システムバンク（株）会長室
担当 李
ＴＥＬ ０７７６−３０−５５８８
环保之花映街头
19年6月11日
环保之花映街头
地球温暖化已经接近极限。戈尔总统候选（美国前副总统），在上次的总统选举大战中和布什竞选，选票数超过布什，却最终把胜利让给布什，后来投身于环保运动。其活动（出版、演出、讲演）获得了奥斯卡奖和多项国际大奖。如果当时戈尔成为总统会怎么样？可能做如是想的美国人不在少数吧。阿拉伯系的人也应该很多。我也这么认为，爱好和平的所有日本人也一定这么认为。
地球温暖化首先表现在气候的变化上，即异常气象。突然而至的局部地区暴雨、酷暑、强风。地球上最容易受到破坏的是生命。生命周围的环境也很脆弱，特别是水和空气最为薄弱。而现在，这一切正面临危机。
我们在福井的车站前安放了和戈尔在电影中使用的相同的数码地球仪（大小不同），开展面向小学生的环保知识课堂（1组10名，每节课大约10至20分钟；可以轮流听讲，无偿开放，需要提前预约）。同时还面向大人开设“数码地球大学”（每个月1次，开课时间为第3个星期日的1点，有时因讲师的日程安排时间会有所变动）。我们使用数码地球仪开展这两项活动，图片资料来自NASA（美国国家航空航天局）。
我们所要做的是现在可以立即着手进行的事情。在思考做什么时我们决定从身边开始做起。在店头安放“环保之花”就是我们的行动之一。它可以促进对废旧车胎的回收再利用，以及太阳能发电，种植花草等的启蒙运动。
“环保之花”一盆售价1万元，还有最近使用“环保座椅”，即使用汽车座位改装的书房或办公室用椅的人也在�甓叩�这种椅子一把售价5万元。
联系地址 邮编910-0006
福井市中央1-9-29 环保生活广场4楼
日本系统银行股份公司 会长室
联系人 李
电话 0776-30-5588
2007年06月06日
環境について
平成１９年６月６日
○環境について
ロータリークラブの新年度が始まろうとしている。今年度ＲＩ会長のウィリアム・ビー・ボイトは次のようなメッセージを送ってきている。
環境というと人はそれぞれ自分なりに違った解釈をする。緑の森林、大海、草原など。また、環境保全というと人はそれぞれ、リサイクルとかエネルギー問題、産業廃棄物、ゴミ、気象の変化などを思い浮かべる。環境問題というと人はそれぞれ個人的なことというよりは、遥かに大きなもの、身近でないものとして把える傾向があり、時には非常に抽象的なものとすることがある。
しかし、私達にとって環境とは、もっと身近なものである。息をする空気、飲む水、歩いている地面であり、家であり、庭であり、地域社会であり、国であり、惑星である。遠方よりの水が水道の蛇口につながり、私達は遠方の空気を吸っている。車、煙突、発電所から排出されるものは、次世代の世界中の家族に影響を与える。環境問題はその国の問題にとどまらず、地球規模の問題なのである。気象の変化について知れば知るほど、地域的な解決方法は少ないことがわかってくる。
環境について、何をするのか、何を変えるのかを考える時、私達の決定が他の人達にも大きな影響を与えることを忘れてはならない。ロータリーで学ぶことの一つは、一人の人間でも社会を変えることが出来るということ。新聞紙やプラスチック容器のリサイクル。車に乗らず歩くこと。節水すること。それは小さなことかもしれない。しかし、ロータリアンはリーダーである。「先頭に立とう」を合言葉に、世界中の１００万人を超えるロータリアンが、未来の為に率先垂範されることを祈っている。
―――――ＲＩ会長メッセージの意訳です。―――――
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关于环境
19年6月6日
关于环境
扶轮社新年度即将开始。今年的国际扶轮社会长威廉•比•博伊特先生带来了如下信息。
提起环境每个人都有自己独特的解释，比如联想起绿色的森林、大海、草原等等。提起环保，也是因人而异，大家可能会想起回收再利用、能源问题、产业废弃物、垃圾、气象变化等等。提起环境问题，每个人又都有一个倾向，即不把环境问题视为个人的事情，而是当成更遥远的，并非近在身边的大事，甚至有时候认为这是一个非常抽象的问题。
但是，实际上对我们而言，环境是近在咫尺的存在。环境是我们呼吸的空气、喝的水、脚下的地面，是我们的家园、庭院、地域社会、国家、行星。远方来的水通过水道连接着水龙头，我们还呼吸着来自远方的空气。从汽车、烟囱、发电所排出的烟雾，会对全世界的下一代家庭产生影响。环境问题绝不是某一国的问题，而是全球规模的问题。对气象变化了解得越多越会明白，地域性的解决方法实在寥寥无几。
我们不应该忘记，关于环境问题，考虑采取什么行动、改变什么的时候，我们的决定对其他人也会产生莫大的影响。在扶轮社要学习的重要一点就是一个人也可以改变社会。报纸、塑料容器的回收再利用，以步代车，节约用水，等等。这些可能是小事，但是，扶轮社志愿者每个人都应该是带头人。“站在前列”是我们的共同口号。衷心祈祷全世界超过100万人的扶轮社志愿者能够为了未来率先垂范。
2007年05月10日
緑の大地
平成１９年５月１０日
○緑の大地
新緑が美しい。「目に青葉、山ほととぎす、初がつお」、すばらしい季節の真只中にいる。東天に朝日が上ってくるその前後約３０分間は、刻々と世界は変化し続ける。正に自然のドラマだ。誰でも無料で味わえるスペクタクルである。今日も少し霧がある。左手の山あいを九頭竜川が走っている。その流れの上を、水の流れより早く、霧が流れていく。
日本は美しい国だ。世界でも稀な緑の大地を持つ国だ。細長い国土の中に背骨のような山脈が走っている。地球上の陸地の０．３％しかない日本は、４つのプレートの境界部上にある。その為、世界の活火山の１０％が日本にある。マグニチュード８．０以上の大地震の２０％が、日本で起きている（１００年間の統計）。また、アジアモンスーン地域にあり、降水量が多い。火山国であり、降水量が多いということで、過去１万年の間に堆積した沖積層と呼ばれる地盤の上に、私達は住んでいる。河川の多い、緑の豊富な美しい国である。
河川の数は多いが、総延長は驚くほど短い。急峻な山脈から海までの距離が短いので、河川はすべて急流となる。日本人の歴史は自然との闘いに始まり、治山治水が政治の主要部分を占めてきた。
また自然災害が多いということは、日本人の思想や生活にも大きな影響を与えてきた。自然との共生が当然のように受け入れられている。
温暖化ガスの発生を抑制する協議が国連のＩＰＣＣで行われている。
萌えいずる新緑の山々を眺め乍ら、この美しい山河を私達の子孫に残すため、何が出来るか、何をすればよいのかを毎日考えている。そしていよいよ実行の日を迎えようとしている。
１．啓蒙運動
デジタル地球大学（毎月１回の開催をしているが、これをより頻繁に行う）
キッズグローブ教室（毎月１回の開催をしているが、これをより頻繁に行う）
環境イベントへの参加をより積極化する
２．省エネ都市
中心市街地を活性化させコンパクトシティを実現させる
フェニックス研究会よりの提言を毎月実施する
都心居住の推進
３．リサイクル活動
古材、古民家のリサイクル活動を軌道にのせる
自動車等のリサイクル活動をより積極的に推進する
４．植樹造林運動
市街地に緑地を増やす運動を始める
環境保全の目的で山間部や遊休地での植樹を続ける
ＣＯ₂を吸収する竹林の研究を開始する
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绿色的大地
19年5月10日
绿色的大地
新绿是美丽的。“绿叶眼前新，子规春山鸣。鲣鱼初上日，食者尽欢声。”我们正置身于最美好的季节。朝阳升上东方天空的前后30分，世界在一刻不停地变化。正如大自然表演的连续剧，这是任何人都可以无偿欣赏的大场面。今天也有少许晨雾，九头龙河奔流在左手的山间，而在河流之上，雾流动地比河水更快。
日本是个美丽的国家。就全世界来看也是少有的拥有绿色大地的国家。狭长的国土上耸立着脊梁似的山脉。仅占地球陆地面积0.3%的日本，位于4大板块交界处，因此全世界活火山的10%都在日本。强度8.0以上的大地震中有20%都发生在日本（据近100年来的统计）。另外，日本处在亚洲季风带气候地域，降水量也很丰富。多火山，降水量大，因此过去1万年间形成了很多冲积层，我们就生活在这些冲击层形成的地盘上。日本是一个河流众多，绿色丰富的美丽国家。
河流数量众多，但是长度却惊人地短。从险峻的山脉出发流向大海的距离也短，因而几乎所有的河流都形成激流。日本人的历史就开始于同大自然的斗争，治山治水长久以来占据了政治的很大部分。
另外自然灾害频繁也对日本人的思想和生活产生了巨大的影响。我们理所当然地接受了与自然的共生。
联合国IPCC正在讨论抑制温室气体产生的协议。
望着青翠欲滴的群山，我没有一天不在考虑为了把这美丽的山河留给后世子孙，自己能做什么，如何行动才好。今天终于要迎来将这些想法付诸行动的日子。
1． 启蒙运动 数码地球大学（目前一个月开展一次，需要更加频繁地举行）
儿童地球教室（目前一个月开展一次，需要更加频繁地举行）
更加积极地参加有关环保活动
2．节能都市 搞活市中心，实现袖珍城市
每月实施来自“火凤凰研究会”的建议
推进都市居住
3．回收再利用活动 把旧材料、旧民房的回收再利用带上轨道
进一步积极推进汽车的回收再利用活动
4．植树造林活动 开始�甓綻觧坡稿�绿地的运动
以保全环境为目的坚持在山区以及闲置地带植树
开始展开可以吸收二氧化钛的竹林研究
2007年04月18日
必ず来る食料危機
平成１９年４月１８日
必ず来る食料危機
石油から作るガソリンに替って、とうもろこしから作るエタノールで走る車に世界の視線が集りつつある。自動車という２０世紀最大の発明品が、エネルギー消費の分野で大きなウェイトを占めだした。そして益々自動車へのニーズは大きくなる。その結果石油価格の高騰を招き、資源獲得競争が起き、新エネルギーと見られた植物への関心が高まってきた。
いままで食料や飼料として使われてきたとうもろこし（コーンという）が、石油の代替品の地位を占めだしたのだ。コーンの供給減は、世界的な穀物市場に大きな影響を与えだした。供給減と価格高騰である。
そしてコーンを飼料としている鶏や豚、牛にも影響を与え、人間の食料にも大きく影響してくる。コーン価格の高騰とコーンの供給減がもたらす影響である。
私達の会社でも、エネルギー消費を２０５０年までに７０％削減する運動（２０５０マイナス７０）を始めた。そしてまず社用車の一部を軽自動車やハイブリッドカーへ転換することとした。新車のデーターを比較してみると、軽自動車の性能がここ数年で大きく変っていることに気付く。同じくトヨタのプリウス（ハイブリッドカー）の高い燃料効率に注目した。今年度最高の社内表彰に、グランプリとしてハイブリッドカーを授与することにした。省エネへの社員の関心を最大限に高める為である。そして必ず来ると予想される食料危機を一日も早く、他の人達よりも早く気付き、この対策に取り組んでいくキッカケを作りたい。
「２０５０マイナス７０運動」は地球を救う運動である。戦争や争いをしているヒマなど人類には残されていない。まさに焦眉の急が省エネルギーであり、環境保全であり、食料確保であり、水の保全である。その為に英知を絞り、困難を乗り切っていかなければならない。
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19年4月18日
必将到来的食物危机
以玉米为原材料的植物性汽油车作为以普通石油为原料的汽油燃料车的替代车，正越来越受到全世界的关注。20世纪的最大发明————汽车，在能源消费领域所占的分量越来越大，而人们对汽车的需求有�痒�减，越来越多。结果导致石油价格飞涨，引起了获取资源的竞争，同时作为新能源的植物越来越受到关注。
至今为止做为粮食或饲料使用的玉米，开始占据石油替代品的地位。玉米供应的减少，给世界作物市场带来了巨大的影响，即供应减少和价格上涨。此外还间接影响到以玉米为饲料的鸡、猪、牛价格，给人类的食物也带来了极大的影响。一切都是玉米的价格上涨和供应减少引起的。
我们公司也开始了到2050年为止将能源消费减少70%的运动，即“2050负��70”运动。首先我们把公司用车的一部分换成了轻车或混合动力车。通过比较最近的新车数据，不难发现轻车的性能在最近几年发生了很大的变化，同样丰田的混合动力车普锐斯（prius）的燃料效率也倍受青睐。今年我们决定把公司内部表彰的最高奖送给混合动力车，以最大限度地提高员工的节能意识。更希望此举能够为成为大家的一个良好契机，使大家比他人早日意识到预料中必将到来的食物危机，并对此积极采取对策。
“2050负��70运动”是拯救地球的运动。地球没有为人类留下进行战争或争夺的时间。我们的燃眉之急是节能，是环保，是确保粮食，是保全水资源。为此我们要最大限度地利用我们的智慧，克服一切困难。
2007年04月16日
ゴア前副大統領の「不都合な真実」
平成１９年４月１６日
○ゴア前副大統領の「不都合な真実」
環境問題は２１世紀最大の課題である。２０００年の大統領選挙で敗れたアル・コア氏の講演を中心に、ディビス・グッゲンハイム監督等が作った映画。アカデミー賞を受賞して一気に注目を集めた。地球環境を守る運動は、世界中の人類が全員参加でやるべきものである。もし彼が大統領になっていたら、世界は大きく変わっていたものをと思う。
使われているＣＧやグラフ、データー、そして少し小型のデジタル地球儀を、竹村健一氏の長男竹村真一氏に作ってもらった。資金はロータリークラブの有志のみなさんにご協力いただいた。そして多数の企業、市民の方々のご芳志をいただいた。募金は道半ばであるが、今後も地道に続けていきたい。
このアル・ゴア氏の使ったデジタル地球儀と同様に、この映画やあの講演で使われたＣＧやデーター、グラフを使って（ＮＡＳＡ提供のものが多い）、私達も毎月、ＪＲ福井駅前のエコライフプラザ２階展示室で「デジタル地球大学」（大人を対象とする環境セミナー）、「キッズグローブ」（子供を対象とした環境を考える教室）を開いている。最近ではガールスカウトや企業の環境研修会もお引受けしている。すべての講演会、講習会、セミナー等は無料奉仕となっている。先生方の交通費は実行委員会で負担させていただいている。
２０５０年までにＣＯ₂の排出を７０％カットしようという運動がこの原点にある。「２０５０年マイナス７０」である。まずエネルギーの消費を半分に押えることを実行する。その為に過去、現在、未来のシミュレーションを見て、触って、考えようという運動の推進である。そして最終目標はＣＯ₂７０％カットである。
私は幼年時代、少年時代を、北近江、長浜の自然の中で過した。そして今は福井県で生活している。ここも豊かな自然が残っている。しかし月に２回は東京へ出張する。その時の格差は大きい。東京には空がないとは言わないが、山もない海もない川もない緑も乏しい。そして何より恐しいのが、地球温暖化の恐怖である。福井でも４月４日に雪が降った。今冬は記録的な少雪といわれていたが、桜の開花後に来た降雪である。日本の桜前線はここ数年異状である。今年の桜の開花第１号は、東京なのだ。気象学者の殆んどの人がオカシイという。最近の気候は不気味だという。私達のような素人でも局地的豪雨や大幅な寒暖の差そして突然の強風を考えると普通ではないように思う。エコ運動を一日も早く始めて、みんなが平和で安全で楽しい毎日を送りたいと思う。その為に地球環境を再考するセミナーの開催を、地味ではあるが、永く続けていきたい。
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戈尔前副总统的《难以忽视的真相》
19年4月16日
戈尔前副总统的《难以忽视的真相》
环境问题是21世纪最大的课题。以2000年的美国总统大选中败北的阿尔•戈尔氏的演讲为中心，由戴维斯•古根海姆导演执导制作的影片《难以忽视的真相》（An Inconvenient Truth），获得奥斯卡金像奖最佳纪录片奖，一举成了大家关注的焦点。全世界所有人都应该参加保护地球环境的运动。如果当年戈尔当选大总统，世界说不定已经发生了巨大的变化。
我们请竹村健一先生的长子竹村真一先生为我们制作影片中使用的CG（电脑动画）、图表、数据，还有小型数码地球仪。资金方面得到了来自扶轮社俱乐部志愿者们的大力协助，另外还有众多的企业，和市民们也给我们以无偿捐助。集资活动还任重道远，今后我们也将踏踏实实进继续这项活动。
我们使用同阿尔・戈尔先生完全相同的数码地球仪，还有影片及他在演讲中使用的电脑动画、数据、图表（大多为NASA提供），每个月在JR福井车站前的“节能生活广场”2楼展示厅开展“数码地球大学”（面向大人的环境研讨会）和“儿童地球仪”（面向孩子们，引导孩子们思考地球环境的第二课堂）活动。最近还接受承担了国际少女组织(Girl Scouts)及一些企业的环境研修活动。所有的演讲、讲习、研讨会等等都是我们无偿提供。讲师们的交通费也由专门的实行委员会负担。
我们活动的出发点是力争到2050年为止二氧化钛气体排放量减少70%，即“2050年负��70”。首先要实现将能源消费控制在现在的一半。为此我们在积极推进了解、触摸和思考过去、现在以及未来的地球环境的模拟事实运动。最终目标是把二氧化钛减少70%。
我的童年和少年时代在近江北部、长滨的大自然中度过,现在生活在福井县，这里也保留着丰富的大自然。我每个月都要去东京出差2次，每次都感到东京和福井的差别太大了。虽然还不至于说东京没有天空，但是既没有山也没有海，河也没有，还缺乏绿色。更让人恐怖的是全球变暖，福井4月4号竟然下雪了。今年是创纪录的暖冬，雪下地很少，但是樱花开放之后却下雪了。日本的“樱花前线”最近几年来一直异常，今年樱花最先开放的地方居然是东京。大多数气象学家都说这很不正常，气候也阴森森的，让人捉摸不透。就是我们一般人想想局部地区的暴雨、剧烈的温差还有突然而至的狂风也会感到不同寻常。我们应该哪怕早一天都好，尽快开始节能运动,大家过上和平安全快乐的日子。为了这个目标我们开展的重新思考地球环境的研讨会，虽然很平凡，但要长久地坚持下去。
2007年04月03日
シンプル“Simple”に生きよう
平成１９年４月３日
○シンプル“Simple”に生きよう
“Simple”の英語を辞書で引いてみよう。これ程多くの意味を持った言葉も珍しい。
１．ラテン語の一倍、構造的に簡単、単純
２．簡素な、地味な、質素な
３．純真な、無邪気な、気どらない
４．純然たる、本質的な、全くの
５．複合的でない、単一の
６．お人よしの、だまされ易い、無知な
７．平民出身の、身分の低い・・・などなど
最近巷間でいわれる「シンプルライフ」はこれ等の意味をいくつか重ねあわせることで少しずつ理解が進むと思われる。
身近なところで考えると衣食住から入ってみよう。
まず「食べ方」のシンプルライフとは何であろうか。環境に優しい。省エネルギー、食物連鎖。これは地産地消につながる。そして過食しない、残さない食べ方である。肥満のない健康体を得ることが出来る。
「衣服」はクールビズ、ウォームビズで成功した。こざっぱりしたファッションのおまけまでついた。リサイクル、リユースの意識改革を更に進めるとよい。
「住み方」はこれからだ。省エネの為に原始の昔に返って考え直す必要がある。自然との共生。野の花、鳥の声、雲霧霞を楽しむライフスタイルをどうして取り戻していくのか。ゴミを出さない暮らし方に戻るにはどうするのか。エネルギー消費量は半分以下にしなければなるまい。
「病気と健康」についても過剰医療の問題がある。シンプルライフとほど遠い日本の現状は大いに反省しなければならない。少しの運動と節制、節食によって健康な生活が天から保証されていることを忘れてはならない。この考え方こそシンプルライフの極致である。ムダをするな。ムリはほどほどに、ムラはやめて規則正しい生き方をぜひしたいものである。
「地球環境を守る為」には人類すべてがシンプルライフを心がけていかなければならない。私達すべての者が等しく持っている生活の知恵を傾けて、この永遠のテーマに取り組んでいくことが肝要である。２１世紀は環境の時代。次世代へ美しい地球を渡す為に、シンプルライフを生きようではないか。
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简单地（Simple）生活
19年4月3日
简单地（Simple）生活
查一查英语Simple这个词，不难发现有如此多意思的词也是很希奇了。
1．拉丁语的1倍、构造的简单、单纯
2．简朴的、素淡的、朴素的
3．纯真的、无邪的、没有架子的
4．纯然的、本质的、完全的
5．非复合的、单一的
6．好人的、易受骗的、无知的
7．平民出身的、身份低的…… 等等。
最近街头巷尾经常说的“简单生活”（Simple life）这个词则要把以上的几个意思重合起来考虑才能逐渐加深理解。
让我们从身边的衣食住行来思考。
首先“饮食”方面的简单生活指的是什么？环保、节能、食物链、是关键词。这些又可以联系到地产地销。另外注意不过量饮食、不剩饭。这样才能远离肥胖，拥有健康的体魄。
“服装”方面我们已经在清凉商务（Cool biz）和温暖商务（Warm biz）方面取得了成功。甚至还发展出了整洁利落的时尚和流行。再进一步推进回收再利用，重新使用的意识改革则更好。
“居住”则要从现在开始努力。为了节省能源有必要返回到久远的古代，重新认识和思考怎样才能与自然和谐相处。如何才能返回可以享受田野的花儿、鸟儿们的鸣叫、天上的流云、雾霭、彩霞的生活方式？如何才能回到不再生产垃圾的生活方式？我们必须把能源消费量减少到现在的一半以下。
“疾病和健康”方面也存在过度医疗的问题。我们必须好好反省日本离简单生活太远的现状。我们不该忘记适当的运动和节制、节食完全可以保证我们健康地生活。这种认识才是简单生活的极致。不浪费，不勉强，告别不规律的生活，选择健康规律的生活方式。
“为了保卫地球环境”全人类所有的人都有必要下决心简单地生活。重要的是要倾注我们所有人所平等拥有的智慧，致力于攻克这个永远的课题。21世纪是环保的世纪，为了给下一代一个美丽的地球，让我们简单地生活。
2007年02月20日
地球温暖化の警告
平成１９年２月２０日
地球温暖化の警告
先週に、私の会社が支援している「デジタル地球大学」の第５回講座が開かれた。テーマは「地球温暖化」である。福井えきまえのエコライフプラザ２階にキッズグローブがある。そこに地球温暖化を子供達に教える為の「デジタル地球儀」がある。県下ロータリークラブ有志をはじめ県内外企業や個人の尊いご芳志により実現できた施設である。その日も親子で見学する子供達（予約制）で一杯であった。
同時に大人や学生向に「デジタル地球大学」を月１回開講している。５回目ということで地元県立大学川平浩二教授に講師を務めていただき、約１時間半の講義の後、３０分間の質疑応答、意見交換を行った。
今回のホット情報は２月２日に公表されたＩＰＣＣ（国連の気候変動に関する政府間パネル）の第４次報告である。９０年、９６年、０１年に次いで４回目である。
約６５万年前からの大気分析をもとに次のように発表。
ＣＯ₂の大気中濃度は産業革命前の２８０ｐｐｍから２００５年の３７９ｐｐｍに上昇。２０００年から２００５年までの化石燃料からのＣＯ₂排出量は１９９０年代に比べ１２％増加。南極の氷床から６５万年のデータをとると、ＣＯ₂、メタンの大気中濃度は高くなっている。平均気温上昇、氷雪の融解から温暖化は明白。２１世紀末の気温の予測は１℃〜６．３℃上昇。海水面は１９ｃｍ 〜５８ｃｍ上昇。海水のＰＨは０．１４〜０．３５下がり、酸性化。気温上昇２℃で２５％の種が絶滅。４℃上昇で人類の半分が水飢饉。ＣＯ₂の発生を直ちに５０％以下にしなければ、温暖化はとめられない。
ＩＰＣＣの発表は過去３回と比較して、今回は温暖化の人類による影響を圧倒的に明瞭に認定した。対策は直ちに実行しなければ地球滅亡、人類絶望の日を迎えるのである。
影響はどう表われるのか。まず気象激変。海水面上昇は「縄文海進」といわれる以上に進み、河川の多い日本は国土の半分近くを失う？食料不足、水不足。日常生活そのものが維持できなくなっていくであろう。
今年の福井の冬は暖かい。まるで春のような陽気である。厳寒のはずの２月中旬が春である。雪は殆んどゼロ。観測開始以来の少雪記録である。福井の今日を川平教授は７０年後の予測した状態という。７０年後のはずがもう今既に現実となってしまった。福井は水蒸気、雲が多いので今迄冬は暖かったが、世界全体でこの１００年間に平均気温は０．６℃上昇している。日本は１．０６℃上昇、福井は１．２６℃上昇。日本の都市部は１．４０℃上昇している。
これからは、人類の、日本人の、そして私達１人１人の知恵をしぼり、地球環境保全に取組んで行かねばならない。
テーマは
・グローバルな省エネルギー生活の推進、
・グローバルな植林植樹運動の推進、
・グローバルな既存エネルギー配分政策の実現、
・化石燃料に代わる新エネルギーへの転換、
・新原理によるモービルの開発。
２００６年１０月に発表されたスターン報告（イギリス政府）によれば、世界中がＧＤＰの１％ずつを拠出してこの温暖化対策に取組めば、この悲劇は未然に防ぐことが出来ると言っている。僅かに１％。国連の出番であり、日本の果すべきことであり、私達にも今日から出来ることである。
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全球变暖的警告
19年2月20日
全球变暖的警告
上周我们公司支持主办的“数码地球大学”，开了第5次讲座。题目是“全球变暖”。地点在福井车站前的“环保生活广场”2楼的“kid’s globe”。那里安放有教给孩子们全球变暖知识用的“数码地球仪”。 这一设施在福井县扶轮社志愿者以及县内外的企业和个人的无偿赞助之下得以建成。当天会场也挤满了小孩子和他们的家长（设施为预约制）。
同时我们每个月面向成年人和学生等一般社会人士举办一次“数码地球大学”讲座。这次是第5次讲座活动，我们请来了县立大学的川平浩二教授做讲师。教授大约讲解1个半小时，之后的30分钟进行了疑难解答和意见交换。
这次的热点信息是IPCC（联合国政府间气候变化专门委员会）发布的第4次评估报告。这也是IPCC继90年、96年、01年之后的第4次报告。
报告以从65万年以前开始的大气分析研究为基础大致内容如下。
大气中的二氧化钛浓度从工业革命前的280ppm上升到2005年的379ppm。2000年至2005年来自石化燃料的二氧化钛排出量跟90年代相比�甓知�12%。从南极冰床65万年来的数据看大气中的二氧化钛、甲烷浓度�畊睥察Ｊ振處祺江９癲ぱ崟稷浪鯏�现象也清楚表明了温暖化现象的存在。据推测21世纪末全球温度将再上升1到6.3度，海平面上升19到58厘米，海水的Ph值下降0.14到0.35，呈现酸性化。气温上升2度，25%的物种就会灭绝，上升4度将有一半人类面临严重缺水。如不立即把二氧化钛的排出量控制在50%以下，就无法阻止全球变暖。
IPCC的第4次评估报告同过去3次相比，有力地证明了全球变暖来自人类活动的影响。如果不立即采取对策，我们将迎来地球灭亡，人类绝迹的一天。
全球变暖的影响将以何种形式出现？首先是气象激变，海平面上升程度远远超过“绳文海进”，河川众多的日本将会失去将近一半的国土？粮食不足、水源不足、日常生活将难以为继。
今年福井的冬天非常暖和，简直像春天一样。本该是严寒的2月中旬却像春天一样温暖。降雪量几乎为0，创造了观测开始以来的最少纪录。川平教授说福井的今天在他的预测中应该是70年以后出现的现象。没想到本该70年后出现的情况今天就成了现实。福井因水蒸气，云雾多所以冬天一直是比较暖和的。但是全世界在过去100年间平均气温升高了6度，日本则升高了1.06度，福井市的平均气温升高了1.26度，日本的城市地区上升了1.40度。今后必须集中全人类的、所有日本人的、我们每一个人的智慧，致力于地球环境的保护工作。
我们共同的课题是 在全球范围内推广节能生活
全球范围内推进植树造林活动
实现现有能源的全球化分配政策
促进石化燃料向替代新能源的转换
开发以新原理为基础的动力产品
据2006年10月发表的斯特恩报告（英国政府） 说只要全世界每个国家拿出国民生产总值(GDP)的1%，用于实施全球变暖对策，悲剧就可以防患于未然。仅仅只需要1%，是联合国发挥作用的时候，也是日本应该行动的时候，更是我们每一人付诸行动的时候了。
2007年02月14日
リサイクルの集いを作ろう
平成１９年２月１４日
○リサイクルの集いを作ろう
先日山本副知事とある会合で話し合ったのが、これからの「サスティナブル社会の実現」である。エコ時代を迎えて、各企業でＩＳＯ１４００１認証の取得が進んでいるが、リユース・リサイクル・リデュースの推進をはじめ、グリーン調達にも力を入れ始めている。県内を見回しても、廃車のリサイクル・リユースに注力し、自動車のシートを更生し安楽椅子や事務所椅子を作っている「日本エコカ工業」がある。
また廃プラスチックの回収、更生に力を入れている企業、段ボールの更生に注力している企業、廃油回収更生を行っている企業や物流の環境負荷低減によるコスト削減に積極的に取組んでいる企業などがある。このようなリユース・リサイクルをビジネスモデルとして経営の中心に据えている企業群を集めて、「リサイクル業の集い」を結成し、「サスティナブル社会実現」の為の先導役をやってもらおうとの考え方である。
私の企業も昨年秋、駅前商店街の真ん中の築５０年近いビルを全面改装し、エコライフプラザとして安い賃料でエコを推進している企業や個人、グループに貸出しをしている。そしてまた、５年前から毎年１回エコフェスティバルを開催し、全国から出展者、参加者を集めてきた。エコロジー運動の相言葉は「勿体ない」である。「勿体ないの思想」を県内に、日本中に、広めていくのが私の夢である。その実現の為の第一歩として「ふくいリサイクルの集い」を結成するお手伝いをしていきたい。この勿体ない思想こそ、遊休不動産の有効活用に積極的に取組んでいる私の信念である。そしてリサイクルは明日の人類を助う唯一の道である。
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建设回收再利用集会
19年2月14日
建设回收再利用集会
前几天在一个集会上我跟山本副知事讨论了今后“可持续发展社会的实现”这一问题。为了迎接绿色节能环保时代的到来，各个企业都在积极取得ISO14001的认证，在推进重复使用、回收再利用、减少使用量等活动的同时开始致力于绿色采购。放眼全县可以发现有“日本节能环保工业”在致力于废旧汽车的回收再利用、再使用，比如将汽车座椅加工成安乐椅或办公室用椅等等。
另外还有很多从事废旧塑料回收再利用的企业、废旧纸箱子再生的企业、以及进行废旧油回收利用的企业和积极从物流着手以减轻对环境的负荷而降低成本的企业。我们的思路就是把这些以再使用、回收再利用为主要商业模式的企业群集中起来，联合组成“回收再利用行业集会”，承担起实现“可持续发展社会”开路先锋的重任。
我的企业也在去年秋天，全面改装了位于车站前商店街中央的一座建筑历史接近50年的大楼，并将其更名为“环保生活广场”以非常便宜的租金租给推进节能环保运动的企业、个人或者团体。另外我们从5年前每年都举行1届“节能环保节”活动，集中了全国各地的参展者和参加者。节能运动的口号是“勤俭节约”，把“勤俭节约”思想推广到全县乃至全日本是我的梦想。作为实现这个梦想的第一步，我想首先为“福井回收再利用集会”的建立做出自己的贡献。“勤俭节约”思想也是我积极致力于闲置不动产的有效利用的根本信念。我相信回收再利用是拯救人类明天的唯一出路。
2006年12月11日
おいしい水
平成１８年１２月１１日
○おいしい水
日本は四国などの一部を除いて、降雨量の比較的に多い国である。そして緑が豊かな国ということは、降った雨が地表に保たれて豊かな地下水脈を形成できるという事になる。
福井は、白山を含む奥越の高山から、一年を通して流れ出る美しい水を有している。特に嶺北といわれ、越前といわれる地域は、九頭竜川、足羽川、日野川の三大河川が、三国港付近で合流する。それぞれの河川を溯っていくと網の目のように、美しい水脈が隈なく平野を潤しているのがよくわかる。
石川県、岐阜県、滋賀県そして嶺南とを分ける山々嶺々に囲まれた山ふところに、福井市を中心とする人口５０万人余りの人々が生活している。そして山に積る雪は一年中に亘って平野を潤してくれる。この水がおいしい。名水百選に選ばれているが、地酒がおいしいのも「水がよい」というのが理由の第一である。そして水がおいしいのでお米もおいしい。野菜もおいしい。更に日本海の暖流と寒流が交差する海域でとれる豊かな海の幸も福井県民の自慢の種となっている。
食物連鎖の最大のポイントは水である。この水が豊かでおいしい地域は最後まで生き残れる聖地である。天から与えられた最高の贈物、「おいしい水」の大切さを子々孫々に語り継ぐ努力をすると同時に、「おいしい水」を大いに味わい、楽しい毎日を送りたいものである。
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至善之水
18年12月11日
○至善之水
日本全国除了四国等部分地区之外，降水量丰富。良好的绿化又使降水得以在地表保存并形成丰富的地下水源。
福井更是拥有从白山等奥越的高山流出的众多甜美水源。特别是岭北、越前地区，九头龙河，足羽河、日野河三大河在三国港前汇流入海。沿着这些大河溯流而上大小河道星罗棋布，灌溉着平原的角角落落。
中分石川县、岐阜县、滋贺县还有福井的岭南岭北的群峰怀抱之间以福井市为中心生活着50多万人。高山的积雪融水一年四季滋润着这块山间平原。此水被选入日本名水一百之中，美味无比。福井出产的地方酒也醇美甘甜，上好的水源自然功不可没。另外名水还孕育出优质美味的稻米，新鲜可口的蔬菜。日本海寒潮和暖潮交汇之处，盛产海鲜，也是福井人骄傲自豪的资本。
食物链中最重要的一环也是水。水源优质丰富的地区往往成为延续生命的圣地。上天赐给了我们至高无上的礼物“水”， 让我们惜水，节水，把这一珍贵资源传给后代子孙。同时让我们尽情享受这一恩赐，爱水，乐水。
2006年11月16日
地球は病んでいる
平成１８年１１月１６日
○地球は病んでいる
１１月１２日福井で女子駅伝（大学一般対抗）が行われた。地方で開催されるビッグイベントである。心配していた雨も止んだが、終盤になってみぞれが降り出した。参加者も応援者も厳しい寒さに震え上がった。
最近の雨はまるで夕立のように突然降り出す。しかも非常に狭い範囲で激しく降る。そして突然降り止む。一昨年福井の中心部を流れる足羽川（あすわ）の堤防が決壊した。その時も隣接の九頭竜川水系や日野川水系の降雨量はさほどでなく足羽川水系に集中豪雨をふらした。堤防決壊は戦後初めてである。
北海道佐呂間町の竜巻は９人の命を奪い６２棟が全半壊した。朝日新聞の報道によれば、この１年の死者は１７人、データーが残っている４０年間で最悪の記録。過去の住宅被害では９９年豊橋市を中心に２，６６０棟、９０年に茂原市などで２，０６９棟が全半壊している。気象庁の資料を見ると、日本全体の海岸線で数多くの竜巻発生がある。
竜巻（トルネード）研究者として有名な藤田哲也博士は、トルネード発生が多く（年間１０００回発生）、また強いアメリカで、その研究をする為に１９５３年に渡来された。シカゴ大学名誉教授として１９９８年死亡されたが、ミスタートルネードと呼ばれている。Ｆスケールという竜巻の強さを表わす尺度作り、国際的に公認されている（６段階）。今回佐呂間町のケースはＦ２（三番目に強い）であった。
全米には、ドップラーレーダーという３次元的に風の強さを測定する観測器が設置されている。日本では空港に８ヶ所、千葉県柏市に１ヶ所あり、今年度中には更に仙台、名古屋、新潟に設置予定。まだまだゼロに等しい。早期に全国へ設置を望みたい。
トルネードが予測できたとしても、その破壊力は強い。発生が局地的、短時間で消滅するのが何よりの救いであるが、対策は立て難い。特に走行中の列車や自動車まで巻き倒される。住宅も台風には耐えられても、竜巻には無力である。病んでいる地球全体の病いを癒すことが先決である。環境教育、環境産業の育成、環境対策が最優先される時代を迎えている。
今午前６時半、今日の朝焼けはまた格別に美しい。
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2006年11月02日
『京都議定書』――これでいいのか日本
平成１８年１１月２日
○『京都議定書』
――これでいいのか日本
地球上で２０世紀に入って、人口爆発が起きている。また１人当りエネルギー消費もうなぎ昇りに上ってきている。京都議定書は、地球環境維持のために、二酸化炭素排出量の削減を実施することの決議である。これは指標として「二酸化炭素」を取り上げたのだ。
日本はマイナス６％を国の目標に設置した。反対意向のアメリカをはじめ、ロシア、中国、韓国などの足並は乱れた。しかしシベリアの永久凍土が融け出しているロシアは慌てて参加した。熱波で数万人が死亡したというアメリカも、国としては、テーブルに乗ってこないが、各州ごとには長期的な大幅削減を掲げ出した。ヨーロッパの各大都市も同様の傾向である。
日本は国の目標に合わせて、４６都道府県、１１政令指定都市が策定している。しかし、その目標値はアメリカやヨーロッパと比較すると低い。そして地方の各都市は全滅である。殆んど何の指標も作っていない。
削減目標を立てる時に、私達も苦労する。コスト削減の時だ。成功の確率が
非常に高いのは、私の経験によれば、半減か、全廃である。中途半端な削減計画は達成できない。交際接待費、広告宣伝費、交通費等よく３Ｋと言われたが、５０％削減とか１００％削減とかを目標に立てると非常にわかり易く、達成の確率が上昇する。
いま地球環境は破局に向ってものすごいスピードで走っている。化石燃料の残量も急速に減っているが、エネルギー消費が爆発的に増えているからなのだ。日本の「省エネ技術」の輸出をどんどん増やし、世界中に森林を再生し、砂漠化を止める為に、日本のやるべき事は多い。そして国内は６％減でなく、中長期的に２０３０年くらいを目途に半減計画を各市町村も含めて、打ち立てる必要がある。日本の「勿体ない思想」を再認識し、そしてこれを世界に「省エネ技術」とセットで輸出せねばならない。
「地産地消」はかつて日本のお家芸であった。今や世界一この考え方を忘れた生活をしているのが日本である。「地産地消」「コンパクトシティ」「勿体ない思想」「省エネ技術革新」「リサイクル」「エコライフ」どれ一つとってもゆるがせに出来ない大切な指標である。立ち上れ日本。
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2006年10月24日
びわ湖メッセ
平成１８年１０月２４日
○びわ湖メッセ
明日から３日間にわたって「びわ湖メッセ」が長浜市を中心に開催される。会場は長浜ドーム、そして周辺のホテル等である。「２１世紀は環境の時代」ということで、世界中が地球環境維持保全の為の運動を始めている。「京都協議書」が承認され、その隣県の滋賀県において「環境保全のためのびわ湖メッセ」が回を重ねて開催されてきたのは誠に喜ばしい。びわ湖へは幾十という河川が流れこんでいる。しかし流出している川は一本しかない。びわ湖が関西の人々の水ガメといわれるのはそのためである。びわ湖が汚染されると京都や大阪の人々の健康が直ちに危険に陥る。びわ湖の水質保全は１０００万人の健康に直結した問題である。
滋賀県の人々は早くから環境問題に取り組んできた。菜の花プロジェクトはそのすばらしい成果である。天ぷら油の回収、ジーゼルエンジン用燃料への使用、菜の花を植えて、花を楽しみ、菜種油をとって天ぷら油に使う。この環境保全のサイクルを回そうというのである。私は早くからこの考えに共鳴し、発案者の藤井 絢子さんを安土に尋ねた。そして福井のエコフェスティバルでの講演をお願いしたのはもう３年前のことであった。それから福井県でも菜の花プロジェクトの賛同者が出てきたのは、嬉しい限りである。更にその輪が広がっていく事を期待している。
滋賀銀行の環境保全に取り組む企業への「制度融資」も、特筆に値いする。これはＩＳＯ認定企業や、環境保全活動に熱心に取り組んでいる企業、団体への特別融資制度である。企業のＣＳＲ活動の事例としても、尊敬すべき好事例である。エコ商品、エコ企業、エコ活動が一堂に会し、討論し、互いに情報交換をするこのメッセの更なる発展を祈りたい。
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2006年08月08日
勿体ないは口ぐせ
平成１８年８月８日
○勿体ないは口ぐせ
私の口ぐせは「ああ勿体ない」である。この言葉は父母や祖父母から知らず知らずの裡に伝承した。学校でも、近所のお付合いの中でも、極く自然に使われていた言葉だ。
近江商人のＤＮＡの中にも、これがある。「始末」といわれる哲学である。
どんなものにも命が宿る。この命を生かすことが、人間の使命だという。
資源のムダ使いは、今や日本中で、日常茶飯時、行われている。「勿体ない」という言葉も、死語になった。この言葉を、もう一度蘇らせる運動をしよう。
２１世紀は環境の時代だ。環境を守る為に、この「勿体ない」を口ぐせにして、使いすぎ、食べすぎを止めさせよう。「勿体ない」を口ぐせにして、リサイクルを価値ある運動に高めよう。「勿体ない」を口ぐせにして、使いこんだ物の美しさを認識しよう。
祖父は農作業の時に、粗末なツギのあたった藍染めの木綿を誇らしげに身につけた。その美しい色を未だに鮮明に覚えている。何と見事な藍色であったことか。
古民家のリサイクルに取り組んでいる。黒光りする柱やハリを見ていると、それを何代にも亘って守ってきた女性達の笑顔が浮んでくる。２００年を経た木は２００年は保つ。５００年の木は５００年後までビクともしない。友人の匠はいう。木は日本文化そのものだと。木目や木肌の美しさを建物や什器、家具に生かすのは、私達の常識だ。西洋ではペンキや漆くいで塗り固めてしまう。
自然を愛し、自然の中で生きてきた祖先からの文化の伝承であろうか。
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2006年05月25日
２１世紀は健康と環境の時代
平成１８年５月２５日
○２１世紀は健康と環境の時代
日本では、健康や長寿に関心を持つ人が急増している。一時の美食、飽食ブームから一転して、最近では多くの種類のものを少しずつ食べる「おいしいものを、少しずつ」の傾向が強くなってきた。また素材に対しても有機栽培のもの、無添加のもの、遺伝子組換のしていないものなど、安全性への配慮が見られる。健康食、長寿食へのこだわりから、ルチンの多いそばや食物繊維質の多いマメ、イモなどが好まれている。
元気で長生きが老若男女を問わず目標とされたり、希望とされたりしだしてきた。同時にまた環境に対する配慮も急速に高まってきている。京都議定書への参加を拒否したアメリカが、考え方を変えてきた。参加はもう時間の問題である。地球の何かがおかしいというのは殆んどすべての人々が感じはじめている。それが温暖化であったり、ハリケーンや台風の異常発生であったり、潮位の上昇であったり、現れる現象は種々であるが、「このままではダメだ」と感じはじめている。
環境を守るのに最も手近かな事は省エネである。今年も暑い夏が来ると思われるが、今年こそ「クールビズ」で頑張っていこうと決めた。コストの引下げと同時にそれが地球を守る早道なのである。
今年の春は黄砂に泣いた。年々激しさが募ってきていると思う。中国大陸や半島を含めて緑化運動をするのも賢明な方法である。小さな国益にとらわれることなく地球の明日を考える視点や視野を持っていたい。
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2006年03月27日
『環境について』
平成１８年３月２７日
○『環境について』
地球は泣いている。異常気象がその何よりの証拠である。京都議定書発効により、日本は１９９０年比ＣＯ竄ｍ��ｸ６％を世界に公約した。しかしＣＯ竄ｍﾅ大排出国のアメリカはこれを無視。中国、韓国もカヤの外である。この先、地球はどうなっていくのであろうか。
環境問題で最大の喫緊の課題は、エネルギー問題である。日本は敗戦後、石炭中心のエネルギー政策を取り、その後、中近東からの安い石油を大量に取得して石油中心に転換、更に公害問題に苦しみ、原子力に頼るようになった。勿論、その他に日本特有の降雨量の多い、急峻な地形を利用した水力は、安定的なエネルギー供給源である。また天然ガスも一定の割合で増えつつある。これ等のあらゆる種類のエネルギーの供給体制とシステムコントロールの開発技術は、敗戦後６０年余の間に日本国内において蓄積されてきた。これを地球規模で活用する時期が到来しつつある。またトヨタのハイブリッドカーが全世界で持てはやされているが、この技術を究めていくと、地球を救う大きな可能性がある。
二つ目は食料問題である。日本は急激な人口減を心配しているが、地球規模で考えると、人類は異常繁殖しているのだ。異常繁殖した種は必ず滅亡すると歴史が教えている。先ず、食料が不足する。異常気象による砂漠化により、食料生産は壊滅的な打撃を受けること必定である。また飲料水の汚染や不足により、人類滅亡の可能性を信じる人もいる。水の問題も、食料と同じく大切な課題である。
さて環境問題を解決する方法はなんだろう。
先ず、最初は危機が迫っていることを世界に認知させる事。特にアメリカ、中国、韓国等、京都議定書未加入の人々を対象にそれを知らせる事が第一である。そして日本独特の思想「もったいない」という考え方を世界各地へ輸出すること。ブラジルは貧しい国だと思っていたが、実際に訪問してみると、ブラジルの国家は苦しいが、人々は豊かで、生活をエンジョイしている。食料も食べ残しが半分以上あって「私は、勿体ない、勿体ない」と言い続ける毎日であった。これは中国でも、東南アジアでも同じである。
そして、実行段階に入ると、先ずはリサイクルである。限られた資源を、上手に再利用することで、究極のエネルギーの節約が可能になる。リサイクルによるリユースも大切である。
次に、省エネ生活の実行である。私はこれを「ロハスな生活をしよう」といっている。自然エネルギーの利用、スローフード、地産地消、クールビズなど、人によっていろんな選択肢があるが、とに角実行していくことを優先したい。
人は他人を見て、我が身を整えるという。先ず１人１人が自分流のやり方で環境問題に取組むことだ。それが次々と大きく、広く、広がっていくことを期待しよう。私は、今春、福井の駅前で古いビルを買った。このビルを「エコプラザ」と名付けて、エコロジーの商品の展示、即売の楽市楽座を開設する。小さな一歩である。
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2006年03月10日
『中古住宅市場の整備』について
平成１８年３月１０日
○『中古住宅市場の整備』について
地球環境保全がグローバルに議論される時代になってきた。私は戦後の貧しい時代に古本屋（古書店というべきか）通いで、数多くの本を乱読した。安いから何冊も買って、又売りに行くのだ。立派なリサイクルが「生業」として定着していた。パソコンのリサイクルショップが、東京や大阪の電気街で誕生した時は、このような変化の早い商品が売れるのかと驚いた。
今やリサイクルショップは、花盛りである。
アメリカやヨーロッパでは、住宅の改装のシステムが非常に進んでいる。ペンタゴンに勤務するいとこの、ワシントン郊外の家を訪問して、驚いた。広大な敷地の中央に、すばらしい外観の家が建っている。中へ入ると、家族みんなで改装中である。家の周囲の林の木々も伐採して、明るくするという。そしていつかはこの家を売るのだという。
家の中古市場が整備されていて、よい家は高く売れ、よくない家も買手が多いという。長年かけて少しづつ改装して、住宅の質を高めるのだ。
日本の中古市場は殆んどないに等しい。私の経験では中古住宅の売買の時の価格は、土地の価格から中古住宅取壊し代を引いた金額である。家の価値はゼロでなく、マイナスなのだ。これが厳しい現実である。これでは中古住宅を建て替える度に、地球環境に悪影響を与えることになる。欧米と同じように、外観、内装共にリニューアルし、質を高めて流通させる、中古住宅市場の確立が待たれる。その為には古材のリサイクルも行う必要がある。ホームセンターの商品の幅も広げる必要がある。そして何よりも大事なことは、どのような中古市場のシステムにするかという事である。幸いなことに全国に宅建業者がおり、他のどの業種よりも数が多い。この人達の意識の改革と、市場の創設を同時に行うことにより、新しい「中古住宅市場」の誕生は必ず可能である。
この新システムの誕生により、日本のＣＯ2削減目標は易々と達成できること必定である。
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2005年12月19日
０５豪雪の予感
１２月１９日
○『０５豪雪の予感』
１２月中旬に入って降り出した雪は、久しぶりに山や平野一面に、真白なお化粧を施し、すべての汚れを覆い尽くし、清浄な世界を作り出した。
１２月に降った早い大雪は、過去の記録にないとのことである。
温暖化がすすんでいるといわれ乍ら、集中豪雨や大雪が極地的に、ほんとに狭い範囲で、激しく降る傾向は、やはり少しおかしい。
私の偶居は永平寺町にあるが、１ｍ近い雪景色を楽しんでいる。息子が心配して除雪に６人でかけつけてくれたが、３日もするとまた元の黙阿弥。妻と２人で玄関先の階段を除雪するのでさえやっとのことである。また今夜も息子の手を借りなければならない。
うれしいことに大雪となると、いろんな出会いが待っている。５６豪雪の時、ブリザードというトヨタの超小型４輪駆動車を運転して、福井の町中を走っていた。人通りは殆んどなく、車も動いていない。その時１人の女性が歩いているのを見付け、声をかけた。遠くまで歩いて帰るという。「送りましょう」といってその家の近くまで約３０分、豪雪の中を送っていった。あとでわかったのだが、私の友人の奥さんだった。
数日前にオープンしたスペイン料理店へ妻と二人でお祝いを言上に行った時、「今年は大雪らしい。でもおたくの駐車場の除雪体制はすばらしいね」とお褒めの言葉をいただいた。「スピードが何より大切」とはわが社の基本姿勢。それを守ってくれる社員が、わが社の宝であり、社会の宝であると信じている。
【ブリザード】
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2005年12月15日
人口爆発について
１２月１５日
人口爆発について
国連の推定（１９９１年調査）によると世界の人口は、地球のキャパシティを超えるスピードで急増中であり、１９５５年２７億人が１９９０年５３億人となった。２０２５年には８５億人となる。まさに爆発的に人類の数が増え続けている。特に発展途上国など特定の国の人口増加が著しい。世界の人口の約６割、３１億人余がアジアに住んでいる。現在の第１位は中国人１１．４億人、第２位はインド人８．５億人であるが、２０２５年までにインド人の数が世界一になるという。
人口爆発の最も大きな問題は食料問題である。現在は、信じられないことだが、「飽食」と「飢餓」が地球上に同居している。ＦＡＯの調査によると、生命維持に必要な１３００〜１４００カロリー／日を摂取できない人達が５億人も存在する。
そして更に深刻な問題が地球環境汚染である。地球温暖化による気象変動は、予断を許さない。何が起きるかわからないのである。海面上昇、水没地帯の増加、ハリケーン台風の急増、砂漠化、種の絶滅、オゾン層破壊、酸性雨など、どれを一つとして人類の生存に脅威とならないものはない。
日本の人口の減少と少子老齢化問題については、前途に暗いイメージを抱かせる報道が多いが、私は全く心配いらないと考えている一人である。まず日本は国土の割に、人口が多すぎる国である。２割や３割減少しても、痛くもかゆくもない国である。そして日本人は世界一の長寿である。元気で長生きできる食生活の習慣があり、四方を海にかこまれた気候温暖な天国である。死ぬまで何らかの方法で、世の為、人の為に生きることの出来る国である。アジアの人口爆発を考えるとその受け皿機能を果す任務が、将来に待っているのかも知れない。
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2005年11月01日
福井の海は世界一。すべての海岸線は国定公園指定のサンセットビーチ。
福井の海は世界一。すべての海岸線は国定公園指定のサンセットビーチ。
――――福井県は世界一すばらしいところ
エーゲ海よりも美しい日本海。その日本海のイメージは白砂、青松です。清らかな海、白い砂浜、そして美味しい海の幸です。どこからでも真赤なサンセットの夕景が楽しめます。越前ガニ、甘えび、若狭がれいをはじめ日本海の荒海育ちの新鮮な魚介類は、健康によい、長寿をもたらす食べ物の宝庫です。越前ガニはなぜおいしいのか？それは獲れたての味です。生きた越前ガニを浜で茹でてすぐに食べる。最高の味です。またお米の美味しいこと。「こしひかり」は福井でうまれたのですよ。お米が美味しいということは水がよい。水がよいということは穀物も野菜も美味しい。福井で採れた蕎麦を福井で食べる。これ以上の贅沢はありません。福井の手打ち蕎麦は「おろし蕎麦」と言って蕎麦通の垂涎の的です。蕎麦はルチン（ビタミンＰ）が豊富な長寿食です。春夏秋冬ハッキリとした四季の移り変わりが楽しめる、自然がそっくり残っている、美しい海、山、川、そして街。越前の朝倉遺跡は室町時代に「小京都」と言われ、その面影は今も福井のまちまちに色濃く残っています。是非福井に来て、世界一の福井を味わって下さい